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気になる病気・症状

ナイロン製品加工工場で働く人は「間質性肺炎」になりやすい!?

       

化繊肺は、合成繊維の吸入によって起こる慢性的な肺疾患です。
合成繊維は、有機低分子を重合させて作られた高分子を原料とする化学繊維のことを言います。


ナイロン製品加工工場で働く労働者は、細い気道の壁や気道と肺胞間質に、慢性的な炎症や瘢痕化を起こす可能性があります。

 

間質性肺炎
臨床所見としては乾性の咳嗽と呼吸困難(特に労作時の息切れ)が多いとされています。
急性のものでは発熱や全身倦怠感を伴います。呼吸機能検査では拘束性障害と拡散能力低下が認められます。間質性肺炎の場合、CTなどの画像診断を用いた判断と経過観察が有用で、瘢痕化を認める場合は、肺機能障害の可能性を考慮し、長期的な経過観察が必要となります。


治療としては副腎皮質ホルモン(ステロイド)の使用が適応となります。中等量のプレドニゾロンから開始し、効果をみながら適宜減量していきます。減量中に再燃をみることも多いため、再燃に対する注意が必要です。

 

化繊肺は、じん肺症のひとつとして扱われますが、その症状が初期にはわかりにくいことや、関連性を検証しづらいことなどを理由に労災申請が少ないとされています。

 

これは、昔に比べて粉塵の種類が多様化されているために、じん肺検診制度が適応されていないケースがあったり、医学教育において産業医学が軽視されていることなども根底にあるとされています。

また日本経済の不況を背景に、中小零細企業、派遣労働者の衛生管理が遅れていることも原因とされています。


じん肺症患者について回るのは、労災認定をされることで、仕事を失ったり、再雇用の不安に苛まれることです。社会保障制度や労働安全衛生管理体制が進んでいると言われる我が国において、じん肺症患者が未だ過小評価されている現状は否めないといえるでしょう。

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/06/14-363328.php)

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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