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抗リウマチ薬メトトレキサート(MTX) によるリウマチ治療 特徴や効果について

免疫系の疾患である関節リウマチの薬の一つに、メトトレキサート(MTX)があります。この薬は抗リウマチ薬だけではなく、抗ガン剤としても利用されています。同じ薬でも用途に応じて、商品名・投与方法が異なりますので、違いをしっかり理解することが大変重要です。

 

まず商品名ですが、抗がん剤の場合はメソトレキセート、抗リウマチ薬としてはリウマトレックス、メトトレキサートという名称で流通しています。

 

抗がん剤としての投与はメトロレキサート・ロイコボリン救援療法と呼ばれる注射による投与または、2.5mg錠剤による経口投与が主流です。他方で、抗リウマチ剤としての投与方法は2mg錠剤またはカプセルによる経口投与が一般的です。

 

メトトレキサートの禁忌・慎重投与

メトトレキサートはリウマチ患者にとって第一選択薬になる薬の一つですが、投与してはいけない患者、投与する際には慎重にしなければならない患者がいるので注意が必要です。

 

メトトレキサートの投与ができない関節リウマチ患者

妊婦

メトトレキサートに対する過敏症を有する者

胸水、腹水が認められる者

重大な感染症を有する者

血液系・腎臓系・肝臓系・呼吸器系障害を有する者

 

メトトレキサートを投与するには慎重を要する関節リウマチ患者

軽度の臓器障害を有する者

高齢者

低アルブミン血症を認める者

 

メトトレキサートの投与前に行う検査

メトトレキサートを投与する際には、一般生化学検査、免疫血清学的検査、胸部X線検査、そして肝炎ウイルスのスクリーニング検査を実施することが、日本リウマチ学会のガイドラインとして示されています。

 

メトトレキサートは関節リウマチ治療薬として良く使われていますが、抗がん剤との違いをしっかり理解すること、投与することができない患者、慎重に投与しなければならない患者がいることをしっかり理解しておきましょう。

 

抗がん剤「メトトレキサート(MTX)」によるリウマチの治療

抗がん剤として開発されたメトトレキサートは、現在リウマチの治療薬として最もポピュラーなものになっています。では、他の抗がん剤も同じようにリウマチに効くのでしょうか?

 

抗リウマチ薬として応用されたのはMTXだけ

現在のところ、抗リウマチ薬として適用されている抗がん剤はメトトレキサート(MTX)だけです。ほかにも抗がん剤としての効果がメトトレキサートと似ているものはありますが、リウマチ薬として使用する、という例はありません。医学的な研究として、現在抗がん剤として使用されているものがリウマチにも効果がある、あるいはその逆を報告するものはいくつかあるようです。

 

薬価が合わない

多くの抗がん剤は、非常に高価なものです。がんは一時的に集中してがんを叩くように使用されますが、リウマチの場合、長期にわたって治療が続くケースが多く、薬価の高い治療薬は持続的な治療に向かないことも、抗がん剤からの応用が進まないことの一因でもあります。

 

リウマチ患者はがんが少ない?

一方で、リウマチ患者はがんになりにくい、というイギリスの統計結果もあるようです。

リウマチで用いられる非ステロイド性消炎鎮痛剤NSAIDsは、がんでも使用される薬です。また、炎症はがんを引き起こす原因とも言われており、炎症を押さえる薬を服用し続けるリウマチでは、結果的にがんが発生しにくくなっている、と考える人もいます。その結果、リウマチの治療薬ががんに効果があるかもしれないと考える研究者も出てきているようです。

 

 

抗がん剤とリウマチ治療薬とは、合致する部分もあり、まったく異なる部分もあります。今後、分子標的薬がますます増えてくることが予想されますが、ピンポイントを狙う分子標的薬が、がんとリウマチの共通の作用点を持つ可能性もあるかもしれません。が、現状では、さまざまな抗がん剤がリウマチに効果があるとは言えず、その強い作用性を考えると、これからもMTXのような例が出るとは限らないと言えそうです。

 

最も効果が高い薬?抗リウマチ薬「MTX」とは

関節リウマチに効く薬の中で抗リウマチ薬は、関節リウマチの原因である免疫異常に作用して病気の進行を抑える効用があります。様々な種類の関節リウマチ薬がある中で、抗リウマチ薬は一番最初に選択される薬です。

 

この抗リウマチ薬の中で、最も効果が高い薬が、MTX(メトトレキサート・メトレート・リウマトレックス・メソトレキセート)と呼ばれる薬で、これは世界的にも第一選択薬となっています。ただし、以下の場合には処方されないのが通例です。

MTXが処方されない場合

関節リウマチの症状が軽い場合

強い肝障害がある場合

肺疾患がある場合

このMTXという薬は元々抗がん剤として使われているのですが、量が全く違います。関節リウマチ治療に使われる量は、抗がん剤用の利用量のおよそ100分の1です。しかも投与の頻度は週に1-2回で十分です。1カプセルの含有量は2mgで、まず服用する曜日を決めて1週間に2-4カプセルを服用します。そして、効果が出るまで数ヶ月をかけて徐々に増量していくのが通例です。最大量は日本においては以前1週間につき8mg(4カプセル)とされていましたが、この基準は緩和され現在では16mg(8カプセル)までの投与が認められるようになりました。一般的には服用を開始して、1-2ヶ月程度で効果が現れます。

 

MTXの副作用

他の抗リウマチ剤としてのシオゾールと比べてMTXの副作用は少ないといえますが、間質性肺炎や白血球減少といった副作用がまれに起こることがあるので注意が必要です。

 

その他にも下記のような副作用が現れる場合があるので、その場合はすぐにかかりつけの医者に行き、胸部レントゲン検査と血液検査を受けましょう。

発熱

息苦しさ

ひどい全身の倦怠感

 

まとめ

MTXは多くの国でも用いられている効果の高い関節リウマチ治療薬ですが、副作用のリスクもあるので、処方される際にはしっかり理解した上で服用しましょう。

 

関節リウマチの治療薬「メトトレキサート」の特徴について

関節リウマチの治療薬の中でも第一選択薬として日本リウマチ学会のガイドラインにも紹介されているメトトレキサートは、欧米でもアンカードラッグと呼ばれるほど、世界中で関節リウマチ患者の治療に利用されています。欧米の7割以上の患者に用いられているメトトレキサートは、関節破壊を抑制する効果は生物学的製剤と比べると劣りますが、他の抗リウマチ薬と比べると高くなっています。また関節リウマチは寿命に影響を与える疾病ですが、メトトレキサートによって、生存率の改善効果が証明されている唯一の抗リウマチ薬です。

 

日本リウマチ学会のガイドライン

このメトトレキサートという薬は抗がん剤にも利用されることから、関節リウマチ患者の中にはその薬の有する副作用などについて懸念をもつ人も多く、とりわけ妊娠または授乳を希望する関節リウマチ患者は、MTXの投与ができるのか問題となります。この点、日本リウマチ学会のガイドラインにおいては、妊娠を希望する関節リウマチ患者に対しては子供に対するリスクを説明して、MTXの内服中には避妊を要請することを勧めています。MTXをすでに投与している患者が妊娠を希望した場合は、女性であっても男性であっても妊娠の計画の少なくとも3ヶ月前には、MTXの服用を中止することが望ましいとされています。また、子供への授乳中にはMTXの投与はしてはならないとされています。

 

メトトレキサートの副作用

またメトトレキサートの投与をする上で、肝機能障害や間質性肺炎、そして血球の減少といった副作用が発生する可能性がありますが、間質性肺炎以外の副作用のほとんどは葉酸を摂取することで抑制することができます。葉酸製剤でいえば、通常フォリアミンが使用されていますが、副作用が重篤の場合は活性型葉酸製剤であるロイコボリンが処方される場合があります。

 

薬の服用に関しては、この記事だけで独断的に判断さず、かかりつけのお医者さんに相談した上で決めましょう。

 

抗リウマチ薬MTXは抗がん剤でもある

抗リウマチ薬の第一選択薬であるMTX(メトトレキサート:リウマトレックス)は、もともと抗がん剤として開発された薬です。

 

関節破壊を抑制する

1999年、MTXはリウマチの治療薬として認可されました。それまでのリウマチの治療は、ステロイドや各種の消炎鎮痛剤、温泉療法などによる対症療法的なものでしたが、MTXの使用によって関節破壊の進行を遅らせることができるようになり、現在では世界で最も使用されているリウマチ治療薬となっています。

 

抗がん剤との共通点

メトトレキサートは、がん細胞に作用して遺伝子複製を阻害することで、細胞増殖を抑制してがんを抑えるという働きがあります。これは同時に、全身の細胞が新しくなりにくくなることにもつながり、副作用として免疫機能の低下や間質性肺炎、骨髄抑制や口内炎、胃腸障害などを引き起こします。

 

白血病を始めとした各種のがんに対して、抗がん剤として使用する場合には、やや投与量が多く、ロイコポリンという解毒剤を併用する方法等が用いられました。

 

抗リウマチ薬としては、抗がん剤では副作用であった免疫抑制作用(免疫細胞が増えにくくなり、抗体産生や免疫グロブリン産生などが低下する)とともに、関節では滑膜組織や軟骨組織で、これらを破壊するコラゲナーゼの産生をMTXが阻害することで、関節破壊が抑止されるのです。自己免疫疾患であるリウマチには有効な作用です。これは抗がん剤としての効果と表裏一体であるともいえます。

 

実績ある治療薬

MTXが抗がん剤として定着していただけに、抗リウマチ薬としての使用には心配される声も当初ありました。現在も、抗がん剤でもあると聞くと心配になる方も多いことでしょう。

 

抗がん剤とは用量も異なり、使用にあたっては十分な注意がなされています。また、どの抗リウマチ薬よりも実績が多いため、リスクや副作用コントロールについても蓄積された臨床データから対処方法が確立されています。安心して服用しましょう。

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-05掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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