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育児・子供の病気

授乳中はアルコールを飲んじゃダメなの?飲酒後どのくらい空けたら授乳してもいい?

「お酒を飲んだけど、どのくらい間を空ければ授乳してもいいの?」

産後、アルコールを飲みたい人は気になりますよね。

 

授乳中のアルコール摂取は、乳児にどのような影響を与えるのでしょうか。

また、アルコール摂取してからどれくらい間隔をあけたら、心配なく授乳できるのでしょうか?

 

アルコールの作用

まずは、アルコールが体におよぼす基本的な作用について、まとめてみたいと思います。

 

中枢神経への作用

アルコールは脳血管に入り、脳に直接的に作用します。

 

・血中濃度が0.02%から0.1%になると脳の中枢部分が麻痺し、理性の抑制が消えるため気分爽快になる。

・血中濃度が0.1%から0.2%になると、大脳が麻痺しはじめ、ふらついたり、ろれつが回らなくなったりする。

・血中濃度が0.2%から0.3%になると、脳全体が麻痺し、嘔吐することもある。

・血中濃度が0.3%から0.4%になると泥酔状態。

・血中濃度が0.4%以上だと呼吸停止やショックによる心停止を起こし、死亡する可能性がある。

 

神経系への作用

快楽系、活動系の神経伝達物質であるドーパミンが分泌されることにより、快楽を感じる。

 

睡眠への作用

寝付くまでの時間を短縮される。しかし眠った後の覚醒作用があるため、寝つきは良くなるが、夜中に目覚めて眠れなくなることもある。

 

血液への作用

一時的にいわゆる善玉コレステロールであるHDLコレステロールが増加し、血小板の凝集作用が低下する。つまりどろどろの血液は、一時的にサラサラになる。ただしリバウンド現象も。

 

糖代謝への作用

低量のアルコールはインスリンの分泌を促進させ、糖代謝を活発にする。反対に、大量に飲酒するとインスリンの分泌が低下する。

 

ホルモンへの作用

大量・長期の飲酒は、男性ホルモンも女性ホルモンも分泌を低下させる。

 

このように、アルコールは脳や神経、血液、ホルモンといったからだの重要な部分に作用します。

 

授乳中の飲酒による赤ちゃんへの影響・子供の飲酒

飲んだアルコールは胃腸から吸収され、30~60分で血液中の濃度が最高に達します。

そして血液中から肝臓に運ばれて、毒性の強いアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒド脱水酵素の働きによって無害な酢酸になり、最後は水と二酸化炭素となって体の外に排出されます。

 

子どもは肝臓の機能が十分でないため、アルコールを分解する力が弱いです。

また、アルコールは脳の神経細胞への麻酔作用を持ちますが、子どもの脳は未成熟のため、アルコールの影響を強く受けやすいと考えられます。

さらに、子どもは腎機能も未熟です。

 

これらの理由から、何らかの原因で子どもがアルコールを摂取してしまった場合、血液中のアルコール濃度が急激に上昇して、急性アルコール中毒となる危険性があります。

 

子どものアルコール誤飲による急性中毒症状は、じつは誤飲事故のなかでも非常に多く、重症の場合は痙攣や昏睡に陥ることもあります。

昏睡が12時間継続すると、予後が悪いとされています。

 

母乳が原因で急性アルコール中毒になった事例は多くありませんが、なかにはワインをボトル1本飲んだお母さんが授乳した際に、生後8日の赤ちゃんに急性アルコール中毒症状が起こった事例などもあります。

 

アルコールが体にもたらす作用と、赤ちゃんの体の予備力(肝機能、脳の機能、腎機能)が低いことを考えると、母乳を通じて赤ちゃんにアルコールを飲ませることは避けたいと言えそうです。

 

授乳中のアルコール摂取、「これなら安全」はないと思って

母親がアルコールを摂取すると、母親の血液中のアルコール濃度の90~95%に達する濃度のアルコールが母乳中に検出されるといわれています。

 

しかし、アルコール濃度の高い母乳を、乳児が飲み続けたらどうなるのか。

何時間あいたら安全で、何時間以内であれば危険なのかといったデータは、基本的にはありません。

そうした臨床試験を行うことは現実的に不可能だからです。

 

アメリカの研究では、飲酒後2時間は授乳を避ける

日本よりもアルコール依存症の問題がきわめて大きいアメリカでは、米国小児学会や米国医学研究所などで、母乳育児とアルコール摂取に関する研究がなされているようです。

 

そのなかでは、

・アルコール飲用後、約2時間は授乳を避ける必要がある

・母親がアルコールの影響を感じなくなるまで授乳を待つ必要がある

などとされています。

 

また、継続的に、または大量のアルコールを飲用した場合は、授乳をひかえなければならないともしています。 

 

「飲酒後2時間」はあくまでも目安

「飲酒後2時間は授乳をさける」という目安は、「飲酒後2時間あいたら授乳してもよい」という意味でしょうか。

 

胎盤からダイレクトに赤ちゃんにアルコールがいってしまう妊娠中とはことなり、授乳中はアルコールの影響をコントロールしながら、多少楽しむくらいのことはできるかもしれません。

ですが、「この量以下なら安全」というデータはありません。

 

また、2時間という目安も、あくまでアメリカ人の体ではかったものです。

白人や黒人と黄色人種では、アルコールを無害な酢酸に代謝させるためのアセトアルデヒド脱水酵素の強さといった、耐アルコール性がまったく異なることを念頭におく必要があります。 

 

基本的に、3時間おきの授乳をしている間は、アルコールは我慢した方がよいでしょう。

混合栄養などで、夜間いちども授乳しない、卒乳間近で授乳間隔がひじょうにあいているような人は、アルコールをのんだ際の自分のからだの変化を観察しながら、自分の判断で授乳することになります。 

(photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: さん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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