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髄鞘が破壊されていく病気「多発性硬化症」の新しい薬

多発性硬化症は、北米、北欧、オーストラリア南部に多く、国内ではさほど多くない疾患ですが、30代の女性に比較的多く発症が確認される、難病指定されている病気です。

 

多発性硬化症は自己免疫疾患?

多発性硬化症は神経の情報伝達をコントロールする絶縁体とでもいうべき部分(髄鞘)が破壊されていく病気です。脳から全身への情報伝達が適切に伝わらなくなるため、失禁、手足のしびれ、目が見えない、記憶障害などのさまざまな症状が起こります。

この原因は、リウマチとおなじ自己免疫疾患ではないかと考えられています。通常、外からの異物に対して攻撃する免疫系が、自分を攻撃してしまう病気です。リウマチでは関節の部分に、多発性硬化症では神経を攻撃して破壊します。ほかにも遺伝説ウイルス感染説があり、未だ解明されていません。

 

多発性硬化症の治療法

多発性硬化症はほとんど治療法がなく、一般的にはステロイド剤のパルス投与が対症療法として行われます。最近、症状を食い止めるのに、免疫系に関わるサイトカインの一種ンターフェロンβが効果があるとされ、治療に用いられるようになりました。これは多発性硬化症の再発を予防し、体の機能が失われていくのを止める効果が期待されます。投与の開始が早いほどよいとされ、長期間注射を打ち続けることが必要となります。

 

インターフェロン製剤の副作用

このインターフェロン製剤はウイルス性のがんの治療などにも使用されますが、副作用として次のようなものがあり、使用を続けられない人もいます。

 

インフルエンザ様症状:発熱、だるさなど。鎮痛剤を使用する

うつ

白血球の減少、肝機能障害:投与開始後6か月程度で安定する

月経異常

 

このため、インターフェロンの使用中は定期的に血液検査が必要です。また、使用期間中の妊娠は禁忌であること、小柴胡湯の併用がよくないこと(間質性肺炎の危険性あり)など、注意することがあります。

 

インターフェロン製剤は、タンパク質製剤であるため、免疫系(中和抗体)に排除されて効果が無くなる可能性があります。しかし、多発性硬化症を食い止める治療法はほかにまだ確立していません。世界中で研究が進められており、免疫抑制剤の効果などもわかってきました。今後一歩ずつ治療法が確立されていくことが期待されています。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2011/12/11-354656.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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