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職業性肺疾患~鉄塵肺症は良性塵肺症のひとつ!どんな病気なの?

         

特定の物質の粉じんなどを吸入することで、肺のX線画像に異常所見を認める場合があります。しかしこれらの物質の場合、肺の内部で大きな反応を起こすわけではなく、じん肺特有の呼吸器症状や肺機能の低下を起こすことはありません。

 

酸化鉄を吸いこむと鉄塵肺症を、バリウムを吸いこむとバリウム症を、スズの粒子を吸いこむとスズ症を発症します。


鉄塵肺症とは
金属鉄酸化鉄などの微粉粉塵の吸入により肺組織が茶褐色となるもの。鉄工・鍛冶工(かじこう)に多く認められます。


最も多く認められるのは、一般的なアーク溶接機を使用する溶接工などで、海外では別名をアーク溶接機病などとも呼ばれています。アーク溶接は鉄粉の微粒子や鉄を含有した煙が多く発生するため、マスクなどを使用していても肺内に吸入してしまう確率が高いと言われています。

 

吸入された鉄粒子は肺に蓄積され、肺に蓄積された粒子の所見が微笑の陰影としてX線写真で認められる場合があります。しかしこれは呼吸困難やその他の症状を引き起こさないため治療を必要としないことがほとんどです。まれに呼吸音に雑音が聴取される程度とされています。


検査にて肺容量、ガス拡散、及び分布を評価するために肺機能検査(PFT)を行うことがありますが、通常は正常所見のみで異常は認めません。喀痰検体の分析は、非ヘモグロビン鉄を含む肺胞マクロファージ(免疫細胞の種類)が検出されることがあります。

 

動脈血液ガス(ABG)は、血液中の酸素含有量が十分であることを確認しながら、酸素と肺や血液へのガス吸収効率の二酸化炭素交換(ガス交換)の効率を評価するために行われます。


症状はほとんどありませんので、治療の必要性はありませんが、鉄粉塵への曝露を防ぐことで、肺への鉄粒子の蓄積を防ぐことが可能です。合併症は一般的には発生しません。


ただし、喫煙者の場合は、喫煙に伴う何らかの呼吸器障害が出現した際、その症状が悪化する速度が通常よりも早いと言われていますので、注意が必要です。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/06/10-379008.php )

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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