妊娠・出産
妊娠報告は誰から?どうやって?避けたいマタハラなどのトラブルの対処法!
妊娠が発覚した女性は、誰から・どのように報告をすべきか、多少なりとも考えると思います。皆から祝福されるべきおめでたい報告である一方で、時にはタイミングの間違いからトラブルの原因ともなります。
どのようなトラブルが考えられるのか、何に気をつけるべきでしょうか?
どんな問題があるのか?
<報告の時期>
妊娠が判明するのは妊娠2~3カ月頃の人が多いため、流産などの危険もあることから「安定期まで待とうかな?」と考える人もいます。また逆に安定期に入るまで黙っていることで発生するトラブルもあります。
1.「報告したあとに流産してしまったら?」
・家族を喜ばせておいて、あとからがっかりさせたくない
・友人知人の前で恥をかくかも知れない
・会社にいづらくなるかも知れない
2.「安定期に入るまで黙ってると…」
家族
・報告が遅くなることで「なんで黙っていたのか」と批判される
・自分の家族と義理の家族、報告のタイミングをずらしても良いのか?
・旦那に話すタイミング…検査薬の結果?産院できちんと判明してから?
友人関係
・結婚していない友人、子供がいない友人への報告
・自慢に聞こえないか?
・親友には早めに報告したい/他の人には安定期に入ってからが良い
・タイミング…妊娠発覚時?安定期?出産時?年賀状で良い?
職場
・安定期に入ってから産休申請するつもり→その前に新しい仕事を任された場合など
・報告をしていないので、つわりでも休みづらい
・男だけの職場で産休や育休を理解してもらえないなど、嫌な思いをしないか
妊娠報告の注意点
どんなタイミングで報告するかは自分自身で決めることですが、周りの人間関係をもう一度整理して、トラブルがないよう配慮しましょう。また自分にとっては幸せな報告も、立場が違えばつらい気持ちで受け止めなければならないかも知れません。気遣いと思いやりを忘れないようにしましょう。
<報告のしかた例>
・「周りにはまだ内緒」という場合、何も伝えないと家族や友人間でのトラブルの元です。
前もって事情を伝えておきましょう。
・基本的には家族から順に伝え、つわりなど今後のことを話し合いましょう。
・不妊治療など、妊娠や出産の悩みを抱えている女性もいます。相手の気持ちを気遣う優しさを持ちましょう。
マタニティ・ハラスメントの問題
<マタハラとは?>
妊娠報告をした妊婦である社員に対し、執拗な嫌がらせを行い、精神的な苦痛を与えることで退職に追い込む、または退職を認めないなどの行為。職員全体で一人の社員を虐めるなどの卑劣な手段が多く、そのため妊婦はストレスから流産の危険性もある。
<マタハラの背景>
日本人は勤勉な半面、休むことを悪と考える風潮が今も根強い。そのため妊娠して産休を取る妊婦に対して「わがままだ」「サボりたいだけ」という非難を浴びせる職場もある。
特に男性が多い職場・出産経験者がいない職場など、妊婦に対する理解が不足している環境では起きやすく、近年問題となっている。
どのような報告をすべきか?
残念ながら、マタハラが起きるような風潮の会社を、すぐに変えることは難しいでしょう。自分が勤めている会社の雰囲気を考えて、理解されにくい職場だと感じたならば、報告する前に計画を立てることが大事です。
・どの時期に、誰に報告すべきか
・産休・育休・退職など、自分がどうしたいか明確に決める
・会社の制度(退職金・出産祝い金など)を調べておく
・味方になってくれる人もみつけておく
(仕事に直接関係のない上司よりも、業務上の協力者に理解を得るなど)
※理解を得ようと努力しても、嫌がらせなどが収まらない場合は労働局などへ相談してみましょう。
どんな嫌がらせを受けようとも「妊娠して迷惑をかけた」と思う必要はまったくありません。
体調が悪いときなどは迷わず休暇をとるなど、自分と赤ちゃんの体を優先に考えましょう。
妊娠報告を考える上で…
人により抱えているトラブルも多種多様ですから、妊娠報告の順番などは身の回りの人間関係などを整理しながら慎重に行うべきです。
ただし一番大事なのはママと赤ちゃんの体ですから、自分にとって『協力してくれる存在』『精神的に支えてほしい存在』を大切にしましょう。
(photo by pixabay)
著者: カラダノート編集部