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インターフェロンに次ぐ経口の多発性硬化症(MS)治療薬とは?

 

多発性硬化症は、中枢神経系が破壊されていく病気で、再発と寛解を繰り返し、次第に体が不自由になっていきます。車いすの生活を余儀なくされるのが一般的で、国内には1万4000人の患者がいるとされています。

 

病気の進行を食い止める

多発性硬化症は原因がわかっておらず、急激に悪くなる時期にはステロイド剤のパルス投与や血漿交換療法で、一時的に回復させていますが、しばらくすると再発する、ということを繰り返します。このため、長期的に病気の進行を止めることが治療の大きな目的となっています。

 

インターフェロン注射にかわる飲み薬

多発性硬化症の進行を食い止めるのに使用できる薬はインターフェロン製剤だけでしたが、これは注射製剤のため、医療機関で処理してもらうか、一定の訓練を受けて自己注射を行うかが必要です。そのため、日常生活にも影響があり、長期間継続するのが難しい部分がありました。

2011年、1日1回飲めばよい多発性硬化症のための薬「フィンゴリモドが出ました。これは免疫細胞のうちのリンパ球の細胞膜上にある受容体(S1P1受容体)に作用して免疫機能を阻害し、自己反応性のリンパ球が中枢神経を攻撃しないようにする薬です。これによって身体障害の進行が抑制されるとされています。飲み薬であることで、インターフェロンよりも使い続けやすくなっています。

 

副作用

フィンゴリモドは免疫抑制剤の一種であるため、副作用として免疫反応が弱くなることが大きな問題です。このため、感染症にかかりやすくなり、通常なら感染しないような菌にも日和見感染することがあります。また、ほかにも肝機能の異常や白血球の減少、徐脈、鼻咽頭炎、浮腫など、重い副作用が報告されています。

 

多発性硬化症を食い止めるために、こうした強い薬剤が必要になりますが、効果の高い薬はどうしても副作用も強くなります。飲み薬になり、使いやすくなった反面、副作用のコントロールも慎重に行わねばなりません。いくつかの治療の選択肢がありますが、医師と相談し、自分で納得できる治療法を続けていくことが、長い病気との付き合いでは大切です。

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2010/04/06-035652.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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