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気になる病気・症状

ウォシュレットの使い過ぎは、肛門にとって大迷惑?

 

 

 

ウォシュレットで洗い流すのが気持ちよくて、ついついトイレのたびに肛門をじっくり洗浄――そんな人も多いのでは?でもちょっと待って。洗いすぎることで、肛門には何か影響はないのでしょうか?

 

ここでは温水洗浄便座による肛門への影響について見ていきたいと思います。

 

●生活に欠かせないウォシュレット

公共の施設から一戸建てやマンション、学校にいたるまで、いまや日本のどこへ行っても温水洗浄便座が普及しています。内閣府調査では、1992年に約14%だった一般世帯普及率は、2010年には71.66%に達したとか。

 

一方、温水洗浄便座の普及にともない、肛門のトラブルが増えているとの指摘があります。

 

●増えている肛門のトラブル

肛門科の医師のなかには、洗浄便座の不適切な使用により、肛門周囲の湿疹や肛門皮膚炎、肛門潰瘍、肛門狭窄、直腸炎などが増えていると指摘する声があります。「温水洗浄便座症候群」という言葉も登場してきました。

 

●肛門には生体のバリアがある

肛門は、肛門括約筋という筋肉のなかはすぐに直腸粘膜です。表皮にはたくさんの細菌が付着していますし、直腸内にも大腸菌や腸内細菌などの細菌がたくさん存在します。そうした細菌の侵入を阻んでいるのが、皮膚や粘膜などのバリア。

 

しかし、ウォシュレットを長くあてることで皮膚をふやかし、皮膚が弱くなったところをトイレットペーパーで擦ることによって傷がつきやすくなります。

 

また、皮膚上の有用な常在菌を洗い流してしまうことにより、生体のバリアが崩れてしまいます。

 

●長い洗浄は禁物

肛門の外に付着した便汚れは、通常3~5秒程度で落とすことができます。それ以上の洗浄は不要。また、トイレに行くたびにウォシュレットを使うのも、デリケートな肛門の皮膚のためには避けたいものです。

 

ウォシュレットが日本ほど普及している国はほかにはありません。清潔好きはすばらしいことだけど、清潔好きが高じてせっかくの生体機能を崩すことがないよう、便利な機能を賢く利用していきたいですね。

 

 

ウォシュレットで肛門を洗い過ぎると、病気になってしまうって本当?

排便のたびにウォシュレットを使用する人も少なくありませんが、ウォシュレットを使い過ぎると問題が生じる場合があるようです。

 

清潔を保つ目的でウォシュレットを使用しているのに、場合によっては逆効果になってしまうようです。

 

ウォシュレットの不適切な使い方でかかってしまう肛門の病気

ウォシュレットを正しく使用しなければ、肛門周囲湿疹・肛門皮膚炎・肛門潰瘍・肛門狭窄・直腸炎などにかかってしまうことがあるようです。

 

ウォシュレットの水圧が強すぎると、肛門周辺に傷がついてしまうことがあります。便器内の衛生が保たれていない場合、その水圧で飛散した病原菌が直接肛門に付着してしまいます。これは大変危険です。

 

また、長時間ウォシュレットを使用し続けることにより、肛門の皮脂や、肛門に生息している常在菌を洗い流してしまうことになります。

 

 

肛門周辺を清潔に保とうとしてウォシュレットを使用し、ウォシュレットなしには排便することができなくなり、かえって肛門まわりに病原菌を招きいれてしまうことになりかねません。

 

肛門掻痒症の場合

肛門掻痒症とは肛門周辺がかゆくなってしまう症状の総称です。

 

肛門掻痒症になると、ウォシュレットで過剰に肛門を洗浄してしまい、肛門の皮脂を洗い落とし、皮膚が乾燥してしまい、またかゆくなってかきむしってしまう悪循環に陥ります。この悪循環を断つにはウォシュレットの使用を控えなければなりません。

 

ウォシュレットをできるだけ使わない!

国内のトイレの半分以上にウォシュレットが設置されていて、あまりにも普及しているがために、多くの人がなんの抵抗もなくウォシュレットを使用してしまっています。温かい便座ですら、低温やけどの危険性もあります。

 

したがって、直腸につながっている肛門というデリケートな箇所に対して、無防備にウォシュレットを過信して使用していることに関しては、見直しが必要かもしれません。

 

 

拭き残しだけではない!肛門の痒みの原因

肛門で最も気になる症状と言えば、痒みです。肛門の痒みは、便の拭き残しという有力な原因候補があるため、全てがそれだと早合点してしまいがちになってしまいます。ですが、肛門の痒みの原因はそれだけではありません。

 

幾ら肛門からきれいに大便を拭き取っても、それ以外の原因によって肛門の痒みが発生する可能性は充分残されているのです。

 

■肛門の気になる痒み

1.便の拭き残し

●細菌が繁殖

肛門の痒みの原因としては最もポピュラーなもので、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。

肛門を幾ら丁寧にトイレットペーパーで拭いたとしても、体毛にわずかに残った少量の便から細菌が繁殖し、強い痒みとなってしまう場合があります。

 

●予防対策

肛門を清潔にし、痒みを完全に予防するにはウェットティッシュを使うか、トイレをウォッシュレットに改造することをお勧めします。

 

2.肛門掻痒症

●肛門付近の湿疹

原因は細菌ではなく、自分で掻いたりして刺激することで、肛門付近の皮膚が荒れ、湿疹化してしまった為に起こった疾患です。また、むれや乾燥によっても引き起されます。

 

●様々な原因

石けんや軟膏の副作用、薬のアレルギー、汗疹など様々な痒みの原因が考えられます。

 

3.真菌による痒み

●カビ

カビの一種である真菌が肛門付近に感染し、水疱のようなものを作り膨れあがらせ、痒みを発生させます。

 

●強い感染力

真菌は感染力が強くちょっとしたことで感染し、治ったとしてもすぐに再発します。

 

肛門の痒みは原因にかかわらず、誰もが経験したことがある症状であり、その不快感は誰もが知っているはずです。

 

肛門の痒みを完全に一掃するためにも、その痒みを単に拭き残しと決めつけず、考えられる可能性全てに当てはめ、検討してみることも必要かもしれません。

 

 

洗いすぎはお尻のトラブルにも!ウォシュレットの正しい使い方

さっぱりとして気持ちの良い温水洗浄便座。トイレにいくたびに肛門や膣をじっくりと洗浄…ってちょっと待って!温水洗浄便座の不適切な使用が、膣や肛門のトラブルを増やしていると指摘されています。

 

では、適切な温水洗浄便座の使い方とはどのようなものなのでしょうか?

 

●洗いすぎは禁物!増えているお尻のトラブル

近年、肛門周辺の湿疹やかゆみなどの皮膚炎、膣内の細菌性膣炎といったトラブルが増えており、その原因は「温水洗浄便座による洗いすぎ」と指摘する声があります。

 

●肛門を洗う時間は10秒以内

強い水流で長く(10秒以上)洗うと、肛門に傷がつく可能性があります。頻繁に洗浄することによって、皮膚や粘膜の皮脂や常在菌が洗い流してしまい、それが炎症、湿疹を起こすことにつながり、痛みやかゆみの原因になります。

 

正しい使用方法としては、水流は可能な限り弱く、肛門に当てる時間は5秒から長くても10秒にとどめること。また、排便時以外に肛門を洗浄しないことも大切です。そしてふき取るときは紙でそっと押さえるように。強くこすると傷がつく恐れがあります。

 

●洗うのは肛門の表面だけ

なかには、「肛門を押し広げて直腸内を洗わないとすっきりしない」という意見もありますが、これは危ない!直腸内の粘膜はとってもデリケートで傷がつきやすいうえ、洗浄器の貯蔵タンク・洗浄ノズルに細菌が繁殖していた場合、傷に細菌を押し込む危険があります。

洗うのは肛門の表面だけにとどめましょう。肛門に傷や出血があるときも使いません。

 

●「トイレのたびにビデ」はやめて

女性のなかには、おりものの不快感やにおいをさっぱりさせたくて、トイレのたびにビデを使う人もいますが、これも要注意。膣内には病原細菌の侵入や増殖を阻む常在菌がいますが、頻繁に温水洗浄便座で洗い流すことによって常在菌が減少し、膣内の環境が崩れて細菌性膣炎を増加させることが指摘されています。ビデの使い過ぎにも注意しましょう。

 

洗い流すと清潔になった気がするけれど、洗いすぎがかえって生体のバリアをこわし、清潔さを失うことにならないよう、注意したいですね。

 

 

肛門そう痒症は掻き過ぎ洗い過ぎに注意しましょう! 

 肛門そう痒症とは、男性に多く見られる肛門周囲の皮膚に痒みを覚える病気の総称です。

 

原因

拭き残しや便が出きっていないことによって痒みを覚えます。

痒みがあるので掻いてしまう、神経質に洗い過ぎる、何度もトイレットペーパーで拭く、といった行為によって肛門粘膜は荒れて乾燥して更に痒みが増していきます。

 

荒れた肛門は抵抗力も弱くなっているために、細菌やカンジタに感染しやすくなります。

 

治療

○肛門の炎症に対して

副腎皮質ステロイド軟膏を使用します。

 

○便秘に対して

便秘は大きく分けると3タイプに分かれ、タイプによって対処法は違います。担当医と相談して自分に合った便秘対策を取るといいでしょう。

 

日常生活での注意点

○排便後は拭き過ぎない・洗い過ぎない

トイレットペーパーは擦らずに押さえ拭きにすること、またウォシュレットの水圧は弱くしましょう。

 

○掻きむしらない

痒いのを我慢するのは大変ですが、我慢しましょう。

 

○石鹸で洗わない

石鹸や市販の薬品でゴシゴシ洗うと肛門の炎症が悪化します。

 

○下着は清潔に

通気性が良く常に清潔な状態を保った下着を身につけましょう。

 

○食事は刺激物を避ける

刺激の強い香辛料、カフェイン飲料などは避けましょう。

 

まとめ

たかがお尻が痒いくらいで病院に行くのは恥ずかしいとは思わないでください。

市販の薬や自己流のケアで肛門そう痒症を悪化させてから受診する方が多いようです。

また、肛門周囲に痒みを出す癌や感染症もあるのでまずは一度肛門科の診察を受けてみましょう。

 

(photo by:http://www.ashinari.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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