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【原因解明】自家中毒の症状と治癒を早める方法とは?

嘔吐や頭痛、顔色の変化などは様々な疾患で見られる症状ですが、これらの症状が見られていて、薬物中毒や毒物中毒、その他の身体疾患もなく、繰り返し嘔吐などの発作がある場合に、自家中毒が疑われます。 

 

自家中毒とは

自家中毒とは嘔吐や吐き気、気分の悪さ、腹痛、頭痛、胸のムカつきなどといった症状が主に見られる疾患で、2歳から10歳、特に6歳以下の子どもでよく見られます。医学的には『習慣性嘔吐症候群』とよび、また『アセトン血性嘔吐症』も同義語です。

 

大人でも上記の症状が見られることはあるのですが、一般的には自家中毒はストレス性あるいは疲憊性(ひはいせい)の小児疾患と分類されます。自家中毒を発症していると、激しい嘔吐を繰り返すことが、たびたびありますが、根本治療のための薬はなく、成長するに伴って自然に消えていくのを待つことになります。

 

自家中毒で起きる症状

  • ・嘔吐
  • ・悪心
  • ・頭痛
  • ・腹痛
  • ・下痢
  • ・倦怠感
  • ・過剰な眠気

 

一番大切な症状は嘔吐です。

はじめのうちは透明な液体を吐き、やがて胃の未消化物、苦く緑がかった胆汁、悪化するとドリップコーヒーのかすのようなこげ茶色の個体を吐きます。

 

コーヒーかすのようなものを吐くのは全体の患者の3割ほどで、ここまで症状が進行すると食道や胃の粘膜がただれ、出血している可能性があります。

 

嘔吐の特徴

その日のうちに何度も繰り返し、ぐったりするが数日ほどでケロッと治り、忘れたころにまたぶり返す。このような状態が一般的です。

 

医師に症状を伝える際には、嘔吐の起きた日にち、その日の嘔吐の回数を伝えることが大切です。

 

自家中毒の主な原因

はっきりとは判明していませんが、以下の可能性が示唆されています。

  • ・家族に片頭痛を持つ人が多い
  • ・精神的ストレス
  • ・完璧主義
  • ・自律神経失調症
  • ・消化器異常
  • ・内分泌異常
  • ・脂肪代謝異常
  • ・ミトコンドリアのエネルギー産生異常

 

自家中毒とケトン体

自家中毒のお子さんは、身体の中に多くのケトン体が存在することがあります。普通の方でもケトン体はあるのですが、自家中毒のお子さんはこれが多く、そのためにだるさ、嘔吐、脱力などを起こします。

 

このケトン体が多くできてしまう理由は、必要なエネルギーを摂らなかったことによりエネルギー生産に支障が出るためです。

 

本来はご飯やパンなどの炭水化物で糖を取り入れ、これをエネルギーにします。

 

しかし、偏食でこれらを摂らなかったり、活発な運動で消費してしまったり、また糖尿病などの病気で糖がうまくエネルギーに変換されなかったりすると、身体は蓄えられている脂質からエネルギーを作り出そうとします。

 

その副産物がケトン体なのです。

 

ケトン体が多いことは尿検査でも確認できすが、いかんせん自家中毒に限って高くなるものでもありませんので、確定診断にはなりません。

 

自家中毒を起こすのは子供だけ?

基本的に自家中毒は子供の、とりわけ第二次性徴を迎える思春期には治ってしまう病気とされています。しかし患者さんの3割ほどは、片頭痛持ちになる可能性があります。

 

自家中毒?他の病気?自家中毒の検査方法

自家中毒かどうかを見極めるポイントは、とくに嘔吐を引き起こす病気が無いのに「頻繁な嘔吐」があることです。

 

まず、嘔吐を引き起こす病気としては、風邪や胃腸炎が挙げられます。

 

風邪による嘔吐であれば、発熱、鼻炎鼻汁、くしゃみ以外に血液検査で炎症の値が高かったり、白血球値が高かったりします。

 

胃腸炎による嘔吐であれば、嘔吐だけでなく下痢もあります。

また、発熱することも多く、血液検査も風邪と同様に白血球や炎症の値が高くなります。

 

これらの症状や検査結果がある場合には、自家中毒には該当しません。 

 

 

また、「頻回な嘔吐」の目安としては、

・過去に5回以上の悪心嘔吐の発作がある

・発作は1時間から、長いと10日ほど続く

・1回の発作は1時間以上、かつ、1時間に4回は悪心嘔吐がある

・悪心嘔吐の発作がないときは、全く何も症状がない

・6ヶ月に3回以上の悪心嘔吐の発作がある

 

となります。病院に行く前には回数や発作の日付を伝えられるように準備しましょう。

 

自家中毒と判断されたら

1. 病院に行く

自家中毒であることが分かったら、まずは病院で治療を受けましょう。病院での治療には下記のようなものがあります。

 

発作時

悪心嘔吐の時の薬:吐き気とめ

脱水が起きた場合:点滴

 

予防薬

重度の場合:胃酸過多の防止薬

軽症の場合:胃腸薬、漢方薬

 

基本的には予防薬を出されないことのほうが一般的です。

 

胃腸の動きが悪い子供には整腸剤や、小建中湯(しょうけんちゅうとう)、神経質で腹痛になる子供には柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、といった漢方薬が出されることもあります。

 

2. 脱水症状を防ぐ

自家中毒による嘔吐が続く場合、脱水症状が心配されます。

 

脱水症状には、下記のような特徴があります。

  • ・口の渇き
  • ・尿が出ない
  • ・吐き気
  • ・意識もうろう
  • ・ふるえ
  • ・手足の冷え
  • ・けいれん
  • ・脱力

 

悪心嘔吐の発作がでたら、基本はスポーツ飲料などのややあまい飲料水を飲ませます。飲んでも飲んでも吐き出してしまうようであったり、上記のような脱水症状が出たりする場合は、すぐに医者へ行きましょう。

 

点滴をし、場合によっては高カロリー輸液という栄養の点滴もしてもらうことになります。

 

3. 記録する

発作の日付、回数を記録します。これがお医者さんにとっての大切な手がかりになります。

 

また、何かに誘発されて発作が出ている可能性があれば、一緒にメモをしておきましょう。

 

4. エネルギー、水分を補給できるものを常備する

アメ、スポーツ飲料など、エネルギーや水分を素早く補給できるものを常備しておきましょう。

 

5. 悩まない

思春期までには治ることの多い病気です。神経質で繊細な子供に起こりやすいと言われていますので、過度に両親が心配しますと逆効果になります。

 

発作が出た時の対策をしっかり頭に入れればそれほど怖いものではありませんので、子供にもそのように伝えてあげましょう。

 

また、何度もある嘔吐には本当にびっくりさせられますが、子供は吐くことに慣れていませんので、大人以上にびっくりしています。あまりその心配を煽らないようにしましょう。

 

6. 子供の話を聞く

子供はストレスを自覚できていないことが多く、何が起きているのかわかりません。

 

学校で嫌なことがあり気分が悪くなっても、それをストレスだと自覚できないのです。

 

大人はそれがストレスだと知っているので周りに相談したり、運動をしたりして紛らわす方法が分かりますが、子供はまだそのような知恵はありません。

 

ぜひ大人が積極的に外に連れ出したり、学校などでの出来事を積極的にきいてあげたりするようにしましょう。

 

自家中毒の症状がある時の食事は?

必ずしも食事が自家中毒の誘発原因とはなりませんが、以下の食品は気をつけたほうがいいと言われています。

  • ・柑橘類
  • ・チョコレート
  • ・カフェイン
  • ・冷たいアイス
  • ・化学添加物 

 

これらは刺激が強いと言われていますので注意が必要です。

 

治癒を早めるには? 

思春期までには治ると言われていますが、ただ治るのを待つという行為は、それをしている時は特に非常に無為なことのように思えてしまいます。

 

いつまでこれが続くのだろうと周りの人が精神的に疲れてしまう原因にもなります。そのため、できることは最大限やってみるとよいでしょう。

 

治癒を早めるためにできることは、大きく2つです。

 

1. 子供の精神的ストレスを取り除く

自家中毒の治療のためにできることは、子どもの精神的ストレスを極力取り除いてあげることです。

 

普段よりも少し甘やかしてあげるくらいの気持ちで、ストレスを与えない環境をつくってあげられると、回復のスピードが速くなるようです。

 

2. 安心感・信頼感を醸成する

つい反射的に『また冷たいものを食べたんでしょ!』、『またこんなにお菓子を食べてしまって!』などと言ってしまうことがあるかもしれませんが、ぐっとこらえましょう。

 

そもそも精神的な自律神経の乱れが問題になることのほうが一般的なのです。

 

優しい言葉をかけ『大丈夫だよ』と言って背中をさすってあげるだけましょう。 

 

自家中毒は一過性の症状

自家中毒は一過性の自律神経系の健康障害です。神経過敏で言葉や刺激からストレスを感じやすい子どもに多く発症するとされているのですが、そうした精神的な脆弱さや身体的な機能は成長していくとともに強化されていくものですから、それを待つという姿勢が自家中毒の治療では大切です。

 

自家中毒は予防できる?

多かれ少なかれ、傾向は見えてきます。

 

学校の運動会がある時期は出やすい、試験が迫っているときは危ない、外食したときは要注意、など、子供によってさまざまですが、傾向がつかめるといつもより休息を多くとらせたり、消化の良いものを食べさせたり、愚痴をたくさん聞くようにしたり、外に遊びに連れ出し発散させたり、と対策を取ることはできます。

 

子供だけでは傾向を掴んだり対策を練ったりすることは難しいので、大人が一緒になって向き合っていきましょう。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-12-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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