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口腔粘膜を使って尿道を作る?!新しい「尿道再建手術」とは?

 

尿道狭窄症では、一般的には内視鏡などによる尿道拡張術や尿道切開術、尿道ステントなどの処理が行われますが、最近では尿道形成術が最もよい成績を上げています。とくに再発する尿道狭窄では、口腔粘膜の移植が効果をあげています。

 

尿道内も粘膜でできている

尿道狭窄症の治療では、狭くなった尿道を無理矢理拡張させたり、狭窄部位を切開するのですが、正常組織が不足するためどうしても傷口が縮み、再発します。また尿道ステントは金属の管を尿道に留置する方法ですが、石が付着しやすく、3〜6か月ごとの交換が必要で、さらに感染症や尿道憩室(尿道内から袋のようなかたちでそとに飛び出る)などの合併症が起こるケースがあります。

尿道も粘膜でできており、尿道の粘膜にもっとも似ているのが口の中の粘膜(口腔粘膜)です。口腔粘膜は再生しやすく、移植後も柔らかくて伸展性がよいため、尿道の再建に最適なのです。

 

口腔粘膜移植による尿道再建

口腔粘膜を移植して尿道を再建できるのは、陰茎先端から尿道球部までの範囲です。その奥の膀胱側の尿道には移植できません。また、糖尿病などの既往がある場合には、移植が生着しにくい傾向があります。移植手術では、全身麻酔を行い、口腔内から粘膜を採取します。尿道の一部をつくってこれを移植し、定着するまで待ちます。その間は尿道カテーテルを入れ、尿道に負担がかからないようにします。口腔粘膜を採取した後は、しばらく口内炎のような痛みがありますので、柔らかい食事と食後のうがいが必要になります。

 

通常、1週間で粘膜が生着し、通常どおりの尿道として使うことができます。生着が悪い場合には修正をします。ステントの留置に比べるとずっと生活に負担がなくなりますが、この手術ができる医療機関はまだ少ないのが現状です。

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2009/08/13-026224.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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