男性のカラダの悩み
自分の口臭ってどんな臭い?口臭の原因とセルフチェックの方法
内臓が悪いと口が臭いって本当?口臭の原因って何だろう?
口が異常に臭い人に対して、「きっとあの人は内蔵が悪いよね」なんていうことを耳にすることがあります。内蔵が悪いと口が臭くなるというのは本当なのでしょうか?
胃が悪い?
特によく聞くのが胃が悪いから口が臭いということです。しかし、実際には胃内の空気が口に出てくることはほとんどありません。ゲップをした時くらいでしょう。それは、胃の内容物が逆流してこないように普段は蓋がされているからです。
肝臓が悪い?
肝臓が悪いとアンモニア臭のする独特の口臭になります。食物として摂ったタンパク質は、分解される過程でアンモニアを発生します。アンモニアは人体にとって有害なので、肝臓で尿酸に分解されて尿として排出されます。
肝臓が悪くなるとアンモニアを分解できないので、呼吸からアンモニアを排出しようとします。吐息にアンモニアが含まれるので口臭がアンモニア臭となります。
アンモニア臭が出る頃には、黄疸や肝脾腫などの他の症状も出てきます。
腸が悪い?
肉食やアルコール、ストレスによって腸内の悪玉菌が増えると悪臭のするガスが発生します。そのガスが溜まると小腸に逆流して吸収され血液にのって全身に運ばれます。すると、呼吸による酸素交換と一緒に悪臭のするガスも排出されるので吐息が臭くなります。
膵臓が悪い?
糖尿病になるとアセトン臭という独特の口臭が出ます。糖尿病になるとインスリンの分泌が悪くなるので糖をエネルギーとして使えなくなります。すると糖の代わりに脂肪をエネルギーとして使うようになります。
脂肪は分解の過程でケトン体という物質を発生させます。このケトン体は健康な人は尿から排出されますが、糖尿病の方はケトン体が多くなりすぎて呼吸からも排出しなければいけなくなります。そうして吐息がアセトン臭という独特の甘酸っぱいような臭いになります。
ほとんどの口臭は、虫歯や歯槽膿漏など口の中に原因がありますが、中には内蔵が原因となって独特の臭いを発するものもあります。気になった時には病院で診察を受けてみましょう。
自分の口臭ってどんな臭い?自分の口臭を簡単にチェックできる方法
口臭対策を立てるためには自分の口臭をしっておかなければいけません。
手を口にあてて息を吹きかけて嗅いだ臭いは貴方の本当の口臭ではありません。
口臭を正しく知るためにはどんな検査法があるのでしょうか?
自宅で簡単チェック
1、ジャムなどの瓶をキレイに洗って無臭状態にします。
2、瓶のなかに大さじ2杯ほどの唾液を入れます。
3、コットンで舌の苔やはぐきを擦って瓶の中に入れます。
4、湯せんにかけて瓶の中の唾液を温めます。
5、温まった瓶の中から臭ってくるのが貴方の本当の口臭です。
口臭測定器
オーラルクロマとも呼ばれます。
口臭の主な原因となる3つのガス、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドのガス濃度を特定できます。
口臭原因の特定や、治療効果の確認を客観的に行うことができます。
口臭発生菌の培養検査
口臭が発生しているところから菌を採取して培養し、顕微鏡で観察します。
特定の菌を短時間で簡単に測定することが出来るキットもあります。
口腔内検査
歯みがきがちゃんと出来ていない部分があるのかを専門家がチェックします。
磨き残しは口臭の原因です。
歯周組織検査
口腔内が原因となる口臭の70%以上と言われる歯周病のチェックをします。
歯周ポケットの深さ、出血はあるのか、ぐらつき具合などを診ます。
まとめ
口臭を本当に治したいのなら、どこから口臭が出ているのか、何が原因かを正確に知らなければいけません。
それが分かって初めて効果的な対策を打つ事ができます。
口臭治療をしてくれる歯科医も増えてきました。
まずは自分で簡単にチェックをしてみて、分からないことは歯科医に相談してみましょう。
空腹時になんだか口が臭くなる…空腹と口臭の関係とは?
空腹のときに、家族や友達から口がくさいといわれた経験はないでしょうか。おなかが減ると口臭が出る、口臭が強くなるという話を聞いたことがあるという人も多いかもしれません。まず、空腹と口臭の関係についてしっかり理解していきましょう。
空腹と口臭の関係
口臭には様々な原因があり、その原因のひとつは空腹で、それによって生じた口臭を生理的口臭と呼びます。通常、口臭と聞くと、ニンニクや焼肉など臭いの強い食べ物を食べた後に強くなる、と考える人が多いのではないでしょうか。しかし、口臭とは食べたものから発せられたものよりも、空腹時の口臭のほうが強いことも多いのです。
確かに、食事後にも口臭は出ます。口から直前まで食べていたものの臭いがしますが、これらの臭いは一時的なもので、ほとんどが数十分から1時間程度で消えてしまうのが実情です。(ニンニクなど強いにおいをもつ食べ物の場合は、臭いの持続期間は通常よりも長めです。)
しかし、空腹を原因とする生理的口臭の場合は、食事を終えた後から徐々に出始め、食事後約3時間後までは口臭の強さがどんどん強くなっていきます。しかもその後も、強くなるペースは落ちますが、空腹の間はずっと強くなり続けるのです。
そのため、一日の口臭の強さを計測した際、昼食後1時間経過した時点での口臭の強さが1日の中でもっとも低いそうです。
まとめ
口臭と聞くと、すぐに食べた直後が最も臭くて、そこから口臭の強さはだんだん弱くなっていくと思い込んでいた人も多いのではないでしょうか。しかしながら、上記の通り、空腹になればなるほど、口臭の強さが強くなるということが明らかになり、お昼ご飯を食べてから1時間後が最も口臭が強くない、ということには驚きですね。
(Photo by: [http://www.ashinari.com/])
著者: カラダノート編集部