カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 肺・気管支 >
  4. 職業性肺疾患 >
  5. ベリリウム肺とはどのようなもの?急性ベリリウム疾患の症状!

気になる病気・症状

ベリリウム肺とはどのようなもの?急性ベリリウム疾患の症状!

      

ベリリウムは緑柱石などから産出される鉱物で、俗にアクアマリンやエメラルドなどと呼ばれ、宝石にも用いられるものです。その他に、ベリリウムは主に合金の硬化剤として利用されており、その代表的なものにベリリウム銅合金があります。


このベリリウム合金は、湾曲させても非常に強い硬度を保つために、軍事産業や航空宇宙産業において、その構造部材として用いられています。また、ベリリウムの低密度で原子量が小さいという特性を利用して、X線装置や粒子物理学の試験にも用いられています。


その特殊性からも想像できる通り、ベリリウムを含有する粉塵は人体へと吸入されることによって強い毒性を示すことで有名です。ベリリウムを含む粉塵を体内に吸入することで、慢性ベリリウム症と呼ばれる致死性の慢性疾患を引き起こします。

 

急性ベリリウム疾患の症状
1. 鼻腔粘膜と咽頭の炎症
2. 気管支炎
3. 激症の化学物質誘発性の肺炎
4. 重症の急性肺炎(死に至るもの)
 
ほとんどの場合は、ベリリウムを吸入する環境から離れ、治療を開始し1~4週間で回復します。ですが、症例によっては、急性症状から回復して数年後に慢性ベリリウム症を発現していますので定期的な経過観察が必要だとされています。

 

また、溶解性ベリリウム化合物類に直接触れると、接触性皮膚炎や結膜炎などの炎症を起こします。他のじん肺を引き起こすほとんどの鉱物は、化合物そのものに触れても無害なものが多いのですが、ベリリウムの場合は有害な場合が多く、特に注意が必要です。
 
特にベリリウム粉塵の吸入に至っては、重篤な急性症状を起こし、死に至る場合も多いため、ベリリウムを使用する際は細心の注意が必要だということを覚えておきましょう。

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/03/06-376907.php )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

職業性肺疾患に関する記事

抗原抗体価検査など…職業性喘息の診断は喘息の状態をチェック

               職業性喘息の診断は公式には確立されていませんが...

人体への悪影響って?スズの粒子を吸いこむことで起きるスズ症

特定の物質の粉じんなどを吸入することで、肺のX線画像に異常所見を認める場合があ...


石炭の粉塵を吸い続けると黒色肺になる!?

       黒色肺とは、炭鉱労働者などに起こるじん肺の一種で、肺の内部に石...

じん肺の中でも発生頻度が高い「石綿肺」の原因とは?

     じん肺とは粉塵(ふんじん)を吸入することにより肺に生じた繊維増殖性変...

カラダノートひろば

職業性肺疾患の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る