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抗原抗体価検査など…職業性喘息の診断は喘息の状態をチェック

              

職業性喘息の診断は公式には確立されていませんが、アレルゲンと思われる物質のパッチテストやアレルゲンに対する抗原抗体価検査などを行うことで診断の目安とします。その他にも、成人喘息の場合は、以下の項目に該当するかどうかで治療の必要性を判断します。


診断の目安
1. 発作性の呼吸困難、喘鳴、咳
2. 可逆性気流制限
自然にあるいは治療により寛解する。ピークフロー値の日内変動20%以上、β2刺激薬吸入により1秒量が12%以上増加し、かつ絶対量で200ml以上増加。
3. 気道過敏性の亢進
アセチルコリン、ヒスタミン、メサコリンに対する気道収縮反応の亢進
4. アトピー素因
環境アレルゲンに対するIgE抗体の存在
5. 気道炎症の存在
喀痰・末梢血中の好酸球数の増加、ECP高値、クレオラ体の照明、こ機中NO濃度上昇
6. 鑑別診断疾患の除外

症状が他の心配疾患によるものではない

 

気道過敏性の亢進
気道過敏性の評価には、アセチルコリンやその誘導体のメサコリン、あるいはヒスタミンといった気道収縮薬による気道過敏性試験を行います。方法には気道収縮薬を吸入することによってFEV1(スパイロメトリーによる肺活量と1秒率の検査)の低下を指標にする標準法と、呼吸抵抗の上昇を指標とするアストグラフ法があります。

 

いずれの検査も病診連携による検査体制のできている施設で行うことをお勧めします。特に咳のみを訴える場合の咳喘息の診断には気道過敏性試験が大切となります。

 

気道炎症を起こしている場合は、血液検査による好中球の増多を認めるケースが多く、喀痰は通常漿液性(見た目さらさらのもの)で、好酸球の増多や剥離した気道上皮からなるクレオラ体を認めます。また、呼吸器一酸化炭素(eNO)濃度は上昇します。


これらの状況を複合的にみて、喘息の状態と、職業関連性などを診断していきます。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/11/26-384015.php?category=3 )

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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