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あなたはあてはまる?あてはまらない?拒食症の診断基準やなりやすい人ってどんな人?

拒食症はものすごく特別な病気ということではなく、そのきっかけはダイエットであったり、何となく食べる気にならないというぼんやりとした感じだったり、原因がはっきりわからないというものであったりします。もちろん背景に幼少期の親との確執であったり、痩せることを促すようなストレスがかかったことであったりします。

 

ここまでいくと拒食症

ちょっとしたことで拒食症になっていってしまうと、だんだんとエスカレートしていく過程で自分で気づくことができません。というよりも、そもそも拒食症は自分で自分の行動がおかしいと思ってやめるということができません。そのためできれば周りの人が「ここまでいくと拒食症」という基準を知っておくとよいでしょう。

 

神経性食欲不振症(拒食症)の診断基準

1.標準体重よりマイナス20%以上痩せている

ただしこの基準は目安と考えてよく、他の条件を満たしていればこれに阿多はまらなくても拒食症と判断してよい。

(標準体重の計算方法:身長(m)×身長(m)×22で標準体重を算出できます。)

 

2.食行動の異常が見られる

食べないだけでなく、大食いしたり、食べた後に吐き戻したり、隠れ食いなどをすることも含まれる。

 

3.体重や体型に対する歪んだ認識がある

太ることに対する極端な恐怖や、十分に痩せていても自分は太っていると感じるなど。

 

4.発症年齢は30歳以下

 

5.女性の場合、無月経

 

6.痩せる原因として器質性疾患がない

体が何らかの病気にかかっていて、それが原因で痩せてしまっているのではなく検査によって明らかな体の異常として示される場合は除かれる。

 

他にも特徴としては一定期間(3ヶ月程)行動が持続していることややけに元気で活発に動き回ること、本人は病気であると言う認識が乏しいことなども見られることがあります。

 

もしかして私って拒食症?拒食症を見極めるためのガイドライン診断基準6つ

拒食症とは一体どういう病気なのでしょうか?厚生労働省調査班からは6つの基準を満たしていることにより拒食症と診断されます。

 

拒食症診断基準

1、標準体重の―20%以上のやせ

この状態が3カ月以上続いています。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22で計算します。BMI値では18.5未満をやせと分類しますが、それよりも更に数値は低くなります。

標準体重よりややポッチャリしてる人が一番死亡率が低く、やせの人は肥満の人と同じくらい死亡率が高いと言う研究結果も出ています。

 

2、食行動の異常(不食・大食・隠れ食いなど)

拒食や過食だけでなく、異常な食へのこだわりや過量な食物を手元におきたがる、など食に対しての異常な行動が出ます。

 

3、体重や体型についての歪んだ認識

歪んだボディーイメージを持っているために、体重増加を恐れ、標準体重より下回っているにも関わらずもっと痩せたいと思ったり自分は太っていると感じます。

そして今の状態をむしろ気に入っていたり、病的であるとは思っていません。

 

4、発症年齢が30歳以下

主に10~20代の若い女性に見られます。30代以上はまれです。

 

5、無月経

他に便秘や低血圧・低体温、浮腫(むくみ)、背中の産毛の密生などの身体症状があわられることもあります。

 

6、やせの原因と考えられる器質性疾患がない

拒食症でなくても、ホルモン異常などのやせる病気もあります。それ以外の精神病からくる拒食もあるので鑑別が必要です。これらの条件があてはまった場合は拒食症と診断されます。

 

あなたは本当に大丈夫?摂食障害はどんな人がなりやすい?拒食・過食になりやすい人

多くの人がやせたい!と思っているのではないでしょうか。接食障害の人が多くなる原因とも言われています。しかしなりやすい人、というのが浮かび上がってきているのも事実です。摂食障害に「なりやすい人」と「なりにくい人」について見ていきましょう。

 

今の日本は摂食障害になりやすい環境

今では、多くの日本人女性が「痩せたい」と思ってますし、小学生ですらダイエットする時代です。医学的には「標準」という体重の人や、むしろ「やせ」の人ですら、自分のことを太っていると思い、やせようとします。

そのこと自体も大変問題ですし、栄養についての正しい教育は緊急の課題だと思います。

そして、みんなの関心が「やせる」ことに向いている環境が、摂食障害という病気の増加に繋がっていることは間違いないと思います。

 

やせたい!全ての人が摂食障害になるわけではない

しかし、その一方でそんな時代に生きる人のすべてが摂食障害になっているわけでないことも事実です。リスクはとても高い時代ですが、やはり摂食障害に「なりやすい人」と「なりにくい人」はいます。

どういう人がなりやすいのか、以下で見ていきましょう。

 

「拒食」になりやすい人

「拒食」の要素を生み出しやすい人は、基本的に不安が強い人です。

もともと努力家ですので、強い不安を感じなくてすむ状況であれば「しっかりした人」「きちんとした人」として機能します。でも、自分のルールが崩れてしまうような状況においては、まるで遭難しているような強い不安を感じますので、「拒食」に向かいやすくなります。

 

不安の強さは対人関係面にも表れます。「拒食」になる人は、もともとひとりで努力するタイプなのですが、これには2つの要素があります。

ひとつは「マイペースでやりたい」という要素、もうひとつは「とても人を巻き込むことなんてできない」という要素です。

つまり、自分というものをかなりしっかえい持っていると同時に、自己主張は苦手なのです。この2つが矛盾なく共存できる(努力すれば報われる、良い子にしていればほめられる)環境であれば、問題は生じません。

 

しかし、もっと複雑な環境になってくると、この2つの性質は、両立させることそのものが苦しくなります。「自分は○○しないと不安だ」という気持ちが強くあるのに、「○○したい」と言えないからです。その苦しさが、病気に繋がっていくと考えられます。

 

「過食」になりやすい人

「拒食」が「それまでのやり方ではうまくいかなくなる」中で起こってくるのに対して、「過食」は、自分を嫌いだと思う気持ちが蓄積されたところに、ふとしたきっかけをもって、起こってきます。

きっかけそのものに大きな意味がある人もいますが、そうではない人もいて、治療においては、きっかけよりも、自分を嫌いだと思う気持ちを蓄積させるパターンに注目していくことが多いのです。

 

自分を嫌いだと思う気持ちを蓄積させるものとして、例えば、自分自身が虐待を受けた、というのは端的な例です。虐待の被害にあって、自分が好きだという人はほとんどいないからです。両親が不仲だったり、批判的な親がいた、世間体を優先させる親がいた、などという場合にも、自分を好きになれないことが多いものです。

 

自分が嫌いだということも関係するのですが、「過食」の人は本心を他人にいえません。はきはきしてて何でもいっているように見える人も少なくないのですが、肝心なことはいっていないのです。

 

自分の本当の気持ちや、相手にやってほしいことなどはいえずにため込まれます。このことが「過食」のエネルギーを生んでいくのです。

 

なりやすいかどうか知っておくことは、拒食・過食についての知識・理解を深めるために重要ではないでしょうか。気をつけるよう心がけることで、摂食障害に陥ることを防げるかもしれません。

 

過食症と拒食症、どれくらいの人が?コンプレックス産業との深い関係

近年でも増加傾向にある摂食障害ですが、いったいどれくらいの人がなっているのでしょうか?摂食障害とコンプレックス産業について見ていきます。

 

20年で10倍

1980年代から増え始めた摂食障害は1998年までの20年間に23200人と約10倍に増えています。この数字は医療機関を受診した人の数なので実際にはもっと多い可能性があります。

90%以上が女性で、小中学生の患者も増えています。

 

摂食障害とコンプレックス産業

このような摂食障害が増加傾向にある裏側にはコンプレックス産業の台頭があると言われています。コンプレックス産業とは、消費者の外見もしくは内面の問題を解決することによって対価を得る産業です。

人が対価を支払うのは快楽を得るためか苦痛から逃れるためです。コンプレックス産業では肥満であることがさも外見上のマイナスである、という事を煽りたてます。TVや雑誌ではダイエットすることによって魅力がワンランク上がるというような表現が多々見受けられます。

 

定着しているイメージとの関係

また実際にはやや肥満であることが健康を維持する上においても、死亡リスクを減らすという意味でも有用なのですが、肥満=不健康というイメージが定着しています。

極度に細いモデルやタレントが多数出演するテレビや雑誌の力が強くなり始めた頃から摂食障害も増え始めました。

 

周りと同じで居たい、同じように扱われたいという対等願望が人にはあるので歪んだボディーイメージから抜け出すのは大変です。ダイエット方法によっては健康を害してしまうようなものもあるので注意が必要です。

 

日本とちょっと違う!世界基準の拒食症診断~アメリカのガイドライン

拒食症の人の行動は拒食症でない人からすると、過剰な行動に思えたり、現実的でないように思えてしまったりします。確かに拒食症でない人からすると普通ではない行動を拒食症の人はするのですが、拒食症の人本人にとっては痩せることや自分が痩せていくことだけが自分の世界の基準であり、それだけが自分の支えになっていますので、見ている世界が違うのです。

 

ガイドライン

アメリカの精神学会は精神障害に関するガイドラインを定めています。精神科医が患者の病的な精神問題を診断するときの基準を示すために定めたもので、世界各国で用いられています。以下アメリカ精神医学会のDSM-Ⅳによる診断基準です。

 

1.年齢と身長に対する正常体重の最低限を維持することを拒否する

期待される、つまり標準とされる体重よりも15%以上少ない体重まで減少し、その状態を維持している。

あるいは生長期間中に予想される体重増加がなく、期待されるより15%以上体重が少ない状態。

 

2.体重が不足している場合でも、体重が増加すること、または肥満することに対して強い恐怖感を感じている

 

3.自分の体重や体型を感じる感じ方に障害がある、あるいは、体型や体重の自己評価による過度の影響、あるいは、現在の体重の深刻さを否認する

 

4.女性の場合、他の理由がない場合で、あるはずの月経周期が少なくとも連続3回欠如している

ただしエストロゲンなどのホルモン投与後ノミ月経が起きている場合は、その女性は無月経とみなされる。

 

このような診断基準が使用されています。これはアメリカの精神学会が定めた判断基準ですが、これに対して日本の厚生労働省で定められている診断基準もあります。こちらの診断基準の方が日本が定めた診断基準と比較して、より精神的な特徴を述べている部分が多いようです。

 

なぜ思春期の女性に多い?過食症者の大きな原因のひとつ「自立」の不安~その他になりやすい人は?

思春期の女性に多い過食症ですが、症例を集めてみれば、年配の方、独身女性、男性と、幅広く症状が見られます。それら全てをみていくと次のような共通点が見えてきます。

 

思春期の女性に多いわけ

筆者が男二人女二人の子供を育てていて思う事は、「女は生まれた時から自立したがる」ということです。男の子に比べると、親に世話をかけず、大きくなろうとします。そうして思春期を迎えるまでもなく、「人からどう見られてるか」に、小さいうちからこだわる傾向にあります。

 

「自立」への関心

そんな女の子が思春期を迎えると「自立」への関心は著しいです。「自分で自分をコントロールできる自立したカッコいい女」になりたくて、必死にダイエットにとりかかります。しかし、手本となるモデル達もお金をかけ努力し、必死で作り上げた体。一般の生活で理想のボディを追求し続けるなんて、とうてい無理です。食事制限にとりつかれた女子は「完璧なダイエット」という誤った考えから、過食症の罠へ陥っていきます。(※吐いても下剤を使ってもカロリーの吸収はさほど抑えられず、結局太ります。過食症経験者筆者談)

 

しかし、その根本は「自立した女性になりたい」という大変実直なものなのです。サポートする側はそこを一番の配慮に入れ、「自立した女性になる」という目標を邪魔しないように、解決策を模索していくことが、過食症治療には大変有効です。

 

思春期女子以外の症例

◎独身女性の場合

「ストレスとの折り合いがつかない」場合が圧倒的です。特に働き出したばかりの女性に多く見られます。仕事で不満があるけれど、言いなりになり、ストレスで過食に走る・・・見た目はかっこよくいたい・・・そんな葛藤から過食嘔吐から抜け出せなくなるようです。

これも「自立の失敗」と言えます。社会にでたのだからと、自分ですべて解決しようとしすぎて、空回りしているように感じます。

 

◎既婚女性の場合

夫との不仲がダントツに多いです。ストレスで過食。やはり綺麗も保ちたいので嘔吐に陥ります。夫に執着しているところから、一人で生きていく自信を取り戻すために仕事や生きがいを見出すと、治る傾向にあります。これも「自立」と言えますね。

 

◎男性の場合

ボディイメージにこだわる若いゲイの男性に圧倒的に多いです。女性のようにしなやかな体をもち、かっこよく生きたいとダイエットを行い、過食嘔吐におちいります。

 

◎年配者の場合

ほぼ女性のみです。子供が手を離れた時期に陥りやすいです。または子供がひきこもりなど将来への不安を抱えている場合にもみられます。俳優の追っかけなど、生きがいをみつけると、過食が減る傾向にあります。

 

このようにすべての例において、「自立して生きなければ」と考える時期に、ストレスで過食に陥る傾向が見られます。「周囲とバランスのとれた自立」や「生きがい」を発見し、安定してくると、過食は減り、生活習慣のパターンを見直す余裕がでて、なんとか抜け出せることが多いです。

 

過食症と向き合うとき、「周囲と無理のないバランスのとれた自立」をしているか、「生きがい」があるか、まずはそこに着目し、その部分が安定してから、生活習慣を見直していくと、早道かもしれません。

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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