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黒色肺は早期発見、早期治療が大切!COPDにならないために

    

黒色肺とは、炭鉱労働者などに多いじん肺の一種です。粉砕された細かい石炭の粉塵が肺の内部に吸い込まれることで起こる疾患です。そのため、黒色肺は、石炭の発掘などに長期に携わり、石炭の粉塵に暴露されることで発症します。

 

胸部レントゲン写真などでみる臨床所見としては、瘢痕化による大きな丸い小結節が肺の内部に急速に生じます。黒色肺の方のみでなく、大量の石炭の粉塵にさらされてきた人には、この小結節の所見が見られ、黒色肺の方同様に呼吸器症状などが出現しやすいために、定期的な経過観察が必要だと言われています。

 

単純性黒色肺の患者の約1〜2%は、徐々に線維化を進行させ、呼吸器障害から呼吸器不全を引き起こすことがあり、慢性閉塞性肺疾患COPD:chronic obstructive pulmonary disease)の原因にもなるため注意が必要です。


黒色肺は肺胞内部に粉砕された細かい石炭の粉塵が長期的に入り込むことで起こる病気です。治療としては様々な方法がありますが、イメージとして長期で使用したタバコのフィルターが目詰まりを起こすのと同様に、不可逆的に進行する疾患であるため、完治させるための治療法は今のところありません。
症状の緩和と合併症の予防に重点を置き、進行防止のために生活改善を行います。


 治療として
1. 鎮咳去痰薬の投与
2. 気管支の粘液排出を促す胸部理学療法
3. 呼吸促進のため気管支拡張剤の投与
4. 低酸素症がある場合は酸素投与の実施


 症状の悪化を防ぐために、禁煙は絶対条件です。


その他、激しい運動をしないことも大切です。慢性呼吸不全のある方には、在宅酸素療法が取り入れられます。

 

炭鉱労働者の方の場合、黒色肺をできるだけ早期に発見できるよう、毎年胸部X線検査を受ける必要があります。

 

黒色肺が見つかった場合には、進行性塊状線維症の発症を予防するため、できるだけ石炭の粉塵の量が少ない場所へ移るか、環境の調整を図ることが必要となります。

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/08/28-368262.php )

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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