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バセドウ病と甲状腺中毒性ミオパチーの初期症状をご存知ですか?完治しないというのは本当?手術の方法とリスク・費用。バセドウ病眼症とは

 

 

◆甲状腺中毒性ミオパチーとは?

「ミオパチー」はMyo-(筋肉)-pathy(病、苦痛)という単語からできており、骨格筋が委縮することなどによって起こる筋力の低下が特徴的な筋疾患の総称を指します。

 

また、甲状腺中毒性ミオパチーとは、バセドウ病によって甲状腺ホルモンの異常な分泌が起こると、それが骨格筋への刺激となって筋障害が起こる病気です。

 

しかしこの病気には重症無筋力症や筋ジストロフィー、周期性四肢麻痺などの複数の病気が関係しており、単体で発症することはほとんどないとされています。

 

◆甲状腺中毒性ミオパチーの初期症状

近位筋といって体幹に近い方の筋肉が優位の筋力低下が主症状です。発症すると筋肉の痙攣、筋力低下、脱力感、疲労感などが見られます。まれに呼吸筋が侵されることもあります。

 

脳や筋肉の異常の発見に役立つ血清CK(クレアチンキナーゼ)値の上昇が見られず、病気の特定が難しいのが特徴です。

 

 

◆甲状腺中毒性ミオパチーの治療方法

甲状腺機能を正常に維持するために、抗甲状腺薬が投与されます。甲状腺中毒性ミオパチーを発症すると血清CK値は適正範囲ですが、クレアチン尿が確認されます。

 

しかし治療で甲状腺機能が正常に回復するとともに、クレアチン尿もなくなります。

 

甲状腺中毒性ミオパチーは複合的な病気として併発するため、その診断に注意が必要と言われています。また、バセドウ病に伴ういずれの合併症も、甲状腺の亢進状態をうまく抑制できていない状態のときに発生しやすいといえるため、薬物治療の重要性があげられます。

 

バセドウ病が疑われる人、それに似た症状のある人は早めに医療機関で検査をし、早期に治療を始めることで症状の悪化と合併症の発症は防げると思われます。 

 

 

バセドウ病と甲状腺中毒性周期性四肢麻痺の初期症状

◆バセドウ病はコントロール可能

バセドウ病は、私達が生きていく上でとても大切な、新陳代謝をつかさどる甲状腺の機能に障害が起きる病気です。

バセドウ病は薬によって甲状腺ホルモン濃度を正常に保っておくことで、いままで通り普通の生活を送れるだけでなく、合併症を起こす可能性が低下するため、医師の指示に従って薬物治療を行うことが非常に有益です。

今回はバセドウ病にともなう合併症、甲状腺中毒性周期性四肢麻痺についてまとめてみました。

 

◆甲状腺中毒性周期性四肢麻痺とは?

これはバセドウ病患者の中でも、東洋人の男性において特に多くみられる手足の麻痺などを伴う症状です。

好発年齢は20歳以上でストレスや寒さ、糖分や炭水化物の摂りすぎ、塩分の摂りすぎなどでも起こりやすくなります。

この症状は血液中のカリウムの濃度に密接な関わりがあり、血清カリウム値により、高カリウム血症、低カリウム血症、正カリウム血症の三つに大別されます。バセドウ病の場合は、低カリウム血症が原因となります。

 

◆甲状腺中毒性周期性四肢麻痺の初期症状

急激な運動をした後、炭水化物や糖分を多く摂取した翌朝などに足から手という順番で脱力し、麻痺したように力が入らなくなって起き上がれなくなります。

症状は突然現れ、しばらく寝ているとおさまります。

 

バセドウ病では甲状腺ホルモンの分泌が多いため、それが原因でカリウムを正常な場合よりも多く細胞中に取り込んでしまう、低カリウム血症からの四肢麻痺が起きやすくなります。

日本では100人に1人の割合で起こるそうです。

バセドウ病の治療が進めば麻痺は起きにくくなるようなので、しっかりと医師の指示にしたがって治療を継続していくことが大切です。

 

 

バセドウ病は完治しないというのは本当?

一度バセドウ病にかかると完治は難しい、バセドウ病は完治しない病気などという話を聞いたことがあるかもしれません。

 

実際にバセドウ病は完治しない病気なのかどうかを見ていきましょう。

 

●バセドウ病にあるのは『寛解』

結論から言うと、バセドウ病は手術では完治する可能性がありますが、薬では完治しない病気です。風邪のように原因となるウイルスが体からいなくなり、すっかり治るというタイプの病気ではありません。

 

薬ではバセドウ病の原因そのものについてはなくなる、消失するということはないので、どのような状態にあっても完治とは言えないのです。

 

では治らないのかというとそうでもありません。『寛解』と呼ばれる状態があるからです。

 

寛解というのは、病気の症状で苦しむことなく日常生活を問題なく送れるレベルのことです。バセドウ病患者が最終的な目標としているのは、この寛解という状態です。

 

 

●バセドウ病と付き合う

バセドウ病になった当初は、どうにか完治を目指したいと思う方も多いですが、それよりはうまく付き合っていくことを考えるのがベストと言われています。

 

例えば花粉症の方が花粉の季節になったらマスクを買ったり治療薬を飲んだりするのと同じように、バセドウ病であっても寛解状態を長く続かせる、うまくバセドウ病と付き合うということを重視しましょう。

 

そこまで気持ちを持っていくためには時間も必要ですが、すぐにではなくても、徐々にバセドウ病と暮らすコツを覚えていくことが大切です。

 

●手術での完治

基本的には薬では完治という状態のないバセドウ病ですが、手術・アイソトープ治療などで完治することがあります。

 

ただし、それには副作用が伴う場合もあり、甲状腺機能亢進から甲状腺機能低下へと移行するために病院へ通い続けなければいけない、経過観察の状態が続くことは予測されます。バセドウ病が完治しても、別の症状が出る可能性はあるということです。

 

バセドウ病は手術では完治する病気ですが、薬だけの治療では完治することはない病気です。治療方針によっては、バセドウ病という病気とうまく付き合っていくことが必要とされています。

 

 

完治を目的としたバセドウ病の手術の方法とリスク・費用

バセドウ病の治療には手術が行われることもあります。内服薬による治療、手術による治療などいくつかの治療方法があり、症状に合わせて、また本人の社会的生活への影響も考慮しながら適切な治療を採用していきます。

 

●バセドウ病の手術治療とは

バセドウ病の手術治療とは簡単に言えば甲状腺を取ってしまうという方法です。バセドウ病の諸症状を引き起こしている問題は甲状腺機能が上手く保たれていないことが原因なので、もととなる甲状腺を切除します。

 

とはいっても甲状腺すべてを切除するわけではなく5分の1程度をのこすのがこのバセドウ病の手術のやり方です。

手術時間は人によって違いますが入院期間はおよそ2週間、1年間は様子を見るためにも病院へ通わなければなりません。

 

●バセドウ病手術のリスクは?

バセドウ病での甲状腺摘出手術のリスクはいくつかあります。まずひとつは6%程度の人にはバセドウ病の再発が見られること、そして同じく6%程度の人に甲状腺機能低下症が見られることです。

 

その他に声がかすれる人もいますがこちらは手術5-6か月で自然治癒する場合がほとんどです。

手術をすれば完治という道はありますが、手術をしても再発の可能性はあるということも覚えておきましょう。

 

 

●バセドウ病の手術費用は?

甲状腺疾患の専門病院の一つである医療法人野口病院の発表によれば2009年5月から2010年2月までのバセドウ病手術費用の平均は

1割負担では 65,589円

3割負担では 196,767円

となっています。

 

症状によってかかる手術費用にムラが出やすく、低額の場合は14万程度、高額の場合は45万円を超えることもあります。

なお、この医療法人野口病院での実績においては治療期間も最短7日から最長63日までさまざまなケースが扱われたようです。

 

バセドウ病の手術は甲状腺を取り除く手術で、再発のリスク、甲状腺機能低下症のリスクも存在します。バセドウ病の手術費用は3割負担なら14-45万円程度で、手術の内容や入院日数によって大きな違いが出やすいです。

外科手術を検討している方は費用についても良く知っておき、検討材料の一つにしたいですね。

 

 

バセドウ病眼症の治療は眼科医で!

バセドウ病によって起こる目の異常を、バセドウ病眼症といいます。

バセドウ病眼症は主に次の2つに分けられます。

 

・甲状腺機能亢進によるもの

上まぶたがつりあがり、目がかっと見開いた状態になります。「上眼瞼後退」といいます。

 

・自己免疫の炎症によるもの

炎症のために眼球が出たり、まぶたが腫れたりします。

これに伴って、結膜が充血したり、角膜に傷が付いたり、ものが二重に見える等の症状が起こることがあります。

甲状腺機能を正常にしなければ、眼症の治療もうまくいかないため、抗甲状腺薬を欠かすことはできません。

 

■バセドウ病眼症の3つの治療法

眼症の治療法には次の3つがあります。

 

副腎皮質ホルモン(ステロイド薬)

 炎症を和らげ、免疫を抑制して後退を減らす働きがあります。

 重症の眼球突出や複視では、他の治療法と併用されることがあります。

 使い方には、点滴、内服、眼瞼等に直接注射する方法の3つがあります。

 副作用が出やすいため、治療は慎重に進めます。

 

放射線の照射

 リンパ球湿潤を抑える目的で、眼球の奥の筋肉組織などに弱い放射線を照射し、眼球の突出を軽くします。

 周囲への影響を避けるため、他の部位を保護するお面をつけ、10回に分けて照射します。

 

手術

 複視や視力障害の治療法です。

 目の奥の眼窩の壁(骨)の一部や脂肪を取り除き、スペースを広げて圧力を下げる手術や、眼筋の癒着した組織をはがして痛んだ部分を修復する手術があります。

 高度な技術が必要ですが、成功すると大変よくなる場合があります。

 

■目の障害のタイプや程度に合わせた治療を

 

バセドウ病眼症は、甲状腺疾患の専門医と眼科の専門医が連携して治療に当たる必要があります。

眼科を受診する際は、甲状腺疾患の担当医に紹介状を書いてもらうと良いでしょう。

 

眼科では、MRI検査などで目の障害のタイプや程度を調べ、その人の症状に合った治療をします。

 

 

ホルモンが戻っても治らない?!バセドウ病眼症!

甲状腺が抗体(免疫)によって刺激されて甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病ですが、発汗過多や体温上昇、高血圧などの全身症状以外にも眼球突出などの眼に症状が出てくることがあります。

甲状腺ホルモンの分泌が正常になって全身症状が治まっても、眼症状のみが残ってしまうことがあります。

それがバセドウ病眼症です。

 

バセドウ病眼症の症状

眼球突出と言って、目玉が前方に飛び出してきます。眼を閉じにくくなるほど突出してくれば角膜潰瘍ができる危険があります。

また、まぶたが腫れる、眼が充血する、涙が多量に出る、複視(重なってものが見える)、視神経が圧迫されることによる視力低下、といった症状が出てきます。

 

バセドウ病眼症の治療法

副腎皮質ステロイド性消炎剤や放射線を使って炎症を抑えます。

それでも眼症状が残っている場合には手術を行い、眼球後方の脂肪組織を切除したり、眼のくぼみを構成している骨を少し削って眼球の入っている空間を拡げます。

 

特に、視神経への圧迫が強く視力が低下している方、著しく眼球突出を起こしていて眼を閉じるのが困難な方、これらの方は早急に手術を受けることが望ましいと言われています。

 

これはしちゃダメ!

 

タバコは吸わないようにしましょう。

喫煙者はバセドウ病を発症する確率が高く、バセドウ病眼症の場合は特に喫煙が悪影響を及ぼすと言われています。

 

 

まとめ

バセドウ病眼症は、バセドウ病に対するホルモンの治療だけを行っていても改善しないケースが多々あります。

症状が軽いうちは、ただの眼精疲労やドライアイだと思ってしまう方もいるようですが、バセドウ病と共に眼に何らかの異常を感じた時には早急に医師に相談しましょう。

 

眼科と内分泌科、どちらの治療も並行して受けることが大切です。

 

(Photo by: [http://www.irasutoya.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-07掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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