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美容・ダイエット

界面活性剤について正しく知ろう!

 

『植物性』界面活性剤は、『石油由来』である?!

 

化粧品を使用している方が『界面活性剤』について良く知っているかというと、そういう例はあまり多くないのではと思います。その理由は、界面活性剤の種類は数万種類も存在し、身の回りにある成分を把握するだけでも結構な数になること、また『植物由来』、『石油由来』の界面活性剤という言葉を良く聞きますが、その区分ははっきりと決められたものではないため、実際は半分石油由来であっても『植物性』と表記しても誤りではないなど、消費者が成分表記から内容物を把握しにくい状況にあることなどが挙げられます。

 

植物性という表記が使用できるのは、メーカー側にとっても都合が良く、『無添加、無鉱物油』の表記がある化粧品に良く使用されています。しかし、その石油由来(酸化エチレン)+植物由来=酸化エチレン付加型(EO型)の界面活性剤は、様々な健康や環境への影響があると言われており、また無添加化粧品を使用する肌にトラブルのある方へ刺激を与えてしまう例もあります

このような刺激を避けるためにも、化粧品の表記を見て自分でどの分類に属する界面活性剤であるのかを判断できることが重要であると思います。以下では、その分類分けに役立つ情報をご紹介していきたいと思います。

 

界面活性剤の基本について

 

界面活性剤は化粧品にとって無くてはならない原料のひとつです。その役割とは、親水性と疎水性の表面張力を低下させ、乳化・分散・可溶化・洗浄・発泡・抗菌などの作用で化粧品の使用感をよくするなど、さまざまな場面で活躍しています。

 

<合成界面活性剤の生体への影響について>

 

始めに、合成界面活性剤を継続的に使用すると、体に以下のような影響が出る可能性があると言われています。

 

◆浸透性、たんぱく変性
皮膚のバリア機能である、皮脂を奪い、乾燥させると共に細胞のタンパク質に結合し損傷させる可能性があると言われています。

◆経皮毒性
経皮吸収された成分は、血流に乗って肝臓へ運ばれ蓄積され細胞に悪影響を与える可能性があると言われています。

◆アレルギー性
免疫細胞によって異物と見なされ、アレルギー反応が出る可能性があります。

◆難分解性、残留性
合成界面活性剤の界面活性力は、いくら薄まっても失われず、10ppmの界面活性剤の分解速度は、せっけんが1日で完全分解、ラウリル硫酸Naが3日、ラウレス硫酸Naが9日という実験結果があるようです。

◆魚毒性、生態系毒性
難分解性であるため魚介類に蓄積されて、やがて、人の口に入る可能性があると言われています。

 

非イオン性界面活性剤について

 

界面活性剤の工業的な生産量は、『非イオン性界面活性剤』が最も多く、ついで『陰イオン性』、『陽イオン性』、『両性』の順となっています。以下では、最も良く使われ界面活性剤の中でも化粧品や食品などに使用される、比較的低刺激の『非イオン性の界面活性剤』についてご説明していきたいと思います。

 

Ⅰ.酸化エチレン付加型界面活性剤『植物性と言われるが、半分は石油由来成分である』

 

酸化エチレン付加型(ポリオキシエチレン、EO付加型)は工業的に最も良く使われる非イオン性界面活性剤で、良く『植物性』と呼ばれていますが実際は【親水基=石油由来成分、疎水基=植物由来成分】で出来ています。EO付加型の最大の特徴としては、親水基(酸化エチレン重合部分)の鎖長を調整することにより、HLB(hydrophilic lipophilic balance=親水性と疎水性のバランス)を目的に応じて容易に調整できるという点です。通常、界面活性剤は電離したイオンが+や-極と結合して水になじむが、非イオン性界面活性剤の水溶性は、酸化エチレン基のエーテル酸素が水和することによって行われています。

 

<EO付加型の主な疎水基>
EO付加型の主な構造は、親水性である酸化エチレンに、以下の3種類の疎水基が結合したものがあります。

 

1)高級アルコール(炭素数12~18個)
2)脂肪酸
3)油脂(アルコールと脂肪酸のエステル)

 

<疎水基それぞれの具体的な界面活性剤名称>
化粧品成分表示から、どのタイプかを見分けるためには以下の目安を参考にします。

 

1)高級アルコール酸化エチレン縮合物の例(『~レス』又は『PEG』の文字が入っているものが多い)。

◆ポリオキシエチレンオレイルエーテル(表示名⇒オレス−○
◆ポリオキシエチレンステアリルエーテル(表示名⇒ステアレス−○)など

 

酸、アルカリ、加熱などの条件下でも加水分解されにくく一定の品質を長く保つことができる(⇒高級アルコールと酸化エチレンは、化学的な性質が安定しているため)

 

2)脂肪酸の酸化エチレン縮合物の例(『PEG−○』と言う文字が入っているものが多い。)
 
◆モノオレイン酸ポリエチレングリコール(表示名⇒オレイン酸PEG−○)
◆モノステアリン酸ポリエチレングリコール(表示名⇒ステアリン酸PEG−○
◆モノラウリン酸ポリエチレングリコール(表示名⇒ラウリン酸PEG−○

 

※自己乳化によって乳化作用が起こる。通常酸化エチレン(親水基)8~12加えるが、20モル程度で乳化性が落ち、可溶化性が高まる。強い乳化剤を使うとそれほど強い力(かくはん)を加えなくても乳化がおきやすくなる

 

3)ソルビタン脂肪酸エステル酸化エチレン縮合物の例(「ポリソルベート○」や「Tween○」と表示されることが多い、中には 「PEG−○ソルビタン」となるものもある。)

◆モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(表示名⇒ポリソルベート20
◆モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(表示名⇒ ポリソルベート60
◆モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.0.)(表示名⇒オレイン酸PEG−6ソルビタン

※20、60、65、80は2008(平成20)年より食品添加物としても使用されているので、比較的低刺激である。

 

(参考ホームページ:界面活性剤その1-読んで美に効く基礎知識/お肌とコスメの科学)

 

最後に

 

その他の非イオン性界面活性剤についてご説明したものに『界面活性剤について正しく知ろう その2』の記事があります。興味のある方は、合わせてお読みください!

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9-%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF-%E6%B2%B9-%E6%B6%B2%E4%BD%93-%E7%82%B9%E6%BB%B4-%E6%B0%B4-101666/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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