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バリウム症は良性塵肺症のひとつ!長期間暴露されるとどんな影響が起きるの?

           

特定の物質の粉じんなどを吸入することで、肺のX線画像に異常所見を認める場合があります。しかしこれらの物質の場合、肺の内部で大きな反応を起こすわけではなく、じん肺特有の呼吸器症状や肺機能の低下を起こすことはありません。酸化鉄を吸いこむと鉄塵肺症を、バリウムを吸いこむと、バリウム症を、スズの粒子を吸いこむと、スズ症を発症します。

 

バリウム症
バリウム ( barium) は、アルカリ土類金属のひとつで、単体では銀白色の軟らかい金属です。硫酸バリウム以外の可溶性バリウム塩には毒性があり、多量のバリウムを摂取すると神経系への影響が生じるとされているためバリウムは毒物及び劇物取締法などにおいて規制の対象となっています。


バリウムを含む晶石等の粉塵を吸入することにより、バリウムが肺組織に沈着し、異常所見を認めるケースがありますが、多くの場合は特異な呼吸症状を引き起こすことがないため、良性の塵肺症とされています。そのため、治療の必要もないとされています。


しかし、バリウム塵肺症を認める方は、長期に渡りバリウムの粉じんに暴露されている状況であると判断され、体内に蓄積されたバリウムが何らかの原因で人体に悪影響を及ぼす可能性があることは指摘されています。


例えば、作業者間の高血圧症の発生率が、非暴露作業員よりも暴露者のほうが高いこと、また筋肉骨格症状胃腸の外科手術皮膚障害呼吸器症状の発生率の増加が報告されています。この場合の呼吸器症状とは、喫煙者に関するもので、喫煙に伴う何らかの呼吸器症状が出現した際、その症状が悪化する確率が高いとされています。


バリウムが発がん性であるとの証拠は存在していないため、がんとの関連性は否定されています。


どちらにしても、バリウムを含む粉塵に長期間暴露されている環境は人体に良くないとされていますので、可能であれば、暴露環境からの回避をお勧めいたします。

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/01/03-374746.php )

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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