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メンタル

忘れた記憶を取り戻す~解離性健忘の治療

 

強いストレスを心で受け止めきれなくなると、体を守る方法としてその記憶を忘れてしまうことがあります。これは解離性障害の中の一つの症状で解離性健忘と言います。記憶が飛んでしまう範囲は様々ですが、外から見ると忘れたふりをしていたり演技をしているように見られてしまうこともしばしばですので、決めつけずに適切に診断してもらう必要があります。

 

 

診断

診断に際して、医師はまず患者の記憶を間違った方に誘導して、実際のものと異なる記憶を作り出さないようにすることが必要です。そのため医師は自分の行動に細心の注意を払う必要があります。その上で、医師は患者の症状を注意深く観察します。そこでまず記憶がなくなった原因に身体的な要因がないことを確認するために、MRI検査や脳波検査、血液検査などを行います。これによって器質的な原因を排除した上で、心理検査を行います。患者の解離体験の特徴を聞きだし、必要に応じて特定の心理検査を行い、治療計画を立てていきます

 

治療

治療に際してはまず患者の安心感と患者との信頼関係を整えることが大切です。一定期間記憶が回復しなくてもその後自然と記憶が戻っていくことも十分にありますので、基本的には患者の安心できる環境を作ることが優先されます。

それに対して医師が積極的に記憶を回復させる方法に記憶想起法があります。これは失われた記憶が自然に回復しない場合や緊急に記憶を取り戻す必要がある場合に行われるもので、催眠と薬物療法を利用した面接の中で、医師が過去のことについて質問していきます。これは記憶の失った記憶に対する患者の不安を軽減するとともに、患者が不快によって思い出さないように作り上げた壁を突破、あるいは迂回するのに役立ちます。ただしこの方法では医師は思い出すべき記憶を示したり、不安を引き起こしたりしないように注意する必要があります。そしてこの方法はしばしば正確さを欠く記憶が再生されることもあります。そのため最初に再生される記憶が正確でない場合もあるということを伝えておきます。ただしこの方法で全ての人が記憶を再構築できるというわけではありません。

 

治療後

失った記憶をできるだけ埋めることによって、その人の自己認識の連続性を取り戻すことができます。記憶を取り戻した後も心理療法を受けるなどして改善をはかります。

 

 

どの方法をとるにせよ、患者を丸ごと受け入れる環境が整えられていることが大切です。

 

 

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2011/08/29-349552.php])

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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