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子どもから大人まで感染する!劇症型溶血性連鎖球菌感染症

 

図1 国立感染症研究所より<http://www.nih.go.jp/niid/images/iasr/33/390/graph/f3901j.gif>

 

 

◆劇症型溶血性連鎖球菌感染症

A群β溶血性連鎖球菌など、β溶血を示す連鎖球菌による感染から突発的に起こる敗血症性ショックで、多臓器不全に陥り約30%の人が死にいたる致死率の高い感染症です。

 

一般的にA群溶血性連鎖球菌感染症(咽頭炎)は学童期の児童に多いのが特徴ですが、劇症型溶血性連鎖球菌感染症は子どもから大人まで幅広く感染し、特に30代以上の大人に多く発症しています。

 

特に免疫不全などの症状がなくても発症することがありますが、糖尿病やガンなどの基礎疾患や何らかの慢性炎症を持っている人やステロイドの服用などをしている人などはより発症しやすいようです。

劇症型溶血性連鎖球菌感染症は1987年にアメリカで最初に報告され、その後にアジアやヨーロッパでも、そして1992年には日本でも初めて確認されました。

 

劇症型溶血性連鎖球菌感染症の初期症状

初期症状としては 四肢の激痛、腫帳、発熱(患者の10%はショックにより低体温になる)、血圧降下、錯乱などです。

また、インフルエンザ様の症状も20%の人に確認されています。

発症から数十時間後には軟部組織壊死や急性腎不全、多臓器不全などによりショック状態から死に至ることが多いです。

 

劇症型溶血性連鎖球菌感染症患者数の統計

劇症型溶血性連鎖球菌感染症患者は1月~6月に多いことがわかります。(図1)

また年齢では男性は60~64歳、女性では75~79歳が最も多いです。

治療方法としてはペニシリン系抗菌薬の大量投与、またはクリンダマイシンの効果も評価されているようです。

壊死してしまった軟部組織は広範囲に切除する必要があります。

 

劇症型溶血性連鎖球菌感染症はまだ感染機序などはあきらかになっていません。致死率が30%と極めて高く、重要かつ重大な疾患です。

 

ただの咽頭炎からさまざまな要因が重なって、誰にでも起こりうる感染症と言えますので、溶連菌感染症にかかったら医師や専門家の指示に従い、迅速に治療することが肝心です。

 

 

 

※参考

国立感染症研究所

<http://www.nih.go.jp/niid/ja/group-a-streptococcus-m/group-a-streptococcus-iasrtpc/2485-tpc390j.html><http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/341-stss.html>

横浜市衛生研究所

<http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/strepto1.html>

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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