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疑わしい症状が出たら労災の申請を!石綿肺は労災の適応疾患です!

    

石綿肺石綿に高濃度暴露することで発症するじん肺です。初期の病態は細気管支周囲から始まる線維化で、肺胞壁、小葉間隔壁、気管支血管周囲へと線維化が拡大し、最終的には蜂窩肺(肺が硬化するもので、間質の線維化と細気管支の二次的拡張により蜂の巣の様相を示す)となります。


変化は下肺野で強くおき、診断基準は次のようになります。
1. 石綿の高濃度の暴露歴(高濃度の石綿の塵肺を吸入していたという事実)
2. 下肺野を優位とするびまん性間質性肺炎
3. 間質性肺炎を呈する他の疾患の除外
以上3つを満たすことで診断がなされます。


労災認定統計では、石綿肺はじん肺症に含まれており、単独では認定条件が公表されていません。人口動態統計では石綿肺の死亡者数が公表されており、1996~2000年5年間では410人と報告されていますが、死亡診断書ではじん肺と記載されていることが多く、実際の死亡者数はこの数より多いと推測されています。


胸部単純レントゲン写真では肋骨横隔膜角付近の微細な線状影にはじまり、様々な所見が認められます。CT検査でも小葉内間質や小葉間隔壁の肥厚像などがみられます。肺がん高率に合併するために、画像検査は非常に重要となります。


石綿を扱う際の労働上の注意は、石綿障害予防規則などに基づき、作業管理、作業環境管理、健康管理が厳格に定められていて、離職者には健康管理手帳が交付され、労災疾病と認定されれば、医療給付、休業補償、葬祭料、遺族年金が支給されます。


どちらにしても、作業に当たる際は厳重な注意が必要なことに変わりはありませんので、作業に携わる方は、自身の健康管理に十分気を付けて従事する必要があります。疑わしいと思われる症状が出現した場合は、躊躇せず、労災の申請を行いましょう。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/08/10-366809.php )

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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