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メンタル

拒食症、発症から治るまでの症状・過程 その背景にある原因など

拒食症患者はどのような過程を経て、発症し完治へ向かうのでしょうか?その渦中にある方、またはご家族で、チェックしてみてください。

 

1. 拒食症のきっかけ

「人から見て完璧な人生を送りたい」と考え、普段からなんでも徹底的に極めることが得意な人が、思春期に完璧な見た目を目指して陥りやすいです。または親に自分らしさを認めてもらいたくて、食事拒否をします。

 

2. 拒食行動に陥る過程

ダイエットをはじめると徹底的に食事制限をします。お腹が減ることを快感に感じはじめます。

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食べなければ食べないほど、達成感で元気になることが多いです。生理が止まりますが、たいていは本人にとってはあまり重要でないものです。

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しばらくすると、制限してきた反動で高カロリーのものを際限なく食べてしまうことがあります。すると自己嫌悪に陥り、それを取り戻すために嘔吐したり、下剤を利用したり、やみくもに運動をし続けたり、以前にも増して、食事制限をします。

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食事制限をする中、高カロリーのものへの憧れも捨てきれず、高カロリーのものを食べてしまっても平気なように、どんどん目標体重が下がっていき、健康の危険領域に達します。(うつ症状が伴う場合は”死んでしまいたい”と思って危険領域に達するケースもあります。)

 

3. 周囲の反応と抵抗

痩せすぎると周囲が心配を始め、食事についてあれこれ言われますが、言われれば言われるほどかたくなになり、心を閉ざしていきます。

 

目標の低体重をあきらめることは本人にとっては、これではみじめな一生になってしまう、プライドが許さない、と感じるため(死んでしまいたいケースの場合は、家族に死をみせて抵抗したいため)です。

 

特に思春期はホルモンの関係でイライラしがちで、食事のストレスも含め、親へ反抗する事でストレスの発散をします。

 

4. 病院で治療をはじめる

家族が病院へ通うなどして対策がとられる。

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本人を治療に向わせる工夫・教育をする。

 

悲惨な拒食体験者のビデオをみたり、生理が止まることの副作用、むし歯の異常発生や低体重から受ける障害などを本人に根気よく伝えながら、治療への意義を植え付けることがカウンセリングで行われます。

 

健康に向かって、体重を少し戻すことからを目標に、食事日記をつけるなどして、本人の意思を尊重した形で、回復を目指します。

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回復しはじめると、過食嘔吐へ移行することが大半です。異常に高カロリーのものを際限なく食べては吐く、ということを繰り返したりします。これはすぐに軽減することは難しく、ほどよく食べることについて訓練をしながら、嘔吐する回数、下剤を使う回数の軽減を目指します。食事やダイエット以外での人生の目標をつくり、それに打ち込むことも軽減のタネになります。

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一般的な体重に戻り、本人がほどよく食べる意義も量も十分理解し、コントロール法も心得たら、治療は終了です。

 

摂食障害が完治した後も、依存性の誘惑は一生つづく

一度タバコを吸っていた人が、ひょんなきっかけやストレスで、また喫煙者に戻ってしまうように、生活に支障をきたす摂食障害は完治しても、嘔吐や下剤への依存願望は完全に消し去れるものではありません。

 

完治した後も、人生の折々でストレスにさらされるたびに、過度なダイエットに入ろうとしたり、過食嘔吐や下剤で体重を取り戻そうとする思考は続きます。

 

本人はそれを把握し、たまに嘔吐してしまう自分を責めないこと、年齢とともに吐いたり下剤使用はきつくなりますので、それを肝に命じながら、ダイエットの方法を健康なものに限定したり、過食の途中で自分を律したり、少しの体重変化や過食なら徐々に元に戻るという考えをもって、摂食障害の慣習化へ逆戻りしないよう、投げやりにならず、あせらず、優等生志向をゆるめながら、人生を歩んでいくことが大切です。

 

嘔吐症状は3種類ある?!

拒食症の人は、食べ物を体に取り込みたくないという思いが強く、それによって自発的に嘔吐を誘発することがあります。嘔吐の症状は全て同じではなく、いくつか種類があります。

 

過食嘔吐

拒食症の症状なのに過食という名前がつくのはやや違和感を覚えるかもしれません。しかし過食と拒食は表裏一体で、根本の原因は同じですので、拒食でも過食の側面が見られることがあります。過食嘔吐とは、その名前の通り、過剰に食べ過ぎて、食べたものを吐き出す行為のことを指します。ダイエットから発生する拒食症に多く、過食と嘔吐がワンセットになってしまっています。ダイエットからの流れで起こる拒食症ですから、食べる事への罪悪感や、太ることへの恐怖心が強くあることがあり、嘔吐できないとパニックになったり、嘔吐できない状況では過食を我慢することもあります。食べる量が多いだけあって嘔吐の量も多くなり、嘔吐による体へのダメージは非常に大きくなります。

 

普通嘔吐

過食嘔吐に対して、食べる量が普通で嘔吐をする場合を普通嘔吐と言います。この普通とは周りから見たときに普通の量を食べているということであって、本人からすればその量が「食べ過ぎ」になります。心理面では過食嘔吐の場合と同様ですが、普通量を多いと感じてしまう点で言えば、食物摂取に関する認識がより厳しいものになっていると言えるでしょう。

 

チューイング

チューイングとはチューインガムのようにいったん口の中に入れて咀嚼をした食べ物を、飲み込まずに吐き出してしまうものです。上記のようにいったん食べてから吐き出すものと比べて嘔吐物の量やおう吐の時間が小さいために満足感が少なく、量や時間が増えやすい傾向があります。咀嚼時に栄養が胃に流れていることもあり、しばしば体重が増えることもあります。胃からの嘔吐と違って胃液やミネラルが排出されないので体に与える影響は小さいですが、量や増えやすい分、悪化していくとお金がかかりやすい症状とも言えます。

 

 

人によってどんな症状が出るか分かりませんし、どの症状ならいいということも一概には言えません。それぞれにあった対応をしていくことが重要です。

 

恐怖症としての「拒食」~摂食障害、拒食症の方の恐怖心とその中身とは?

拒食症、初期の場合にはどんなかんじかご存知でしょうか。

 

体重が増える「恐怖」

「拒食」の初期には患者さんは明るく活発になることが多いそうです。いつもよりもよく勉強したり、外出したりするようになります。この時期は、本当に「拒食」が安心感と達成感を与えてくれているのだと思います。

 

しかし、「拒食」はだんだんと恐怖症へと変わっていきます。安心感や達成感ではなく、「苦しい縛られ感」(まるで義務のように決められた食べ物を食べ、低い体重を維持する)と、現状を変化させることへの恐怖しか感じられない、という風になる人も多いのです。つまり、体重へのこだわりが自分を苦しめるようになるのですが、恐怖症の特徴は、理屈ではないというところです。

 

「とにかく怖い」

頭で考えれば、体重が少々増えることは問題がないはずだと理解することはできても、「とにかく怖い」のです。そして、恐怖をコントロールできない自分はどうなってしまうのだろう、とますます怖くなります。この「苦しい縛られ感」は、強迫症状と呼ばれるものですが、もともとは不安から逃れることを目的とした症状です。

 

例えば、食べ物のグラム数などを細かく決めている人がいますが、それは、グラム数を細かく決めるという「儀式」によって不安を感じないですませようというのが本来の目的です。しかし、だんだんとグラムそのものに縛られるようになり、決めたグラム数から少しでも外れると非現実的な恐怖に駆られるようになるのです。

 

強迫症状の特徴

強迫症状のもうひとつの特徴は、まわりを巻き込んでしまうことが多いということです。もともと不安を回避するためのものですから、周りの人がそのやり方に従わなかったり乱したりすると、不安が強くなるのです。ですから、周りの人にも「同じやり方」を求めることになります。

 

 

食事を用意する家族に、食物のグラム数の計算を厳しく要求し、やってもらえないときには激しく怒る、などというのもその表れです。周囲は「いい加減にしなさい!」と怒ってしまうことも多いのですが、もともと不安を回避するためにやっていることですから、怒られるとますます不安が強まります。

そして、強迫症状はますますひどくなります。

また、自分の不安が不合理であることは本人が(頭では)だれよりもよくわかっていますので、説得してもあまり効果がありません。

 

その他にも「拒食」の人は、ものの並び方を過剰に気にするなど、食べ物以外にも強迫的になることが多いです。

食行動以外についての強迫症状が強くはっきりとしている場合には摂食障害のほかに強迫性障害を持っていると診断されますが、そうでない場合は、摂食障害がよくなっていく過程で強迫症状も収まってくるのが普通です。

 

過食症とむちゃ食い症候群

過食を繰り返してしまう病気には、過食症とむちゃ食い障害があります。

 

過食症

世間一般的に過食症と言われているものを正式に言うと“神経性大食症”と言います。

短時間で大量の食事(過食)をした後に、嘔吐する、下剤を飲む、長時間の絶食をする、といった代償行為(排出行為)をするのが特徴です。

拒食症と同じで若い女性によくみられます。

 

むちゃ食い障害

これとは別に、過食をした後に代償行為(排出行為)を行わないものを“むちゃ食い障害”と言います。

嘔吐や下剤を使用した代償行為を行わないので、神経背大食症の人と違って太っている人が多く見られます。

拒食症や過食症とは違い、男女差はそれほどありません。

 

共通点

どちらも、ただ単に食べ過ぎてしまったと言う事ではありません。

ストレスや酔っぱらってドカ食いしてしまった経験は誰にでもあると思います。

ですが、これらの病気ではドカ食いを何度も繰り返してしまいます。ドカ食いをしてはいけないと頭では分かっていても止めることができません。

 

相違点

過食症は一般的にはダイエットを契機に発症することが多いと言われます。

むちゃ食い障害はストレスをきっかけに発症することが多いと言われています。

 

まとめ

過食を繰り返すことにより、脳が食事を過剰に求めるように変化してしまうために自分の力だけでは止まれなくなってしまうことが多々あります。

おかしいなと感じたら積極的に周囲に助けを求めましょう。

 

どうして起きる? 拒食症

拒食症は、体重を増やすことに対する恐怖ややせ願望のために食べることを拒否する心の病です。

年頃になると女の子が、なぜ異常な姿になるまで痩せたくなるのか、その心理に迫りたいと思います。

 

原因

先進国に多く見られる病気で、思春期の女性が、受験のストレス解消、対人関係の悩み、挫折体験など色んな悩みを処理する手段として食べ物を使うのが摂食障害です。

拒食症は、食べ物の摂取が不良または拒否、体重減少、それから自分が病気であることがわからないという認知障害が特徴です。

 

性格

なりやすいタイプは、従順でまわりに気を使う心やさしいタイプですが、反面他人に頼ることが苦手で、融通がきかず、自己責任で良い結果をだそうとする人です。

 

経過

発症の初期は、明るく活発になり積極的に活動しますが、次第に、現状に苦しい縛られ感を感じ、拒食は恐怖症へ変わります。

次に、治療を必要と思い、拒食を治すために、正しい病気の知識を学習して、やがて、精神的に安定してくると、ゆっくりと標準体重圏に入っていき、自然に収束します。

 

身体の対策

1,拒食症の治療は、まず栄養失調から身体機能を回復させることを行いますが、低体重が顕著であれば、入院加療します。

 

2,入院中は、1日の食事の摂取カロリーや1日の食事回数の計画と管理、おう吐・下剤などの排出が無いように監視、体重増加の目標設定をして、すすめていきます。

 

3,やがて、生理活動・不眠症・便秘などの症状が治り、回復してくれば退院となります。

 

心理面の治療

1,拒食症の原因となる心理的要因へ対処するため心理療法を行い、必要があれば薬物療法も行います。

 

2,治療にあたっては体重増加のみを治療目的とせず、患者さんの主体性を重視して、人間としての成熟、対人関係の充実、実生活での適応などを援助します。

 

3,また、全国には拒食症を扱う自助グループがあるので、軽快した場合、再発や過食症への移行に注意しながら、励ましあいながら回復することを目的とします。

 

まとめ

拒食症に気付いたから、すぐに治療というコースがうまくいく患者さんはほとんどいないため、家族カウンセリングを通して、家族が患者さんをサポートし、よりよく生活できるよう、相談し、病気に対する理解を深めていくことが重要です。

 

拒食症が疑われるほどの低体重でなくても、過剰なダイエットを行い、家族の心配を聞かないなどの前兆が見られる場合は、なるべく早く精神科で相談することをおすすめします。

(Photo by:http://pixabay.com/) 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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