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ガン・悪性腫瘍

乳酸菌は『死菌』でも腸内環境改善効果がある!

 

便秘の解消から、癌の予防まで、腸の常在菌である『乳酸菌』は人にとって有益な菌として、さらに数を増殖させる食物(ヨーグルトや酵素ドリンクなど)が盛んに多くの人に活用されています。

乳酸菌についてまとめました。

 

善玉菌と悪玉菌

腸内環境において、乳酸菌などの善玉菌と、病原微生物などの悪玉菌は競合的に働いており、善玉菌が減少すると、悪玉菌が増殖します。

 

悪玉菌が増えれば便が腐敗することで有毒物質が発生し、この物質が血中に吸収されて、肝臓から体全体に悪影響を及ぼしてしまいます。

 

乳酸菌は加齢で減少?

加齢によっても乳酸菌数は減少していき、生後1週間の乳児と80歳以上の高齢層の腸内ビフィズス菌の比率を比較すると、乳児では約90%以上を占めているのに対し、80歳以上では約1%に留まるという結果であったようです。

 

そのため、外部から乳酸菌を摂取することが健康管理において推奨されているのですが、問題はこれらの菌が胃酸に弱く、経口摂取しても『生きて腸まで届ける』ことが難しいと言う点でした。

 

生きて届く乳酸菌「有胞子乳酸菌」

この問題に対して近年注目されていたのが、体内に胞子をつくる『有胞子乳酸菌』という乳酸菌です。この菌は、酸や熱に強い殻(胞子)をもっているため、生きて腸まで到達し、腸内細菌として補充できると言うものです。

 

有胞子乳酸菌は高価 

有胞子乳酸菌の代表としては、『ヤクルト菌』としても知られる、『ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株』などが有名ですが、これらの特別な耐酸性菌を摂ろうと思うと、費用として多少高価という面があり、出来れば既存のヨーグルトなどで摂りたいというのが一般的な見方であると思います。

 

生きて届かなくても効果がある?

乳酸菌は効果がないという状況を受けて、通常の経口からの乳酸菌摂取で腸内環境改善効果はないかという調査が行われたところ、以外にも『死菌』においても何らかの改善効果が見られたとの報告がありました。

以下では、その実験についてご紹介したいと思います。

 

植物性乳酸菌の働きについて 

植物性乳酸菌には以下の働きがあると言われています。 

1)小腸での栄養分の消化吸収・大腸での水分吸収。

2)ビタミンを作り出す(特にほとんど全てのビタミンB群)。

3)腸のぜん動運動を高めて、便秘を予防する。

4)乳酸や酢酸を作り出し、食中毒を起こす菌や病原菌の増殖を抑える・殺傷する。

5)発酵作用が、通常ほとんど吸収されない鉄やカルシウムなどのミネラルを吸収しやすい形に変える。

6)腸内の腐敗を抑え、ニトロソアミンや二次胆汁酸などの発ガン物質の発生を防ぐ。

7)マクロファージの働きを活性化させて変異細胞(がん細胞など)を排除する。 

(参考ホームページ:沖縄予防・栄養医学研究所)

 

『死菌においても効果がある』その根拠について 

下記の実験は、腸内細菌学の第一人者である光岡知足氏によって行われたものです。結果としては、死菌によってもガン増殖の抑制や、便中の有害物質が抑えられるなどの効果が見られたようです。

 

この実験結果について光岡氏は「生きた菌が含まれていない殺菌酸乳に一定の延命効果が見られたということであり、死菌だから効果がないわけではなく、実際には死菌でも生菌でも効果が変わらない。」と述べられています。

 

また「こうした事実から、私は摂取した乳酸菌に含まれる菌体成分が腸内フローラのバランスに何らかの好影響を与え、あるいは、菌から分泌された発酵生成物が関与している」と、生きた菌よりも菌自体に含まれる『菌体成分』や『発酵生成物』の重要性が指摘されています。

 

死菌の効果に関する3つの実験をみていきましょう。 

 

◆マウスに乳酸菌の死菌を添加したところ、平均寿命が延びた

<実験内容>

90匹のマウスを1つのグループとし、3つのグループそれぞれに異なるエサを与えた。(グループ1:通常のエサ、グループ2:牛乳が14%添加されたエサ、グループ3:殺菌酸乳が14%添加されたエサ)

上記を離乳期から生涯にわたって投与し、その寿命を比較した。

 

<結果>

⇒平均寿命は、

グループ1・・・84.9週間

グループ2・・・84.4週間

グループ3・・・91.8週間(腸内のビフィズス菌数は、1、2のグループより約10倍高かった)

 

◆ガン細胞移植マウスに乳酸菌の死菌を経口投与したところ、ガン細胞増殖抑制が見られた

<実験内容>

殺菌酸乳を経口投与したマウスに、ガン細胞(エーリッヒ腹水ガン細胞)を移植した。

 

<結果>

⇒ガン細胞の増殖が有意に抑えられることが確認。

⇒乳酸菌の菌体のみを投与したグループはガン細胞の蔵相くの抑制効果が認められた。

⇒投与された菌数が多いほど抑制効果が高まった。

 

◆乳酸菌の継続摂取で悪玉菌の抑制、有害物質の抑制を確認

<実験内容>

健常な成人男女8名(男性3名・女性5名/平均年齢28歳)を対象に、一般的なプレーンヨーグルトを1日3回(130g/回×3=合計390g)を2週間継続摂取。

 

<結果>

⇒便中のビフィズス菌が増加し、ウェルシュ菌などの悪玉菌の密度が低下。

⇒便中の有害物質(フェノール類、インドール、硫化水素など)も有意に低下。

⇒phもアルカリ性から酸性に変化する傾向が見られた。 

(参考ホームページ:乳酸菌サプリの誤解とその真実を解き明かす)

 

上記の実験結果において死菌の有効性が確認されましたが、それ以外の常時乳酸菌を継続摂取されている方などの実感においても、死菌が有用であると考えられているようです。

 

自家製ヨーグルトなどで乳酸菌を継続摂取されている方の話では、排便時に明らかな変化(乳児様の便、匂いがしない等)が見られたとのことです。腸内環境を改善したいと言う方は、一度試してみる価値はありそうです。

(photoby://pixabay.com/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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