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気になる病気・症状

シリカ粉塵吸入による「珪肺」の治療法と進行防止について

     

珪肺は鉱山採掘やトンネル工事、レンガ工や石工などの作業に多く認められる疾患で、シリカの浮遊珪酸を吸入することによる塵肺(じんぱい)の一種です。


シリカの浮遊珪酸による珪肺は、急性珪肺症を引き起こすことで有名で、症状が重篤になりやすく、かつ急速に死に至る可能性があるために、早期発見・治療が必要となります。また、慢性化するケースも多くあるため、継続的な治療が必要です。


珪肺は肺の線維増殖性変化を生じるため、不可逆的に進行する疾患であり、完治させるための治療法はありません。治療は症状の緩和と合併症の予防に重点を置き、進行防止のために生活改善を行います

 

治療・進行防止として・・・
1. シリカ粉塵吸入をする機会をなくし、喫煙も止める。
2. 鎮咳去痰薬の投与
3. 細菌感染予防として抗生物質の投与
4. ツベルクリン検査陽性、IGRA検査陽性の者には結核の予防処置
5. 気管支の粘液排出を促す胸部理学療法
6. 呼吸促進のため気管支拡張剤の投与
7. 低酸素症がある場合は酸素投与の実施
8. 急性珪肺患者:気管支肺胞洗浄
9. 副腎皮質ホルモン療法
10. 結核発症者:抗結核療法(多剤併用)
11. インフルエンザ防止のための予防接種

 

症状が安定している時期は、急激な症状の悪化を防ぐため禁煙や禁酒、急に激しい運動をしないなどの生活指導が主に行なわれます。慢性呼吸不全や、肺性心には在宅酸素療法が取り入れられます。

 

珪肺の方は肺感染症のハイリスク者であるためインフルエンザに罹患すると急速に肺炎となり死に至るケースもあるので注意が必要です。毎年流行前にインフルエンザの予防接種を受けるように心がけ、定期的な健診をするようにしましょう。

 

また微熱が出た場合は感染症の合併を、胸痛は肺がんの発生を疑い、何らかの体調の変化を認めた場合は、早めに医師に相談し、早めに治療を受けるようにしましょう。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/09/18-382160.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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