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肌の「抗老化」には、医薬品ビタミンC誘導体でないと効果が無い?!

 

純粋な『ビタミンC』をお肌に塗ると、老化が促進されることもある

 

季節も冬となり、紫外線によるお肌への影響もひと段落…外出時に日焼け止めを塗らないようになった、という女性も多いのではないでしょうか?しかし冬でも紫外線量は未だ多く降り注いでおり、着実にお肌へのダメージは蓄積されていると言われています。紫外線は皮膚細胞に損傷を与え、体内で活性酸素を発生させます。このことで、お肌の真皮層のコラーゲンに傷害を与え、シワやたるみの原因となったり、メラニン細胞を活性化させてシミやそばかすを生成するなど、お肌のトラブルを招く結果となってしまいます。

 

一昔前には、お肌の上に直接『レモンやキュウリ』などを乗せてビタミンCを皮膚に吸収させる、という方法でお肌の状態を改善させようと言うことが一時ブームとなりましたが、現在では肌の上からビタミンCを含んだ食物を乗せることはもちろん、化粧品中に含まれる『純粋なビタミンC』を配合したものを塗っても、ほとんど肌の中には浸透しないことがわかっています。 また、浸透しないだけではなく、十分な紫外線対策を行わないまま高濃度のピュアビタミンを直接お肌に塗ると、酸化を起こしてしまい、細胞障害など深刻なダメージを与えることも現在では指摘されていますので、化粧品中の成分表示には気をつける必要があります。

 

ビタミンCの効果の復習

 

ビタミンCのお肌への効用として、関心のある方の間で良く知られているのが『活性酸素の除去作用』であると思いますが、この活性酸素が近年『ニキビの発生の最大の原因』であることが報告されました。以下の4点がビタミンCの主な効用になります。

 

<ビタミンCの効用>

 

1)抗酸化作用(活性酸素除去=ニキビの改善)
2)紫外線障害防御作用(シワ生成の予防)
3)メラニン生成抑制作用(シミの改善)
4)コラーゲン生成促進作用

 

高いビタミンC効果を期待するなら、一般化粧品ではなく医薬品を使うべき

 

それでは、お肌に高いビタミンC効果を与えたい場合には、何が最良かと言うことですが、ピュアビタミンCではなく『ビタミンC誘導体(プロビタミンC)』を塗ることが重要です。ビタミンCには構造的に4本の手(炭素との結合部分)が付いていますが、そこに『糖、リン酸、脂質』などの様々な分子をくっつけて『誘導体』の形にすることで皮膚へ吸収率が高くなり、また酸化などの変性を受けにくい『安定型』となります。そうであれば、「ビタミンC誘導体の入った市販の化粧品を購入すれば良い!」と考えてしまうところですが、医薬品でない一般の化粧品へのビタミンC誘導体の含有量上限は2%であり、また誘導体は熱に弱い性質のものも多く、冷暗所で保存する必要があるなど、大量生産の市販化粧品には向かない性質のためほとんど入っていないことが多いようです(約0.1~0.2%程度)

 

また、『ビタミンC誘導体配合』という表記があっても、皮膚の中でピュアビタミンCに変化しにくい『アスコルビン酸グルコシド』である場合も多くあり、良く表記を読むことが重要です。医薬品の部類に入る医師によって開発されたドクターズコスメなどは、ビタミンC誘導体が5%程度、体内変換率の高い『アスコルビン酸リン酸エステル』などが使われており非常に効果が期待できると言われています。以下は、主なビタミンC誘導体の種類です。

 

『純粋なビタミンC』と『ビタミンC誘導体』の比較

 

<純粋なビタミンC>

 

◇ピュアビタミンC(アスコルビン酸)
「肌に浸透しにくい、安定していない」。非常に酸化しやすく、浸透性も殆ど見られない。肌内部でのコラーゲン合成や、メラニン色素の生成抑制は殆ど期待できないとされている。また、高濃度に塗布した場合は、十分なUVケアをしないと紫外線により肌の表面で酸化され『酸化型ビタミンC』に変化し、細胞を損傷させていまう可能性がある。使用する際は十分な注意が必要。

 

<ビタミンC誘導体の種類>

 

◆水溶性(主にローションなどに使用)
◇リン酸型ビタミンC=アスコルビン酸リン酸エステル(アスコルビルリン酸Na、リン酸アスコルビルMg)
「安全性と効果性に優れている」。ビタミンCにリン酸が結合した構造を持ち、皮膚吸収率も高く、細胞で最もピュアビタミンCに変化しやすいと言われている。安定性があり、外気に触れても酸化しにくい。肌のコラーゲンを作る『繊維芽細胞』に本剤を与えたところ、コラーゲンの量が約2倍にもなったという報告がある。ニキビに対しても効果がある。

 

◇アスコルビン酸グルコシド(配糖体)
「市販の化粧品に良く配合されているが、ビタミンCに変換されない」。ビタミンCに糖が結合した構造で、熱に強く持続型であるが、近年のの研究では人の皮膚ではビタミンCになりにくいと報告された(マウスの皮膚ではビタミンCに変化が見られた)。

 

◆脂溶性(主にクリームなどに使用)
◇イソパルミチン酸アスコルビル(VCIP)(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)

「長時間肌に留まり、じっくり真皮まで届く」。ビタミンCの4つの手にイソパルミチン酸(脂肪酸)が結合した構造を持った、新型の脂溶性ビタミンC誘導体。持続性があり、ゆっくりと肌に浸透していく性質がある。長時間(48時間以上)にわたり肌の中の活性酸素を除去し安定性が良く熱や酸化に対しても強い。リン酸型ビタミンCと同様にニキビに対して効果がある。

 

◆水溶性・脂溶性両方の特徴を併せ持つ
◇パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)
「真皮まで届くが、刺激性もある」。ビタミンCに脂肪酸とリン酸塩が結合した構造を持ち、水溶・脂溶両方の性質を持つ最新型のビタミンC誘導体。従来型の中でも最も高い浸透力を持つ真皮にまで直接届くため、コラーゲン生成作用に優れている。但し、高濃度で使用すると刺激が強い欠点がある。

 

さらに浸透性を高める方法とは?

 

上記のビタミンC誘導体の浸透質をさらに高めるためには、ペーパーパック(顔型になって売られているものがあります)に染み込ませ、顔全体に数十分貼り付けます(乾いてきた場合は、ミストを吹き付けます)。また、シミやニキビなど、特に改善したい部分には、ラップパックを行い、こちらも数十分放置します。

 

最後に

 

年齢を重ねると、コラーゲン合成の低下などにより、お肌のシワや弾力の低下がなかなか改善されない、と悩まれている方も多くおられると思います。しかし、正しいお手入れの方法を行えば、程度の差はありますが何らかの目に見える変化はあると言われています。上記のAPPSを1%含有した化粧水を一日2度、1~3ヶ月使用された21名の方(40代~50代)の目じりの変化を観察したところ、シワの減少や弾力の改善が目視で確認できたという報告があります。

 

価格面に関しては、医療用コスメはやはり少し値が張りますが、改善を望まれている場合は一度試してみる価値は十分にあるのではないかと思います。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E5%A4%A7%E4%BA%BA-%E7%99%BD%E4%BA%BA-%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84-%E7%99%BD%E6%98%BC%E5%A4%A2-%E5%A4%A2-%E9%A1%94-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2-18792/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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