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気になる病気・症状

綿肺症におきる喘鳴とはどんなものか?

綿肺症は、綿、亜麻(あま)、麻などの布製品となる原料の粒子を吸いこんだことが原因で気道が狭くなり、様々な呼吸器症状が出現する病気です。

 

症状

綿や麻などを扱う工場などで作業をする方に多く出現する症状で、綿肺症になると、通常は休み明けの勤務初日に、呼吸の喘鳴や胸の圧迫感を感じることがあります。

 

喘鳴(wheezing)とは、「ゼーゼー、ピーピー」という音を発して呼吸をしている状態で、患者自身が、または他人が聴取して聞こえる異常呼吸音を言いますが、喘鳴は自分では意外とわかりにくいもののようです。

 

それは、綿肺症にともなう喘鳴が突然発症するものではなく、徐々に出てくるもので、作業が終わる頃には徐々に治まるものだからと言われています。

 

一方、専門家がこの喘鳴を聴診で聞くと、様々な種類の音が聞こえます。

 

喘鳴の音

1. ストライダー(狭窄音)

器官や喉頭など上気道狭窄により発生し、主として吸気相で聞かれる。

 

2. 高音性持続性ラ音(笛様音)

胸郭内気道、主として気管支の狭窄により発生し、吸気相よりも呼気相で聞こえる。

 

3. 低音性持続性ラ音(いびき様音)

 

これらの喘鳴の音は、気道の浮腫や気道平滑筋の痙攣、気道分泌物の増加、腫瘍や遺物による気道狭窄によって気流速度が生じ、このために狭窄部位で気道壁の振動がおこり、異常呼吸音として発生するものです。

 

呼吸時の胸苦しさに加え、長期間の咳や痰、労作時の呼吸困難などが現れ、徐々に症状は悪化していきます。特に喫煙者は綿肺症の発症に気付くのが遅く、症状が重篤化してから発見に至るケースが多いとされています。

 

症状が悪化すると気管支喘息と同様の発作性を伴うようになり、呼吸困難が生じます。呼吸困難が生じてからの治療は長期化し、また時として高度発作に陥る場合もあります。

 

感冒やインフルエンザなどの感染性疾患に罹患すると、症状がなかなか改善しないだけでなく重篤化しやすく、肺炎などを併発し、死亡に至るケースもありますので注意が必要です。 

(Photo by://www.ashinari.com/ )

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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