女性のカラダの悩み
生理前や生理中のつらい頭痛…その対処法は?このツボが効く!生理前後に控えたい食物とは?
生理前や生理中に、頭痛に悩まされた経験のある女性も多いのではないでしょうか?
つらい頭痛・・・少しでもラクにしたいですよね。
ここでは、生理前の「緊張性頭痛」「片頭痛」と、生理中の頭痛に効果的なツボ!をご紹介します。
生理前に悪化する頭痛は、緊張性頭痛?片頭痛?
生理前に頭痛が悪化することがあります。少しでも頭痛を軽減することで生理前に気が滅入ってしまうことを予防しましょう。
普段から頭痛になってしまうことが多いけれど、生理前にいっそう悪化するということはありませんか?
生理前や生理中の頭痛はたいてい、緊張性頭痛か片頭痛と診断されるようです。
日常の頭痛が、排卵後から、生理中にかけて、悪化することがあります。
これは緊張性頭痛?
内勤のOLであればパソコンの前に一日中座っているという状況があると思います。
この場合、適度に首や肩周りのストレッチなどをして、休憩をはさみながら仕事をしなければ、首や肩の筋肉が緊張することによって発生する緊張性頭痛になってしまいます。
また、パソコンやスマホの画面を長時間見ていると眼精疲労からも頭痛が生じてしまいます。
目の疲れをとるには、アイマスクを利用したり、パソコン用メガネの使用に効果があります。
これは片頭痛?
この時期に生じる頭痛は緊張性頭痛のほかに、片頭痛に分類されるタイプの頭痛もあります。
トリプタノールという抗うつ剤が、片頭痛薬として使用されていることでわかるように、片頭痛が起きているときは、セロトニンという神経伝達物質が減少するか、機能が低下している状態です。(トリプタノールはセロトニンのように作用します。)
もしかすると、女性ホルモンの乱れと脳内の神経伝達物質は相互作用しているかもしれませんが、残念ながら、その分野の研究はあまり進んでいないようです。
しかし、片頭痛には、専門の治療薬がありますので、その治療薬を頭痛発作が起きるたびに飲んでいると完治することもあります。
生理前の不調に効果的なことは?
緊張性頭痛であるにせよ、片頭痛であるにせよ、生理前の体調不良や精神的な変調にもっとも効果的なのは血行をよくすることです。
軽い運動を日常的に行う習慣をつけることや、ぬるま湯にゆったりつかってリラックスする時間を確保することが大切です。
生理中の頭痛~このツボが効く!
生理中に頭痛が起こるメカニズムはまだ明確には解明されてはいませんが、ホルモンバランスの崩れの他、心身の緊張が頭部の血管を拡張させ痛みを引き起こすとがあると言われています。
頭部の緊張にはこのツボ
生理中の頭痛だけでなく、頭痛軽減の代表とされるツボは「百会(ひゃくえ)」と言われます。このツボは精神的な緊張を和らげ、頭部の血行を促してくれます。ホルモンバランスの崩れや、心身の緊張で起こる頭痛の時にマッサージしたいツボです。
「百会」は頭のてっぺん、両耳と鼻の延長線が交わる点に位置します。指の腹を当て、下方に向けて心地よく感じる強さで押します。極端に強く刺激しないように注意しましょう。
自分の「得意ツボ」を探そう
その他、生理中の頭痛軽減に効果的とされるツボを3つご紹介します。
首から肩にかけてツボ押しマッサージをして、自分でマッサージしやすい『得意ツボ』を探し、気が付いた時に押すようにしてみましょう。
1.「天柱(てんちゅう)」
首の後ろにある筋肉の外側で、髪の生え際を刺激します。
親指の先をツボに当て、残りの指で頭を包むようにして頭部の自重を親指で支えるような体勢で強めに刺激します。
2.「風池(ふうち)」
天柱の位置よりさらに指1本分外側にあるくぼみです。天柱ツボと同じように、親指の先をツボに当てて、残りの指で頭を包むようにして頭部の体重を親指で支えるような体勢で強めに刺激します。
3.「肩井(けんせい)」
肩の筋肉の中心辺りにあります。手の指を広げて肩に置いたとき、中指が当たる位置です。身体の中心に向かって長く強めに刺激します。
これらのツボは、頭部に溜まった血液を身体に戻りやすくするツボです。血液の流れが良くなる事で、痛みの緩和が期待できますが、痛みが引かない時は専門医の診察を受けることが大切です。
実はそれ、生理痛なんです!原因と対処方法(1)頭痛編
実はそれ、生理痛なんです(1) 頭痛編
「生理痛=下腹部痛」とイメージしがちですが、下腹部痛以外にも生理痛の症状があります。
頭痛は、下腹部痛と同じくらい多い生理痛の症状だといわれます。
原因
主な原因は、女性ホルモンのエストロゲンの減少です。エストロゲンの分泌量は、生理開始直前に急減します。エストロゲンが減少すると、脳内物質のセロトニンも分泌量が減り、その結果、脳の血管が拡張して片頭痛が起りやすくなります。
生理前から痛み始め、生理1~2日目に強く痛むのが特徴です。
生理に伴う貧血、血行不良や冷え、ストレスも加わると、頭痛が悪化します。
対処法
通常の頭痛薬で効果がみられないなら、婦人科で頭痛薬を処方してもらいましょう。
自分でできる緩和法は、適度な睡眠とリラックス、血行促進です。
睡眠不足は自律神経を乱しますが、睡眠のとり過ぎも、脳の血管が拡張するので逆効果です。
血行促進には、肩や首の軽い運動が効果的です。肩甲骨を動かすよう意識して両肩を大きく回したり、首をゆっくり回すと良いでしょう。
温かいハーブティーを飲めば、血行促進とリラックスの両方に効果があります。
初潮から間もない10代、ホルモンバランスが乱れがちな更年期の人は、頭痛を起こしやすくなります。
下腹部痛と同じく、我慢せずに婦人科を受診してください。
痛みの理由はまさか生理!?頭痛と生理の関係性
生理中に起こる生理痛の中でも多くの人に症状が現れているのが頭痛です。ポピュラーな症状ではありますが、生理中に起こる頭痛にはいくつかの種類があり、その原因も様々です。
その辺りを解消するための対処法などを交えてご紹介します。
生理中に起こる頭痛の種類について
大きく分けて2種類の頭痛が生理中に起こります。まず1つ目が、月経関連偏頭痛と呼ばれる頭痛です。この頭痛は、生理直前、生理中に起こる頭痛です。
この頭痛はエストロゲンとよばれる卵胞ホルモンが影響しています。このエストロゲンが生理開始前になると減少していきます。エストロゲンはエストニンと言われる脳内物質の合成を促す作用があります。そのため、エストロゲンの減少に伴い、エストニンも減少します。このエストニンの減少が起こったために、血管が拡張されて、刺激されることで頭痛が起こってしまうのです。
もう1つが緊張型頭痛と言われるものです。これは、貧血によって起こる頭痛で、子宮に血が集まることで、他の血が減り、脳で貧血状態が起こって頭痛が起こります。主にストレスや疲労によって起こるのがこの頭痛の特徴です。
生理中の頭痛の症状の違いについて
まずは、月経関連偏頭痛の症状からです。痛みのタイプは、ズキンズキンと定期的に来る痛みで、動くとガンガンするのが特徴です。長い間持続する頭痛で、吐き気を伴うこともあります。この頭痛のタイプの場合は、もしかしたら病気が関わっている可能性もあります。まずは生理の周期と照らしあわせ、その上で意思の診断を仰ぐことをおすすめします。
次に緊張型頭痛ですが、こちらは頭が締め付けられるような痛みに苛まれます。定期的に痛いものではなく、頭が重く感じるような痛みです。疲労から来ている独特な痛みが特徴です。
生理中の頭痛の基本的な対処法
まずは月経関連偏頭痛の対処法からご紹介します。この頭痛になった場合、まずは脳を活性化させないようにすることを第1に考えましょう。例えば、カーテンを閉めて日光を抑えたりすることで部屋を暗くしたり、極力無駄な音は避けるようにして、安静にしておくのが良いでしょう。タオルで冷やしたりするのが良いです。くれぐれも運動や入浴をしないように心がける必要があります。
次に緊張型頭痛の対処法を紹介していきます。こちらは逆に蒸しタオルで温めたり、お風呂にはいることで血流を良くするのが効果的です。軽めの運動やストレッチも有効です。このように真逆の対処法になるため、どのタイプの頭痛かを把握する必要があります。
生理中の頭痛のかわった対処法
基本的な対処法を幾つか紹介しましたが、実は他にも対処法があるのです。まずはツボです。足つぼなどがよく知られていますが、頭痛に有効なツボもあります。緊張型頭痛に効力があり、疲労の元になっているコリをほぐして血流を良くすることで、頭痛を和らげてあげることができます。
他にはアロマ療法と呼ばれるものです。コレはどちらの頭痛にも効力があり、アロマオイルによって異なります。どの頭痛に合うアロマオイルなのかを考慮して使用しましょう。
最後に漢方を使った対処法です。どのタイプの頭痛にも効力がありますが、種類によって効果が異なります。ある程度の知識をつけるか、知識を持った人間に頼ることをおすすめします。
まとめ
頭痛は、いつでも起こる病気の1つではありますが、生理中となると2種類に別れる厄介な病気となります。その効果や症状をしっかり把握した上で対処をしないと、悪化の一途をたどる結果になってしまうかもしれません。自分に起こった頭痛のタイプによって合った対処を行いましょう。
女性ホルモンに影響される女性特有の頭痛!
女性には月に1回月経が来たり、妊娠や出産、更年期など女性ホルモンのバランスが崩れることで片頭痛の引き金になることがあります。
(月経時に起きる片頭痛)
実は、月経時に起こる頭痛の多くは片頭痛であり、若い女性の6割が月経時の片頭痛に悩まされています。片頭痛と女性ホルモンの関わりについてですが、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、月経の周期によって変動します。月経初日や排卵日にはエストロゲンが減少しますが、このエストロゲンが急激に減るとセロトニンという脳内物質に影響し、脳の血管を拡張して片頭痛が起きるようです。実際に、月経時や排卵日に頭痛を訴える女性は多いようです。
(妊娠中の片頭痛)
妊娠中期や後期に入るとエストロゲンなど、女性ホルモンの分泌量が高くなり、安定するので片頭痛は起こりにくくなります。出産後は、女性ホルモンが元に戻るために、片頭痛は起こりやすく、育児のストレスや睡眠不足が原因で誘発されやすい状態と言えます。
(更年期の片頭痛)
更年期は、女性ホルモンの分泌が低下して不安定になるため、片頭痛が起きやすくなります。女性ホルモンのバランスが崩れ、イライラ、怒りやすい、ほてり、のぼせ、肩凝りなどの身体や精神の不調などのストレスによって片頭痛が誘発されることがあります。閉経すると、女性ホルモンは安定するため、片頭痛は起きにくくなりますが、今度は、鬱病やストレスが原因で頭痛を伴う場合があります。
このように、女性ホルモンは片頭痛と密接な関係にあり、女性ホルモンの分泌が低下することで、頭痛と一緒に情緒不安定やイライラなどの症状も出てくるようです。
食べ物に頭痛の原因が?!生理前後に控えたい食物
私たちが日々口にする食物にも、生理中の頭痛を引き起こす原因物質を含む食物があると言われています。
頭痛は血管の収縮・拡張で起きると言われていますので、痛みを和らげるにはなるべくその状況を起こさないようにする必要があると考えられています。
生理前など、これから頭痛が起こりそうな時期は頭痛を引き起こす物質を摂らないように心掛け、頭痛を和らげる効果があると言われる食物を積極的に摂る事で症状の軽減が期待できます。
それではどういった食品を控えた方がいいのでしょうか。
頭痛を引き起こす可能性を持つ「チラミン」
血管の収縮の誘発には「チラミン」という成分が大きく関係していると言われています。そのためチラミンが含まれている食品を摂ると血管収縮が促進され、頭痛を誘発してしまう可能性があります。
生理前後は、なるべくチラミンを含む以下の食物を控えた方が良いと考えられます。
【チラミンを含む食物】
● ワイン、ウイスキー、ビール
● チーズ、チョコレート、インスタント食品、スナック菓子
● 柑橘系の果物・バナナ
● ソーセージやサラミ
新陳代謝を上げて血液をサラサラに!
炭水化物や脂肪の多い食事は血液を粘らせ、血行を悪くすると言われています。
血行が悪くなると部分的に酸欠になり、疲労物質が溜まります。
生理前・生理中など頭痛が起こりそうな時期の食事は、疲労物質を溜めないためにも炭水化物や脂肪が少なく、野菜が多い和食や韓国料理が理想的と言われます。
併せて、緑黄色野菜、海藻、貝、胡麻など、ビタミンB、ビタミンC、ミネラルや亜鉛、マグネシウムを含む食物、赤身の肉、卵、牛乳製品、豆類-良質の蛋白質、鉄分、カルシウムを含む食物を積極的に摂り入れましょう。
特に蛋白質は新陳代謝に必要不可欠と言われていますので、血液をサラサラにするためにも普段より多く摂りたい食品です。
ずっとこういった食事を続ける事は難しい場合もありますが、生理前から生理中の時期だけでも気を付ける事で、頭痛軽減の効果を期待できるようです。
(イラスト by http://www.ac-illust.com/)
著者: カラダノート編集部