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副腎皮質ホルモンが効果的!慢性ベリリウム症の治療について

      

ベリリウムは主に合金の硬化剤として利用され、その代表的なものにベリリウム銅合金があります。ベリリウムを含有する粉塵は人体へ吸入されることによって毒性を示し、ベリリウム症を引き起こすため、細心の注意が必要となります。


ベリリウム疾患を有する患者に対する暴露源には、ベリリウム金属合金製造・機械加工・セラミックの製造と研究・エネルギー生産業などがあります。現在の職業的暴露基準では、感作された個人における慢性ベリリウム疾患の発症は防止できないとされており、社会的な問題とも言われています。


ベリリウムの発がん性については、すべての研究において、肺がんリスクの上昇が認められている有害な物質となります。


いかなる職種に従事している人でも、サルコイドーシス(類肉腫症)が疑われる場合には、ベリリウム暴露の可能性を考慮して、ベリリウムへの免疫学的感受性の評価がされるべきで、早期にベリリウムへの暴露を避けるべきです。


慢性ベリリウム症(CBD)患者への治療はコルチコステロイド(副腎皮質ホルモン)を用いますが、多くの場合はコルチコステロイドの投与のみで症状の改善と酸素化の改善が得られるようです。


コルチコステロイドは、その副作用なども強いため、治療を行うに当たっては、一般的に重い症状やガス交換の低下,または肺機能低下がある患者のみに実施されます。


肺機能異常の症状がある患者には,プレドニゾン40〜60mg,経口にて1日または1日おきに1回,3〜6カ月投与し,投与後に肺の生理機能およびガス交換を繰り返し測定し,その効果を確認します。投与量はその後、症状および客観的所見の改善を維持できる最低レベルまで徐々に減量していきます。


コルチコステロイドによる治療は、通常、生涯を通じて必要になる場合が殆どです。


メトトレキサート(抗がん剤)を追加することでステロイド投与量の減少を図ることが可能と言う点では、メトトレキサートが慢性リチウム症においても有効だと言う報告もあります。


末期の慢性ベリリウム症患者では、肺移植で救命できることもありますが、この場合は、酸素補給療法、肺リハビリテーション、右心不全の治療薬などの併用療法が必要に応じて行われます。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/03/06-376911.php )

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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