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一日にどれだけの水を飲んだら水中毒になる?看護は、まず原因と問題点を知ることから!

人は空気と水なしでは生きていけないことは、誰もが知っていることだと思います。しかし、水分の場合、摂取しすぎると、それが人体の毒になることは意外に知らない方が多いかもしれません。

 

水中毒は自制がきかないことが原因

本来人はのどが渇けば水を飲みますが、ある程度の量を飲めば満足し、飲むことをやめます。

しかし、多飲症の方は、この飲水に関するセルフケア能力が低下しているために自制が出来ず、体重が著明に増加するほどの飲水をしてしまいます。

この過剰な水分摂取により日常の生活にさまざまな支障をきたしてしまいます。

 

多飲症に誘発される

そして水中毒とは、多飲症により誘発されるもので、希釈性の低ナトリウム血漿による諸症状を呈している状態を言います。

多飲症の合併は原疾患の治療を困難にする可能性があり、水中毒は放置すると重篤な身体合併症を起こしかねない重篤な状態に至ることが多くあります。

いずれも早期発見と早期介入が重要となります。

 

私たち人間の体は、成人では約60~65パーセント、老人では50~55パーセントが水で満たされています。

図・・・・

 

体内の水は、大きく細胞内液と細胞外液に分けられていて、細胞内に存在する細胞内液は、体内水分の約3分の2を占めています。

 

 

体内の水は、大きく細胞内液と細胞外液に分けられていて、細胞内に存在する細胞内液は、体内水分の約3分の2を占めています。

 

 

腎臓のろ過機能 

体内のすべての血液は、循環の過程で腎臓を通過し、クリーニングされています。

このクリーニングが正しく行なわれなければ、体内に老廃物が溜まって人体に悪影響を及ぼします。

腎臓は、血液の中の不要物を多量の水(1日に170~180リットル)とともにろ過し、その後まだ必要なものと水分を再び吸収し、残った不要物と水分を尿として膀胱へ送っています。

 

 

 

1日に摂る水分の量 

そもそも、人は一日に最大何リットルの水を飲んでも良いようにできているかご存知でしょうか?

 

単純に計算式のみで単純に最大飲水量を算出すると、24時間で23,040mlとなります。

要するに、1日20リットルの水を飲んでも、正常に排泄がされれば、体の電解質のバランスは保たれるという理論になります。

 

ですが水中毒の患者の中には、それ以上の量を飲んでしまったり、排泄機能が低下していたり、何らかの原因があって電解質のバランスを崩してしまいます。

そこで色々な身体症状が出現するために治療が必要となるわけです。

 

よく『一日 1500~2000mlは飲みましょう』と ありますが、日本の湿気のある気候等を考えると、多くの方の場合1300ml程で良いと思われます。

 

 

水中毒の看護は、まず原因と問題点を知ることから!

多飲症とは、飲水に関するセルフケア能力が低下しているために、体重が著明に増加するほどの飲水をしてしまうことであり、過剰な水分摂取により日常の生活にさまざまな支障をきたすことです。

 

水中毒は、多飲症により誘発されるもので、希釈性の低ナトリウム血漿による諸症状を呈している状態です。

 

多飲症の合併は様々な原疾患の治療を困難にする可能性があり、水中毒は放置すると重篤な身体合併症を起こしかねません。いずれも早期発見と早期介入が重要となります。

 

多飲症と水中毒の原因は未だ不確定とされていますが、主に下記のものがあげられています。

 

1.ストレス・心因によるもの

2.精神症状・常動行為によるもの

3.抗利尿ホルモンの分泌や作用の異常

4.脳における口渇中枢や浸透圧を感知する部分の異常

5.いくつかの遺伝子多型性との関連

6.抗精神薬との関連

7.その他(喫煙など)

 

…です。

 

今現在、色々な治療やケアの方法が提唱されていますが、まだ、この方法がいいという決定的なものはありません。まず、電解質の補正が必要な状態は、それこそ水中毒の重篤な状態にあたります。

 

多飲症と思われる行動(頻回の飲水行動や尿失禁)や体重の増加を認めた場合は、本人に多飲の危険性を説明し、定期的な体重測定を促し飲水制限をします。起床時~就寝前まで1日数回測定時間を決めて体重測定をすることで、本人の飲水に対する自覚を持たせようというのが狙いですが、それで功を奏している方もいれば、逆にそれがストレスになって飲水量が増えるという逆効果の方もいるようです。

 

体重測定をしながら、朝起床し、水を飲む前の体重をベースの体重(ドライウエイト)として定め、そこから何キロ増えたら身体症状や精神症状が悪化するかで要注意体重を設定するのが普通です。ただし、長年体重を測りなれている方は、朝体重を測る前に既に水をたっぷりと飲み、多い体重をベースにしようとする方もいます。

 

そのため、本来はベース体重を決める前に、数日間行動の制限をして水が自由に飲めない状況を作り、その状況下でベース体重を決めるのが望ましいとされています。ただし、これも行動制限をすることで患者のストレスが増え、部屋から出た途端に水道やトイレに駆け込み、一気飲みするという悪循環にもつながりやすいので注意が必要です。

 

次に飲水制限をします。1日に飲む量を1500~2000cc程に定めて行うことが多いですが、こちらも主治医と相談しながら飲水制限をしていきます。

その他に、認知行動療法がその患者に有効であれば、医師と協力し、看護ケアを展開していきます。

 

ただし、これらの方法を色々と試しても、中々症状が改善しない現実があります。そのため、飲水量や体重を監視すること、行動制限をしないという治療法が最近の新しい治療法とされています。

 

どちらにしても、多飲症のタイプ別にケアや治療のプランを立てて実施していくことが大切になります。

 

 

水を飲みすぎると死亡する?!水中毒のこわい落とし穴とは?

「水中毒(みずちゅうどく)」という言葉を聞いたことはありますか?

なんと、水を飲みすぎると危険な状態になってしまうことがあるのです!

 

暑い夏に要注意なので、しっかりとした知識が必要です。

 

■水中毒とは?

夏になると、どうしても飲みたくなるのが水です。

 

水は体内の老廃物を排出するといわれ、ダイエットのために飲んでいる人もいます。

しかし、それは適量の水を飲むことです。

過剰に水を飲んでしまうことによって頭痛や昏睡、重症だと死亡という結果をもたらしてしまうことがあります。

 

水中毒は、冷蔵庫で冷やした水のほうがなりやすいといわれています。

これは、人間の水の処理スピードよりも多く水を摂取することによって、体内で水分過剰が起き、低ナトリウム血症を引き起こすからです。

 

■水中毒の症状は?

水中毒の症状としては、軽いものだと疲労感や嘔吐、頭痛があります。

ひどいものになると、めまいやけいれんなどが起きることもあります。

注意力がなくなったり、性格が変わってしまったりすることもありますが、そこまでいくとかなりひどい状態です。

 

自分で試すには、指ですねの部分を押し、離した時にへこみがすぐに戻らないであとが残るか確認することです。

あとが残れば、水中毒を疑って受診したほうが良いでしょう。

 

検査としては血液検査を行い、血中ナトリウム濃度を計測します。

わりかんたんに検査できます。

 

■予防法、対処法はあるの?

まずは、水の正しい飲み方を理解しましょう。

 

水は一気飲みをするものではなく、こまめに少しずつ摂取します。

量としては、からだをよく動かす人や肥満体型の人は1日2リットル、それ以外の人は1.5リットルが目安です。

 

水分を多く摂取しすぎないようにするのも予防になります。

汗を大量にかいたときは、水分というよりも塩分を摂取しましょう。

トイレを我慢するのもよくありません。

 

治療方法としては、水分摂取量を厳しく制限して、うまく水分の排泄ができるように指導していきます。

 

 

暑くなるとどうしても水分摂取量は増えてしまいますが、限度というものがあります。

一気に飲まないで、こまめに飲むなどして気をつけましょう。

 

 

水中毒の治療は、多飲の原因を知り、症状のコントロールを図ることが大切です!

水中毒とは、多飲症により誘発されるもので、希釈性の低ナトリウム血漿による諸症状を呈している状態です。

 

多飲症の合併は原疾患の治療を困難にする可能性があり、水中毒は放置すると重篤な身体合併症を起こしかねないものです。いずれも早期発見と早期介入が重要となります。

 

どうして水を飲むのか?(Millsonらの調査)

1.気分がよくなるから(85%)

2.のどが渇くから(40%)

3.自分は水分を多く摂取する必要がある(25%)

4.おいしいので(15%)

5.他にすることが無いから(10%)

6.幻覚に左右されて(10%)

 

たとえば、それまで出来ていた散歩ができなくなった、突然の環境の変化やストレスも多飲症に関係してくると言われています。

 

脳の気質的な原因で、結果的に患者の認知機能に大きく影響を及ぼしていると考える研究者もいます。口渇の調整や血漿浸透圧の変化を感知する場所として、第三脳室周辺部位や海馬がありますが、CTやMRIの検査所見で、その部位の容積が小さいことに起因するものです。

 

また、精神科で統合失調症などに用いられる抗精神薬は口渇が出やすいとされています。

 

抗精神薬が口渇を及ぼす主な理由

①低力価の抗精神病薬に多い抗コリン作用による口渇

②高力価抗精神病薬による錐体外路症状などの副作用を予防する目的で使用される抗コリン薬による口渇

③抗精神薬そのものがADH放出の刺激となる場合

 

などが挙げられています。

 

治療法としては、下記のような物があります。

 

1.薬剤による治療

1)リチウム

2)デメクロサイクリン

3)プロプラノロール

4)アンギオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬

5)ナロキソン   

…などの薬物療法

 

2.電気痙攣ショック療法

 

3.心理社会的療法

 1)心理教育や集団療法を用いたアプローチ

 2)行動療法的アプローチ

 3)リラクセーション・作業療法

 

神経症状や合併症が出現した場合は、命に関わる重篤な状態に陥るケースが多々ありますので注意が必要です。主に低ナトリウム血症の症状には様々なものがありますが、その重症度は血清ナトリウム値の低下する速度と下がる程度によって決まります。

正常値は135~145ですが、その値が119以下になると食欲不振や悪心・嘔吐などの症状が出だします。また109以下になるとけいれんや精神錯乱状態が出現し、さらには昏睡状態に陥ります。

 

水中毒で低ナトリウム血症を呈した場合は、点滴治療などで電解質の補正を行い、その後は患者が水中毒を起こすに至った原因に見合った治療を行っていく必要があります。

 

(Photo by: http://www.ashinari.com/2013/09/27-382595.php)

(イラスト: by 著者) 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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