妊娠・出産
妊娠後期のトラブル改善!お腹が大きく重い人へ…ラクな姿勢とは??
妊娠後期は、お腹も大きく、重くなってきて大変ですよね。後期の代表的な症状や少しでも楽になれるための、姿勢や動作などアドバイスをまとめました!
妊娠後期の代表的な症状
お腹が重い
妊娠前とくらべて10kg前後も体重が増え、体力的な面でつらくなります。
また無意識にお腹をかばうような姿勢になるため、肩こりや筋肉痛も起きやすいです。
お腹が張る
子宮が大きく広がることでお腹の皮が張り、鈍痛を感じるママもいます。
出産前の子宮収縮に合わせて、お腹の張りを感じることもあります。
胎動
出産前には赤ちゃんも3kgほどに成長します。
子宮の中いっぱいに育ち、動くとママの身体にダイレクトに伝わります。
臓器の圧迫
子宮が大きくなることで、胃腸や心臓、膀胱など他の臓器を圧迫します。
そのため、胸やけや食欲減退、尿意などを感じます。
前駆陣痛
ときどき不規則な下腹部の痛みや張りを感じたら、出産間近のサインです。
子宮が収縮し赤ちゃんが下りて来ると、足の付け根や腰の痛みなどを感じます。
こうして見るだけでも、妊娠後期の身体の負担はとても大きいことがわかりますね。
しかし、日常生活での姿勢や寝相を変えることで、苦痛を和らげる方法もあるのです。ぜひ試してみましょう。
妊娠後期の睡眠不足
原因
妊娠後期に寝苦しくなるのは、赤ちゃんの成長に伴い激しくなる胎動に目が覚めてしまったり、大きな子宮に圧迫されて寝苦しかったりするためです。
中には出産が近づいてくることによる不安や心配などからなかなか眠りにつけない妊婦さんもいます。
妊娠後期にオススメの姿勢・寝方
日常生活
・背もたれに寄りかかる
・あぐらをかく
寝るとき
・横向きに寝る
・股の間にクッションをはさむ
・仰向けに寝て、お尻の下にクッションを入れる
シムスのポーズ
・横向きに寝る
・上になった足を前に曲げる
走っているようなポーズです。
これは19世紀から伝わる、妊婦さんが楽になれるポーズです。試してみてください。
朝日を浴びれる時間に起きる
夜中に目が覚めることが多くなると、だんだんと生活リズムが狂いがちです。しかし、生活リズムが狂うことで睡眠不足はより悪化していきます。
夜しっかり眠るため、朝はしっかり起きて朝日を浴びることが重要です。
朝日を浴びることで体内時計のリズムが調整され、夜眠くなりやすくなります。
夜中眠れなくてまだ眠気が強い妊婦さんも、一度起きて朝日を浴びて、お昼寝で補うと良いでしょう。
身体をよく温める
お風呂でじっくり身体を温めることは、血流の流れをよくし、睡眠不足を改善します。
身体を温めて良い血流を保つことは、妊娠時にありがちな便秘や痔を防ぐことにもつながります。
気分が良い日には、すっきりとした香りのアロマオイルを足してリフレッシュするのも良いでしょう。
寝具を変えてみる
妊娠後期は自分が寝やすい姿勢を出来るだけ早く探せると、その後の生活がとても楽になります。
多くの妊婦さんが横向きで足を曲げた姿勢を好みますが、その際に重要なのが寝具です。
妊婦さん用の抱き枕等たくさん売っていますので、ぜひ店頭で直接見てみて下さい。
値段が安くもなく、また使う期間も限られているものなので買うのをためらう妊婦さんも多いですが、数か月不眠に悩むことを考えると決して無駄ではありません。
寝られるときに寝る
筆者もそうでしたが、臨月に入り、横になりリラックスすると胎動が激しくなりました。
夜は「寝なくちゃ!」と思って焦りがちでしたが、考えを変え、寝苦しい時に無理して寝ないようにすると気持ちが楽になりました。
妊娠後期のつわり…寝方で症状が和らぐ?
もうこないと思っていたつわりが再開する場合もあります。
妊娠後期のつわりの症状を少しでも和らげるために、自分に合った寝方を見つけましょう。
<横になる体勢でつわり軽減>
シムスの体位
先ほどもご紹介した、妊婦さんの体のために考案された体勢です。
うつ伏せと横向きの中間の体勢になり、下の腕を背中側にやり、上の腕は軽く曲げて胸に沿わせます。
上の脚はひざを少し曲げておなかに倒します。おなかに枕やクッションをあててもよいでしょう。
就寝時や陣痛のときにもおすすめの体勢です。
体の右側を下にする
右を下にして横になると胸焼けが楽になると言われています。
体の左側を下にする
妊娠中の悩みの一つである、むくみの解消にも効果的です。
一般的には右側を下にするほうが良いと言われています。
頭を高くする
胃液の逆流を防ぐために、頭を高くして横になりましょう。
枕やクッションを使って、高さを調節しましょう。
横になって足にクッションを挟む
多くの妊婦さんが楽だと感じる体勢でしょう。
骨盤のゆがみを防ぐ効果も期待できる体勢です。抱き枕やくるんだタオルを使用してもよいでしょう。
上記の体勢は個人差があるので、自分に合った体勢を見つけましょう。
食事をしてすぐに横になることは避け、なるべく仰向けの体勢にならないようにするとよいでしょう。
赤ちゃんが動いているときは胎動を感じながら話しかけたり、出産や育児のイメージを膨らませたりして自然体で過ごしましょう。
(photo by:http://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部