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介護・認知症

サービス付き高齢者向け住宅の認知症対応ってどんな感じ?グループホームの基礎知識

認知症の高齢者を介護する家族にとって、「入所できる施設があるのか?」というのは、大きな心配でしょう。施設数が増加している、サービス付き高齢者向け住宅では、認知症の高齢者にどう対応しているでしょうか。 

 

認知症による入居拒否・退去もある

認知症の程度、症状によっては利用できないサービス付き高齢者向け住宅もあります。問題となるのは、次の症状です。

 

・記憶障害:暗証番号を忘れ、共用玄関の出入りができなくなる。自室が分からなくなる。基本的な日常生活が困難になり、対応しきれなくなるケースがあります。

 

・問題行動:徘徊や異食など危険を伴う場合、暴力・暴言で他の利用者との集団生活が難しい場合。 

 

認知症対応に積極的な施設も

サービス付き高齢者向け住宅の中には、認知症の高齢者への対応を強化し、受け入れ態勢を整えている施設もあります。認知症対応の研修を受けたスタッフが常駐している、徘徊を防ぐための施錠システム、手厚いスタッフ配置により、認知症が進行してもできるだけ退去を求めない方針の施設なら、安心して暮らし続けられるでしょう。

入居時に認知症を患っていなくても、入居後に発症する可能性は誰にでもあります。万が一の場合を想定し、現在は認知症でなくても対応が充実している施設を探すという選択肢もあります。

  

サービス付き高齢者向け住宅の基本的な考え方は、通常の賃貸住宅と同じです。したがって、残念ながら認知症の高齢者のケアを担いきれない施設も多いようです。

グループホームなど他の施設と比較し、認知症への対応を確認して慎重に検討してください。

 

グループホームの基礎知識

定義・利用条件

認知症の高齢者が共同生活をおくる施設です。

認知症であることが利用条件なので、要支援2、または要介護度1以上に認定され、主治医から認知症の診断が出た高齢者のみ利用可能です。

  

特徴

少人数制が基本です。5人から9人で1グループになります。1つの施設では2グループまで、つまり18人が限度です。

普通の家庭のような雰囲気で共同生活を送るのが、大きな特徴です。

「共同生活」なので、身の回りのことは自分ですることが原則です。もちろん、できる範囲で大丈夫です。

これは、家事などを自分ですることもケアの一部という発想から行われている方法です。

看護師は常駐しておらず、医療面のサポートはほとんどありません。

ごく小規模の施設なので、設置基準が厳しくなく、街の中に比較的多くあります。

 

費用

介護サービス費の自己負担額(1ヶ月分・目安)の一例を挙げます。

・要支援2:25,290円

・要介護1:25,290円

・要介護2:25,800円

・要介護3:26,310円

・要介護4:26,820円

・要介護5:27,360円

 

上記の金額に、食費・部屋代(居住費)・光熱費・雑費がかかるのが一般的で、合計15万円~20万円になります。

その他、施設によっては数十万円の入居一時金が必要になることもあります。入居一時金不要のグループホームもあります。 

 

設備や費用には、施設ごとに幅があります。

自治体の福祉窓口に相談して、経済状況などに合うグループホームを紹介してもらいましょう。

 

グループホームにまつわる問題 高齢者同士のトラブル、虐待…

認知症のケアの切り札ともいわれたグループホームは、ここ十数年で施設数が飛躍的に伸びています。

少人数単位で家庭的な雰囲気で過ごせるのが魅力ですが、問題点もあります。グループホーム選びの参考にしてください。 

 

小規模ゆえの問題

グループホームは9名で1つのユニットを作り、最大でも2ユニット、18名の小規模な施設です。

グループホーム単体で運営している場合、経営面が不安定なケースも多々あります。 

 

ケアの質

基本的に、身の回りの事は自分でする必要があります。

不十分な部分はスタッフが手伝いますが、自室の掃除などが行き届かない人もいるようです。グループホームには、栄養士の必置規定がありません。スタッフと高齢者が協力して食事を作ります。

そのため、食事の質は施設によって差が出ます。専任の調理員がいない施設では、介護スタッフが調理を兼任し、ごく普通の台所で食事を作ります。

衛生面が行き届かない恐れもあるでしょう。

 

負担が重い介護スタッフ

グループホームは入所者の人数が少ないといっても、認知症の高齢者ばかりの施設です。

介護スタッフの負担は非常に大きく、目が行き届かなかったり、高齢者同士のトラブルが起きることもあります。

夜間の配置人員もわずかで、通路や扉ごとに鍵を多用して徘徊を防止している施設も見られ、火災時の避難時に問題になる可能性もあります。

密室性が高いグループホームでは、万が一、虐待が起きた場合も発見しづらい点も問題です。

 

問題があるグループホームばかりではありませんが、このようなケースもありうると思って、施設を検討してください。

 

新しい場所になじめない…早くグループホームに慣れるための工夫

認知症の高齢者は環境の変化に適応しづらく、新しい場所になじめない人もいます。グループホームに入所する高齢者が、スムーズに生活をおくるための工夫を挙げます。

  

今までの関係を断ち切らない

できれば、長く暮らした地域にあるグループホームが望ましいでしょう。

高齢になってから馴染みのある土地を離れるのを、寂しく感じる人もいます。知らない土地への転居がきっかけで、認知症が進行するケースもあります。

友人や近所の人との繋がりが保てるのも、馴染みの土地で暮らし続けるメリットです。

離れた土地の施設に入所するなら、できるだけ頻繁に様子を見に行きましょう。

  

生活用品はずっと使っている物を

グループホーム入所にあたり、衣服や日用品を一新してしまうより、着慣れた服と使い慣れた日用品を持っていきましょう。

環境が変わっても、使い慣れたものに囲まれると気持ちが落ち着きます。

  

介護スタッフとのコミュニケーション

入所する高齢者の身体状況や生活歴は、事前にケアマネージャーなどから伝わっています。

しかし、より高齢者を知ってもらえるよう、趣味や性格、癖など細かいことも話しておきましょう。

どんな状況になると混乱するのか、何をすれば落ち着くのか、苦手なことなど、生活の中で起こりうることは何でも話しておくと、介護スタッフも対応しやすくなります。

入所後も、生活の様子をスタッフに教えてもらい、密にコミュニケーションをとってください。 

 

生活の場を丸ごと移す、高齢者の負担を軽くするよう、今までの生活を断ち切らない心がけがポイントです。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2011/11/05-352450.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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