”ワンオペ育児”のボーダーラインはどこにある?! ママたちの”ワンオペ育児”の定義と実情、パパの育児参加合格ラインとは

今年の流行語大賞にノミネートされた「ワンオペ育児」。そもそも”ワンオペ育児”の線引きはどこにあるのでしょうか。夫婦の育児参加率の実態や育児をきっかけとした男女の働き方の違いを調査し、ワンオペ育児の定義と、ママたちが”ワンオペ育児”に陥る原因を検証しました。またママからみてパパが育児参加してくれていると感じる合格ラインについても明らかになりました。(対象:全国の育児中の女性653人/調査期間:2017年11月22日〜11月26日)

■あらためて”ワンオペ育児”って何? ママたちの定義はズバリ・・・

ママたちにとって”ワンオペ育児”とは、【食事のお世話・お風呂に入れる・寝かしつけのすべてを一人で担当すること】を指すと回答した人が74%。専業主婦、ワーキングマザー、産休育休中の女性いずれもこの認識の割合に差は見られませんでした。

”ワンオペ育児”中のママは半数以上という現実
ワンオペ育児をしている、と回答した人は全体の50.5%。
専業主婦、ワーキングマザー、産休育休中の女性、いずれも割合の差はほとんどなく、2人に1人のママはワンオペで育児をしていることになります。

実際に夫婦間でどのくらい育児にかけている時間の差があるのか、具体的な時間を調査すると、平日(夫が働いている日)は、6時間以上育児に時間を費やすママが82.6%なのに対し、パパの61%は1時間未満。休日(夫の仕事が休みの日)は、6時間以上時間をかけるママが77%に対し、およそ4割のパパが3時間未満にとどまりました。ただし、18.1%のパパは6時間以上育児に時間をかけていると回答しており、パパの中でも意識の差があることがわかりました。

■なぜ”ワンオペ育児”に陥るのか、その原因は?

”ワンオペ育児”の原因は、夫に関する理由がおよそ9割を占める
ママ自身にどうしてワンオペ育児になっていると思うのか、その理由を尋ねると、「夫の帰宅が遅い(37%)」
「夫の仕事が忙しいから(17%)」「夫が協力してくれないから (14%)」と、夫に関わる理由が68%を
占めました。また「夫が仕事で自分が家にいるから仕方ない」「育休産休中なので(仕方がない)」といった、仕方なく自分が育児をするしかない状況だと回答した人は21%でした。

働き方の男女差ともワンオペ育児の原因のひとつ
厚生労働省の調査による育児休業取得者のデータ(「平成 28 年度雇用均等基本調査」概要内【イ 育児休業者割合】 ※データ3)では、平成28年10月1日までに育児休業を取得した女性の割合は81.8%なのに対し、男性は3.16%。ほとんどの働く女性は育児休業を取得し育児をするということは、その間の育児は必然的に大部分を女性が担うことになります。(※データ:厚生労働省「平成 28 年度雇用均等基本調査」概要内【イ 育児休業者割合】 参照  http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-28r-07.pdf

働き方に関する項目では、子育てのために退職もしくは働き方を変更したママは52.5%と半数以上。一方で、84%のパパは働き方が変化しておらず、育児休業の取得や、転職などにより働く環境を見直した人は10%にとどまっていました。

キャリアチェンジについて、自分から希望したママは50%、夫婦で話し合って納得して決めたママも37.3%と、約9割近くの女性が自分で働き方を選択しておりますが、変更した理由は「自分が変えるのが当たり前だと思った(27%)」「子育てに母親が関わるのが大切だから(19.6%)」というように、昔からの性別役割分業制(男性は仕事、女性は家事育児を主に担うこと)の意識も色濃く出た結果となりました。

■パパが育児に関わる時間はいつから増えるのか

赤ちゃんがおなかの中にいる妊娠期を経てママになる女性に比べて、男性はパパになったという自覚が出るまでに時間が掛かるとも言われています。実際に、パパの育児に対する意識や行動はどのくらいの時期から変わったのか聞いてみました。
ママたちの声によると、「最初から変化がない」が37%で最多という結果に。
変化した人の中では「産後1か月(17%)」が最高でした。

パパの育児参加、ここからが合格ライン
では、何をどのくらいすればパパが”育児参加”しているとママに感じてもらえるのか。項目ごとに、週何回を合格ラインとするか聞いてみました。
結果は、「お風呂に入れる」「寝かしつけをする」がそれぞれ週3日以上、「夕食をあげる」が週2日以上というのが最も多い回答となりました。

また、夫に期待すること1位は「早く帰ってきてほしい(30.2%)」次いで「育児を分担してほしい(25.3%)」「家事や育児に対して労いの言葉がほしい(22.7%)」でした。

■まとめ
流行語大賞にノミネートされるなど、“ワンオペ育児”が話題になりましたが、ママからみてパパの育児参加は大半が変化していないという現状があり、まだまだママが育児の大半を担っていることがわかります。働き方や仕事にかける時間にも男女差があるため、なかなかすぐにワンオペ育児を解消するのは難しいことかもしれませんが、まずはパパが「週3日以上お風呂に入れる・寝かしつける、週2日以上夕食をあげる」ところから育児参加してみてはいかがでしょうか。
”家族の健康を支え 笑顔をふやす”をビジョンとして掲げる当社としても、子育てをするママ、パパをどのように応援していくことができるか今後も模索してまいります。

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■カラダノートママ部「ワンオペ育児に関する調査」
調査方法:インターネット調査
調査期間: 2017年11月22日~11月26日
情報公開日:2017年11月30日
対象者:カラダノートママ部メルマガ登録ユーザー653名
(内訳:ワーキングマザー106名、専業主婦275名、産休・育休中272名)

<会社概要>
企業名 :株式会社カラダノート
本社  :東京都港区芝公園2-11-11芝公園2丁目ビル3F
代表  :佐藤竜也
事業内容:妊娠出産育児にまつわるツールアプリ開発、プレママ/ママ向け情報コンテンツ配信
URL   :https://corp.karadanote.jp/

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カラダノートママ部:https://mamab.jp/
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