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気になる病気・症状

チラージンを服用する際に飲みあわせを注意する薬剤

チラージンとは、甲状腺機能低下症、粘液水腫、クレチン病などに使用されるレボロキシンナトリウムという甲状腺ホルモンです。

 

この薬は本来甲状腺ホルモンの分泌が少ない方に使用しますが、その際に飲みあわせに注意しなければいけない薬がいくつかあります。

 

1.クマリン系抗凝血剤

クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、併用する場合には出血凝固時間(プロトロンビン時間等を測定しながら、クマリン系抗凝血剤の使用容量を調節するなど、慎重な投与が必要になります。

 

これは甲状腺ホルモンがビタミンK依存性凝血因子の異化を促進すると考えられているからです。

 

2.交感神経刺激剤

交感神経刺激剤には、アドレナリン、ノルアドレナリン、エフェドリン、メチルエフェドリン含有製剤があり、それぞれの薬と併用時に注意が必要となります。

 

チラージンは交感神経刺激剤の作用を増強し、冠動脈疾患のある患者に併用すると冠不全(心筋梗塞など)のリスクが増大するおそれがあります。併用する際には慎重に投与することが必要です。

 

3.強心配糖体製剤

強心配糖体製剤には、ジゴキシンやジギトキシンなどがあります。ジゴキシンは心臓の筋肉に直接作用して、その収縮力を増大させ、また心臓の拍動速度やリズムを調節することにより、弱った心臓のはたらきを回復させる薬で、心筋梗塞や狭心症、高血圧に有効な薬です。

 

甲状腺機能亢進状態では血中ジゴキシン濃度が低下し、甲状腺機能低下状態では上昇するとの報告があるため、甲状腺機能亢進症では通常より多量の、甲状腺機能低下状態では通常より少量の、強心配糖体製剤の投与を必要とする場合があります。

 

併用する場合には、強心配糖体製剤の血中濃度をモニターするなど慎重にすることが必要です。これは強心配糖体製剤の吸収率、分布容積、肝代謝、腎排泄機能速度の増減が関与していると考えられています。

 

その他にも、血糖降下剤やコレスチラミン、アルミニウム含有制酸剤など様々な薬剤との併用時に血中濃度を遅延、または減少させることが知られていますので、チラージンを他の薬と併用する際には注意が必要となります。

(Photo by://www.ashinari.com/ )

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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