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果物・野菜ジュースに注意!「糖質制限食」は全身状態を悪化させる?「糖質ゼロ」はカロリーゼロではない!?

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果物ジュース・野菜ジュースなど、美味しく健康に良い飲み物だと思いがちです。

特に100%ジュースと聞くと無条件で身体に良いと思い込んでしまいます。

しかし、実際にはジュースにすることで食物繊維がなくなり、糖質の吸収が早くなり砂糖を加えなくても血糖値が急激に上昇するなど、健康にマイナスの作用があるのです。

さらに果物や野菜の強みである豊富なビタミンも、ジュースへの加工の過程で大量に失われています。

最近はやりの飲みやすく美味しい野菜ジュースも大量に果糖を加えているものが多いのです。

これは当然果糖の分だけ糖質が増えています。ビタミンが失われ、糖質が加えられたジュースなど、ほとんど普通のジュースと変わらないのではないでしょうか。

 

○果物・野菜をジュースに加工

●液体になり食物繊維がなくなる

吸収が早くなるが、その分血糖値の上昇が急激に。

●大量のビタミンが喪失

ビタミンは壊れやすく、ジュースの加工の工程に耐えきれない。

●大量の果糖が加えられている

それによって飲みにくい野菜ジュースなどを飲みやすくしている。

 

果物や野菜の栄養を封じ込めた健康に良いというジュースは、朝の栄養補給などに活用されていますが、実際には期待した効果は得られないでしょう。

朝の簡単な栄養補給なら、豆乳や牛乳、ゆで卵やチーズなど、良質のタンパク質を補充する軽食をお勧めします。

 

 

糖尿病患者への「糖質制限食」は全身状態を悪化させる?その真偽について

糖尿病患者への『糖質制限食』の導入は、『血糖値の抑制・体重減少・血中LDLコレステロールの減少』などの効果から有用であると言われてきましたが、2013年の日本糖尿病学会における提言では『極端な糖質制限食は勧められない』という結論が出されました。また、今年(2014)5月の日本糖尿病学会の学術集会において、再び糖質制限食を全面推進する意見も挙げられたと言います。双方の意見のどちらが正しいと言えるのでしょうか?以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

  

糖質制限食が安全性に乏しいとする意見とは?

糖質制限食は1~6ヶ月程度の短期間の実施は有効であり、問題が無いとされていますが、長期間の安全性に問題があると指摘されています。その理由として、京都府立医科大学大学院の福井道明氏は、以下の臨床試験を根拠として挙げています。

 

<1年で摂取群との有意差が無くなり、動脈硬化のリスクもある>

◆2006年発表の低炭水化物食によるメタ解析(Arch Intern Med. 2006 Feb)

【試験結果】低炭水化物食により6カ月まで有意な体重減少が認められたが、1年で有意差が消失し、血中LDL-コレステロール値の上昇が確認された。

 

⇒1年後に有意差がなくなるという欠点に加え、LDL-C上昇が糖尿病における動脈硬化の最も強いリスク因子になる。

 

<腎臓疾患のリスク・死亡リスクの上昇がある>

◆2010年発表の低炭水化物食による約13万人対象の追跡調査(Ann Intern Med. 2010 Sep)

【試験結果】動物性タンパク質+脂質の摂取が多い低炭水化物食群で、死亡率が有意に上昇。一方、植物性タンパク質+脂質の摂取が多い低炭水化物食群で、死亡率は有意に減少した。

 

⇒また、別の試験では、腎機能障害を持っていた場合、より悪化させることが報告されている。

 

糖質制限食が安全であるとする意見とは?

一方、糖質制限食が安全であるとする意見としては、北里大学北里研究所病院の山田悟氏によって以下の臨床試験が挙げられています。

 

<糖質制限食で減量・脂質・血糖値低下が6年間維持された>

◆2008年発表の低炭水化物食による322人肥満患者対象のランダム比較試験(N Engl J Med. 2008 Jul/2012 Oct.)

【試験結果】3つの食事療法で割り付けたところ、糖質制限食群で減量、脂質、HbA1c(糖尿病患者に限定)が最も改善した。その効果は4年間の観察期間を経て計6年維持された。

 

<糖質制限食で腎疾患が改善した>

◆2013年発表の低炭水化物食による試験(Diabetes Care. 2013 Aug)

【試験結果】CKDステージ3の患者においても糖質制限食でGFRが改善した。

⇒糖質制限は腎臓が悪くなるという仮説が存在していたが、逆にGFRを改善しているため、腎症の悪化の可能性はまだ可能性に過ぎないとされている。

 

(※参考ウェブページ:m3.com/臨床賛否両論)

 

最後に 

上記の2つの見解のまとめとして、ある医院のサイトには『3食内1食のみの炭水化物を除去する、緩やかなローカーボ食が最も安全である』と締められていました。また上記のような大規模試験ではないものの、東アジア人に対する低炭水化物食で心血管イベント発生・死亡率上昇の報告や、極端な糖質制限食による筋肉異化作用によるサルコペニアの発症例なども報告されており、限られた範囲内での糖質制限食は必要であると言うことができそうです。

 

 

「糖質ゼロ」はカロリーゼロではない!?糖尿病の方は特に注意!表示の落とし穴について

 

◆「糖質ゼロ」でもカロリーは「ゼロ」ではない!

近年、「糖質ゼロ」「糖質オフ」「カロリーオフ」といった表示をしたビールや発泡酒などの酒類が転倒などでよくみられます。

内臓脂肪症候群つまり俗に言われている「メタボ」の早期発見を狙った特定健診・特定保健指導が開始されたのを受け、肥満を気にする中高年が増えました。その人達のような健康志向の高まりを受け、こうした酒類の売上は伸びているのが現状です。

しかし、気をつけなければならないのは、「糖質ゼロ」という表示であってもカロリーは「ゼロ」ではないということです。案外知らない方が多いのではないのでしょうか。

 

◆「糖質ゼロ」や「カロリーオフ」表示の落とし穴

というのも、基準では飲料では100mlあたりで糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」と表示できるからです。また、熱量(カロリー)が20kcal以下であれば、「カロリーオフ」とも表示できます。

 

そもそも酒類のカロリーは、糖質の量よりもアルコールの度数による影響のほうが大きいです。

アルコールは栄養表示基準で1gあたり7kcalで計算されます。ですから、100mlは約100gなので、アルコール分5%の場合ですと100mlあたり35kcal、350mlでは123kcalが目安となります。

 

 

◆糖尿病では禁酒が基本

上記のようにアルコールは高カロリーでかつ、肝臓からのブドウ糖放出を抑制してしまうので、血糖値が下がりやすくなってしまいます。

ですから、血糖降下薬やインスリンによる治療を行っている人では低血糖が生じる可能性が極めて高くなります。

 

さらに、食欲を増進させてしまうため、食事の指示エネルギー量を守れなくなってしまいます。お酒を飲むとつまみが欲しくなりますよね。

そのつまみをとることでカロリーや塩分の摂取量が過剰になってしまいます。

 

こうした理由から、糖尿病では禁酒を基本としています。「糖質ゼロ」「カロリーオフ」だからといってお酒を飲んでいいということではないので、注意して下さい。

 

(Photo by http://www.ashinari.com/2012/03/19-359729.php)

 

 

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-10掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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