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認知症の問題行動「異食」の対処法!床擦れの症状・対処法について

認知症の高齢者が起こす問題行動に、異食があります。健康を害す危険もある異食を防ぐためには、どんな対処法があるでしょうか。

 

異食とは

食べられないものを食べる、口に入れてしまう行動が異食です。中度から重度の認知症でみられます。

 

原因

認知機能の低下によって、何が食べて良い物かが分からなくなってしまうケースが大部分です。ふつうなら食べられない物を口に入れてもまずくて吐き出しますが、味覚障害があるとそのまま食べてしまいます。

 

食欲をつかさどる脳の機能が低下しても、食欲が抑えられなくなり過食や異食にはしります。苛立ちや欲求不満の発現として異食が起こることもあります。

 

どんなものを食べてしまうか

新聞など紙類、化粧品、タバコ、ゴミ、花など身近にあるものを食べてしまいます。弄便もみられる高齢者では、自分の便を食べてしまうこともあります。

 

危険を伴う異食

電池や洗剤、タバコは、体内に入ると危険です。すぐに病院へ連れて行ってください。ティッシュや布類も窒息の恐れがあります。

 

異食への対処法

まず、危険なものを高齢者の近くに置かないようにしましょう。洗剤や電池、針や刃物は鍵付きの場所に保管します。

 

もし異食の場面に遭遇したら、大声を上げたり怒ったりしてはいけません。高齢者が驚き、口に入れたものを飲み込んでしまうかもしれないからです。興奮して、さらに異食行動をエスカレートさせる可能性もあります。

 

静かに近づき、お菓子などの食品を渡して、高齢者が持っているものと交換しましょう。

 

口の中に無理やり手を入れると噛まれるかもしれません。穏やかに話しかけ、自発的に吐き出してもらいます。洗剤などはパッケージに誤飲・誤食の際の対応方法が記載してあります。それにしたがって対処し、病院へ連れて行きましょう。

 

異食をする高齢者は、魚の骨や果物の皮を丁寧に取り除くといった食事への配慮も欠かせません。

 

床擦れによる赤みが見られたら、2時間ごとの体位変換が必要

寝たきりの方や身体麻痺のある方の介助をした経験のある方なら、床擦れ(褥瘡)の発症に悩んだという経験があると思います。現在、在宅介護を受けている方の約6%がこの病気を患っていると言う報告があります。

床擦れは、外部から長時間の圧迫が加わることによって、皮膚や深部組織に血のめぐりが途絶え、酸素不足や栄養不足になった結果、壊死状態になってしまう病気です。床擦れが恐いところは、体力の低下が見られる方に発症した場合、患部から感染症を引き起こして命に関わる敗血症(細菌が大量に血管に入り込んで重篤な全身症状を起こす)になる可能性があるためです。

 

一度出来てしまうと、完治するまでに非常に時間を要しますので、症状が軽度のうちに悪化を防ぐことが家族内で出来る基本的な対処法となります。

 

床擦れの起こりやすい部分とは? 

床擦れが起こりやすい部分は、主に骨が突き出ている部分です。肩甲骨部、仙骨部(お尻の中心)、坐骨部(お尻の左右中心)、かかとなどです。また、それに加え発汗や失禁などで皮膚が濡れていたり、体の栄養状態が悪いときにはさらに床擦れが出来やすい状態となります。頻繁な体位変換と、常に清潔で乾燥した状態にし、皮膚が引っ張られる「ズレ力」が起こりにくくすること、バランスの取れた食事を摂ることが非常に重要です。

 

段階による症状について 

床擦れの状態は次のような3段階があります。

 

◆ステージⅠ(初期)

骨が出ている部分の皮膚が、赤みを帯びている状態。水泡や紫斑が見られることもある。

 

◆ステージⅡ(中期)

皮膚に白みが見られ、症状が進行すると黒味を帯びる。壊死の可能性がある。より重症化すると、壊死部分の皮膚が脱落し、脂肪層と黄色い皮下脂肪が露出する。

 

◆ステージⅢ(後期)

脂肪層が脱落し、骨が露出する。

 

ステージⅠ(初期)の対処法について 

在宅で床擦れの対処が出来るのは、初期の段階においてです。対処法としては、 

◆基本的な対処法は2時間ごとの体位変換(赤みが改善されない場合は、より頻繁な体位変換が必要) 

 

<その他の補助的な対処方法>

1)ウレタン性などの高機能体圧分散マットレスを使用する。

2)かかとやひじなどの骨ばった部分は、スポンジ状の被膜材で保護する。

3)歩行による血流促進や圧迫時間の短縮が予防に繋がる。

4)バランスの取れた栄養状態が必要。

5)ビタミンCや亜鉛が患部の治療を早める。

 

なお、赤くなった床擦れ部分は、マッサージを行わないことが基本です。

 

また、軟らかいタイプのマットレスは動きにくく、患者さんの自発的な運動を阻害してしまう場合がありますので、初期の状態が見られた時点で医師や看護士に相談することが重要です。

  

ステージⅡ・Ⅲ(進行した場合)の治療法について

ステージⅡ・Ⅲに症状が進行した場合、在宅での治療は不可能になりますので、病院による専門的な治療が必要になります。

治療には、1)保存的治療、2)外科治療があります。

 

◆保存的治療

日常レベルでの管理(体位変換、除圧マットレス、栄養面からのサポート)に加え、壊死した組織の除去を行い、洗浄や消毒(感染時)、良好な組織が見られたら、それを増殖させる薬剤や膜材を使用します。

例)創傷被覆材(ドレッシング材)…患部に添付し、湿り気のある状態のままで保つと、皮膚からの浸出液によって上皮が再生される。

 

◆外科治療

筋膜皮弁法(壊死組織をすべて切除し、近くの皮膚・皮下組織を使って患部に移植させるという方法)

 

床擦れは初期より注意し進行しないようにすることが大切ですが、頻繁な体位変換などを行うのは、介助する方が一人など協力者がいない場合、体力的にも精神的にも非常に負担が掛かってしまいます。かかりつけ医や訪問看護師、ケアマネジャーなどの専門家へ相談することや、家族にも介助の協力を求めることが時には必要になると思います。

 

老人性紫斑予防は皮膚の健康から!~しっかり摂りたい栄養素~

高齢者の皮膚に起こる老人性紫斑は加齢で起こる症状のため、治療よりも予防が大切です。皮膚が薄く、弱くなり、容易に内出血を起こすのが老人性紫斑なので、皮膚を健康で丈夫に保つことが予防になります。高齢者の皮膚を内側から守り、老人性紫斑予防に役立つ栄養素を紹介します。 

 

ビタミンB群

ビタミンB群は皮膚の新陳代謝を促し、乾燥を防ぎます。皮膚が損傷を受けた際には回復を助けるので、積極的に摂りたい栄養素です。にんにくや鶏肉、マグロに含まれるビタミンB6は、新陳代謝を活発にします。粘膜・皮膚の健康には牛乳、緑黄色野菜、納豆に含まれるビタミンB2が欠かせません。

 

・ビタミンE

年をとると血行が悪くなり、細胞に十分な栄養と酸素が行き渡らなくなりがちです。特に末梢血管は血流不足から新陳代謝が低下して肌のハリが失われます。ビタミンE には血行促進効果があるので、アーモンドなどのナッツ類、大豆製品、玄米からたっぷり摂取しましょう。

 

・ビタミンC

肌を構成する主成分、タンパク質の合成に必須の栄養素です。肌の弾力性を左右するコラーゲンの生成にはビタミンCが必須です。緑黄色野菜や果物からビタミンCを補給できます。

 

・亜鉛

肝臓でタンパク質を合成するために亜鉛が必要です。爪や髪、皮膚がパサつくのは亜鉛不足が影響しているかもしれません。豚肉や牛肉、カキなどの貝類で亜鉛不足を予防しましょう。

 

・鉄

「鉄欠乏性貧血」が起こるように、血流と鉄分には深い関係があります。貧血の人は皮膚の新陳代謝が不活発になるので、ほうれん草やヒジキ、レバーからの補給をお勧めします。 

 

これらの食品を食べ、すぐに皮膚が丈夫になるとは限りません。しかし継続して食べれば、老人性紫斑をはじめとする皮膚トラブルを防ぐ助けになるでしょう。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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