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健康診断・健康管理

美容だけではない、『コエンザイムQ10』の幅広い効能とは?


元々は心臓病の薬!

美容意外にも幅広い効能のある、コエンザイムQ10の力とは?

 

現在、化粧品などに配合される美容成分として人気となっている『コエンザイムQ10』ですが、意外にも元々は、医療用(心臓病)の治療薬として開発されたものでした。日本においては1970年代から軽度~中度のうっ血性心不全症状の治療などに用いられており、様々な医薬品メーカーからも『ユビキノン』としてOTC医薬品など大衆薬として販売が行われていました。また、化粧品成分として広く浸透し出したのは、2004年に化粧品基準の改正が行われて医薬品分野以外においても使用が可能になったことからです。

 

この様に、化粧品成分としてのイメージが大きく先行していますが、上記のようにその他の分野においても効果は大きく、『高血圧、慢性疲労、パーキンソン病』などの改善効果があると言われています。以下では、美容成分の有効な摂取の仕方から、その他の疾病に対する効果までを見て行きたいと思います。

 

コエンザイムQ10って?

 

コエンザイムQ10とは、化学構造がベンゾキノン部位とイソプレン部位から成る、ビタミン様の脂溶性物質のことで、その名の通り『補酵素』として体内エネルギー産生(電子伝達系でのATP産生)に関わっています。生体内でも合成され、それぞれ、ベンゾキノン部位はアミノ酸のトリプトファンから合成され、イソプレン部位はアセチルCoAからテルペンを経て合成されます。


<酸化型と還元型がある>
また、重要なものに形状として『酸化型』と『還元型』があります。コエンザイムは通常『還元型』として体内に存在しており、酸化ストレスを除去すると『酸化型』に変わるという仕組みになっています。
年齢が若年の場合は、市販の酸化型(市販のものは特記のない限りほとんど酸化型)コエンザイムQ10を摂取しても、小腸の細胞内にて還元されることが分かっているのですが、加齢によってこの機能は失われていき、うまく変換できず、効果が実感しにくくなるということは見られるようです。

 

<経口摂取による吸収率は?>
通常の経口摂取では、小腸で吸収された後リンパ管を経由して血流に入りますが、その約40%程度しか吸収できないとされています。空腹時の摂取を避け、脂肪の多い食事と一緒に摂取することでより吸収率を高めることが出来るとが出来るとされています。

 

<医薬品塗付薬として、コエンザイムQ10の配合率は?>
一般化粧品には、薬事法の関係上、0.03%までしか配合が認められていませんが、院内処方によるものでは、還元型(活性型)コエンザイムの1%濃度まで引き上げたものなどが得られます。

 

コエンザイムQ10の効果とは?

 

経口摂取による有効性が確認されているのは、1) うっ血性心不全、2) 高血圧、3) パーキンソン病の治療、4)慢性疲労症候群の症状改善、5) HIV/AIDS患者の免疫機能を向上、6) 筋ジストロフィーの治療、7) コエンザイムQ10欠乏症に対する作用です。

 

1) うっ血性心不全

基礎治療施行中の軽度~中等度のうっ血性心不全症状を改善する効果があると言われています。
【作用機序】

心疾患時に低下したコエンザイムQ10を補うことで、虚血下の酸素利用効率が改善されて、低下したATP合成能が改善される。
【用法用量】

1日30mgを3回に分服。
※心臓病の人に対して勧められている一般的な摂取量は、1日50~150mgです。食事で1日60mgを摂取しようとすればイワシ(12匹)または牛肉(2kg)くらいが必要になります。

 

2) 高血圧

いくつかの試験においては、数ヶ月~コエンザイムQ10を継続摂取することで、高血圧の値が低下したという報告があります。


【作用機序】

欠乏状態になったコエンザイムQ10を補うことで、ATP産生とともに心臓から拍出する量が増えて、血圧を安定させます。

 

3)パーキンソン病の治療

発症の原因とも言われる『酸化ストレス』を、コエンザイムQ10の持つ『抗酸化作用』(+鉄とビタミンB6)によって抑制した結果、いくらかの割合で病気の進行が1.5年~2年抑えられたとの報告があります。
【作用機序】

コエンザイムQ10の抗酸化作用が体内活性酸素の除去能を示した。
※東京工科大学の山本順寛教授らの研究による。

 

4)慢性疲労症候群の改善

3ヶ月間コエンザイムQ10を投与した結果、疲労や脱力感が続く『慢性疲労症候群』の症状を和らげる効果(作業効率や睡眠時間の改善)が確認できたという報告があります。
※2013年カネカと大阪市立大学の共同研究による。

 

最後に


上記のように、コエンザイムQ10の効果について見てきましたが、サプリメントとして販売しているいくつかのメーカーにおいては、表示成分と全く異なる成分が含有されていた例もあるとの事です。コエンザイムQ10が全く検出されない事例や、違法に別の医薬品成分を添加していた事例 などがあったようです。また、錠剤の溶解性にも問題があり、いくつかのメーカーにおいて溶解速度が測定されたところ、各社でかなりの差があり、体内吸収されない程度にまで問題のあるレベルのものもあったとの事です。

 

サプリメント購入の際には、可能な限り体内代謝などに熟知されている大手製薬メーカーなどの信頼の持てるところから購入を検討することが確実な効果を得るためには必要なのではないかと思います。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%BF-%E8%8D%89-%E8%87%AA%E7%84%B6-%E8%96%AC-%E8%8A%B3%E9%A6%99%E6%97%8F-%E8%96%AC%E5%8A%B9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%82%AC-3-206150/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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