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メンタル

拒食症による幻覚症状例

 

 

 

私が直接知っている拒食症による幻覚症状例を紹介します。

 

ケース1 アメリカ人と日本人ハーフの少女Oさん

きっかけ≫いじめ

アメリカ生まれのOさんはアメリカにいた時は痩せっぽちと言われ、自由に食べていましたが、小学6年生の時に日本へ来ました。アメリカの自由な校風がなつかしい彼女はなじめず、英語交じりでアメリカの自慢ばかりする彼女を「気どってる。変だ。」とクラスメートに陰口をされるようになりました。そして、日本人少女の標準体形よりも太目だったため『デブリアン』と呼ばれるようになりました。 

 

幻覚症状≫主に幻聴

彼女は不登校と同時に、食事の拒否をはじめました。食事をみると、『デブリアン』という言葉が頭の中で繰り返されて喉を通らないのです。 

 

1週間して、彼女はずいぶん痩せてることに気づき、「食べないで綺麗になって、あいつらを見返してやる」と、そのままダイエットして、理想体重になった彼女は、学校へ行ってみました。クラスメートが綺麗になったと、ちやほやします。 

 

それからしばらく食欲は戻りましたが、理想体重より、数キロ太ったことに気がつくと、周囲がまた自分の悪口を言っていると思ったり、食事をとるときに『デブリアン』と具体的に誰かに呼びかける幻聴がはじまりました。体重は減っていくにつれ、幻聴だけでなく、親は自分をいじめるために産んだんだという妄想から抜け出せなくなりました。

 

結末≫環境を変えて克服

彼女は親の友人の助けでアメリカで暮らし始め、痩せていると言われる状態に戻ることをきっかけに、摂食障害を克服しました。 

 

 

ケース2 期待に答えられなかった娘Rさん

 

きっかけ≫親の重圧に答えられない。

彼女の両親はともに医者で不妊治療の末、40歳で初めての子供であるRさんを設けました。両親の彼女に対する期待は大きく、最高の教育、最高の環境を与えられ、育ちました。

 

しかしRさんは、高校生の頃に、ビジュアル系バンドにはまり、勉強をしなくなり、両親の期待する某医大への入学が出来ませんでした。不合格の結果がでて数日後から、食事が喉を通らなくなりました。痩せたことで、今まで似合わなかったかわいい洋服が似合うようになり、親の期待に答えられなかった自分は「人形になろう」と決意しました。

 

幻覚症状≫幻聴・幻覚

食事を極端に食べず、どんどん痩せていきました。部屋にひきこもって、ビジュアル系バンドの退廃的な歌詞に溺れていった彼女は、拒食による神経衰弱も手伝って、天使や悪魔の声を聞いたり、姿を見るようになりました。「お前は悪魔の申し子だ。」悪魔の指令だと言って生肉しか食べなかったり、「この食べ物には農薬や添加物が入っていて人類を狂わそうとしています」と天使が言ってると、何も食べなかったり、情緒不安定で、リストカットを繰り返すようになりました。

 

結末≫哀しい末路

彼女は何度か入退院を繰り返し、症状が改善された時期もありましたが、年配であった父親は彼女や症状を理解することが出来ず、彼女の意に沿えない言葉を繰り返し、彼女は自殺で亡くなってしまいました。(これは15年以上前のケースのため、一般的にも心の病気への理解が低かった)

 

 

ケース3 失恋の反動で!優等生Mさん

 

きっかけ≫失恋

彼女は幼馴染の男の子が好きでした。思わせぶりな態度を繰り返され、幼稚園の時から高校生になるまで、彼女はバレンタインの度に毎年振られ続けました。屈辱を感じた優等生の彼女は、男の人にもてるようになると決心。雑誌で小悪魔女子の記事を読み、自分の生き方はこれだと思い込みました。

 

幻覚症状≫主に幻聴

まずは体型を変えなければいけないと、極度の食事制限に加え、毎日家にいる間はダイエットバイクに乗り続け、たまに過食してしまうと下剤を使ってだし、何食もぬくを繰り返していました。 

 

理想の体重に到達した彼女は、町の外に出ると、男の人がみんな自分をみていると思うようになりました。全員がセクシーな自分のことを誘っていると思い、とてもいい気分なのです。逆に、少し食べすぎると、「デブ・ブス、最悪」と男の人たちが自分を見下げてる声が聞こえるのです。 

 

次々と男の人をとっかえひっかえしながら、あやまって食べ過ぎても太らないために、彼女はより痩せた体型をめざし、危険体重まで達するようになりました。3か月ほど拒食をつづけた後、痩せすぎでもてなくなると、過食嘔吐へと症状が移行していきました。

 

結末≫完治

止まらない過食嘔吐に悩み、カウンセリングへ通いだしました。幻聴が完全に消え、自分らしい体型を認め完治するまでに、5年近くかかりました。

 

 

幻聴や幻覚は本人にとっては現実です。

そういった内容を家族や友人から聞いた場合は否定したり馬鹿にするのではなく、同じ目線で信じて受け入れることが大切です。

 

病院やカウンセリングに通院していない場合は、幻覚に同意した上で、痩せすぎによる健康障害が心配であることを本人に告げ、一緒にカウンセリングへ行く、または自分が代わりに病院へ相談をしに行くなどして、ぜひ対策をとってあげてくださいね。

 

(Photo by: //pixabay.com/ja/%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E5%B8%BD%E5%AD%90-%E5%B9%B8%E3%81%9B-%E7%AC%91%E3%81%84-%E9%A1%94-%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84-%E3%81%AB%E3%81%93%E3%82%84%E3%81%8B-204327/

 

 

著者: 真綾さん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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