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炭鉱労働者などに起こるじん肺の一種‘黒色肺’の予防と治療

               

黒色肺とは、炭鉱労働者などに起こるじん肺の一種で、肺の内部に石炭の粉塵が入り込むことによって起こる疾患です。黒色肺は、石炭の発掘などに長期に携わり、石炭の粉塵に暴露されることで発症します。


黒色肺を発症してしまうと、他のじん肺同様、根治する治療法がないため、あくまでも予防が大切となります。


予防法として

1.粉塵の吸入を防ぐための防塵マスクを着用する。
2.粉塵が付着しにくい作業着を選ぶ。
3.排気装置を設置する。
…などがあります。

 

単純性黒色肺の場合、はじめは何も症状を起こしません。もともと喫煙者が多かったためか、血中の酸素濃度が低くても苦しいと感じない状態になっているからだという意見もありますが、これが発見を遅らせてしまう要因となっています。


この病気を患う方の多くは、喫煙者に多くみられる気管支炎や肺気腫などの気道の病気を合併することが多く、せきや息切れが起こりやすくなります。重症の進行性塊状線維症では、生活に支障を来すようなせきや息切れを起こすため、長期在宅酸素療法(long-term oxygen therapy;LTOT, home oxgen therapy:HOT)を必要とします。

 

長期在宅酸素療法:HOTとは
呼吸不全は呼吸機能障害のため室内空気呼吸時PaO2が60Torr以下となる状態を言います。この呼吸不全に対して、長期在宅酸素療法(HOT)が行われます。慢性呼吸不全に対しる酸素療法の目的は呼吸困難の軽減、QOL(生活の質)の向上、生命予後の改善とされており、じん肺などの肺線維症の方は実に多くの方がこのHOTを必要としていて、1日15時間以上の酸素療法は、酸素療法を行わない場合に比べて生命予後が改善することが明らかになっています。

 

10年以上炭鉱で働いてきた、もしくは長期間にわたって石炭の粉塵にさらされてきた人が、胸部X線画検査で肺に特徴的な黒色の斑点を示す所見が現れた場合、黒色肺と診断されます。

 

できるだけ早期に発見し、合併症予防のための治療や呼吸不全にならないための生活習慣の改善などが、その予後に大切となってきます。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2010/11/01-341656.php )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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