気になる病気・症状
冬場に多いアニサキス症!Q&Aでアニサキスについて知ろう!
お刺身売り場にアニサキスについての注意喚起が書いてあることがあります。
いったいアニサキスとはどういう寄生虫なのかご存知ですか?
生の魚介類を食べる習慣のある日本人は、知っておくべきことです。
アニサキスについて、しっかり勉強しておきましょう!
Q.どんな魚についていますか?
A.サバ、サケ、ニシン、スルメイカ、イワシ、サンマなどで青魚に多いです。
Q.目で確認できますか?
A.確認できます。数ミリ程度の白い糸状の寄生虫で、渦巻き状に丸まっていることもあります。
Q.体内に入ると絶対に腹痛を起こすのですか?
A.本来は人に寄生して発育することはないので自然に排泄されます。成虫にもなりませんので、産卵をすることはありません。
まれに、胃や腸の壁に侵入し腹痛や吐き気、アレルギー反応を起こすことがあります。
Q.どういう調理法で死にますか?
A.70度以上で1分以上の加熱、-20度以下で24時間以上の冷凍が基本です。
Q.酢でしめる料理の場合は、酢によって死にますか?
A.死にません。
Q.魚介類の内臓に寄生するアニサキススは、内臓を食べなければ刺身で食べても大丈夫ですか?
A.水揚げされた後、寄生虫は胃から身へと移動したりします。
特にハラミの部分などは寄生虫が移動している可能性が高いです。
魚を常温に置いておくと、動きが活発化し身へと移動しやすくなるというデータがあります。
常温保存は避けましょう。
Q.アニサキス症かも!?腹痛が起きたらどうすればよいですか?
A.すぐに病院を受診します。そして24時間以内に保健所へ連絡することも必要です。
食中毒を少しでも早く食い止めるためです。
アニサキスにならないための基本
・加熱処理
・冷凍保存
これを守っていれば、アニサキス症にはなりません。
アニサキスについて知っていれば、魚介類を食すときの注意点が分かるでしょう。
注意点を知っていれば、アニサキスによる食中毒を避けることができます。
魚介類を生食で食べる習慣をなくすことは難しいので、是非上記に注意しましょう。
アニサキスはアレルギーを起こす!日本の食卓が危ない
アニサキスとは、魚介類に生息する寄生虫です。主にサバやアジ、サンマ、イカなどの内臓に寄生しています。
内臓に寄生したアニキサスは、寄生している魚が死ぬことで、身の部分へ移動を始めます。その身を刺身などにして食すことで食中毒を起こすのです。
ほとんどの場合は、私たちの胃の中で生息することができず、死んで排泄されます。しかし、まれに生息したアニサキスが胃や腸の壁を傷つけ、猛烈な腹痛と吐き気に襲われます。
アニサキスは聞きなれない寄生虫ですが、古くから日本人を苦しめていました。しかし、昔は流通が発達していなかっため、港町などの漁村などに限定して流行していました。
現在日本では流通が発達し、新鮮な魚を全国各地で食べることができるようになりました。それと同時にアニサキスが流行したのです。
生きたアニサキスを食べなければ大丈夫!?
生きたアニサキスを食べることで、腹痛や吐き気を起こします。それは、アニキサスの口で胃や腸の壁を傷つけるからです。
加熱処理・冷凍保存・生食の場合よく噛んで食べるこれを守れば生きて胃や腸に届くことはありません。しかしもっと怖いのが、アニサキスアレルギーです。
知らず知らずに食べているかも!?アニサキスアレルギー
アニサキスが生きている・死んでいるに関わらず、体内に入って最も怖いのがアレルギーです。
以前アニサキスを食べてなんともなくても、知らないうちに体がアレルゲンとして特定している可能性があります。そうなると2度目に食べたときに、体が防御反応を引き起こし、アナフィラキシーショックになるのです。
アナフィラキシーショックがひどい場合は、血圧低下や呼吸困難、激しい嘔吐などを起こしますので、とても危険です。生食に関わらず魚介類を食べて気分が悪くなったり、蕁麻疹が出たときは直ちに病院を受診しましょう。
アニサキス症はとても怖い食中毒ですが・・・魚介類は私達人間にとって大事な栄養がたくさんつまったもので、食べないという選択肢は難しいでしょう。
これは日本の食文化の大きな課題といえるでしょう。
怖い食中毒!寄生虫、アニサキスのアナフィラキシーショック!
アニサキスは赤身の魚や青魚、イカに寄生する寄生虫の一種です。
生きた状態で食すことで、激しい腹痛を発症するいわゆる急性腹症が一般的です。近年、アナフィラキシーショックの原因の一つであるという認識がされています。
今までサバやイワシなどの青魚を食べて発症したアレルギー反応は、魚そのもののアレルギーではなくアキサキスが原因であることが分かりました。
アニサキスアレルギーは調べられます
以前青魚や赤みの魚でアレルギーを起こした方はアニサキスのアレルギーがあるかを調べることができます。
血液中にアニサキスに対するIgE抗体がどのくらいあるかを測定したら判別可能です。
高値であればアニサキスが原因のアレルギーを引き起こしていると思われます。
そういう方は、以前アレルギーを起こした魚介類だけでなく、アニサキスが生息する恐れのある魚介類を避けなければなりません。
生きていないアニサキスであっても症状が出るからです。
実際に、加熱処理をしたいわしのつみれでアナフィラキシーショックを起こした人もいます。
アナフィラキシーの症状
アナフィラキシーの症状を覚えておきましょう。
・蕁麻疹や全身の痒み
・くちびるや口の中の腫れ
・まぶたの腫れ
・息切れ
・咳
・喘息のような呼吸音(ゼーゼー・ヒューヒュー)
・嘔吐や強い腹痛
・血圧の低下
・失禁
・失神
・呼吸困難
食後数分から数時間の間にこのような症状が現れます。
症状が複数の臓器にわたって全身性に急速にあらわれるのが特徴的で、とても危険な状態です。
最初は症状が軽くとも急激に症状が悪化しますので、もしこのような症状が現れ始めたら急いで病院を受診しましょう。
その症状、アニサキス症かも!?検査と診断~早期発見しよう!
魚介類に生息している寄生虫。
それを食すことで起こすアニサキス症という食中毒。もしかしたらこの症状はアニキサスかも!?と感じたらチェックしてみてください。
・魚介類(主にサバやアジ、イカ、マグロなど)を生食で食べて4時間以上経過
・胃の内部が針で刺したような激痛
・吐き気や嘔吐が続く
・蕁麻疹が出ている(出ないこともある)
当てはまればアニサキスかも!?
重症の胃や腸の病気と見分けがつかないこともあるので、夜間でも早急に病院を受診しましょう。
検査方法
アニサキス症の場合、内視鏡で虫を確認できます。胃の壁に糸状の白い物体が確認できたら、つまみ出します。しかし、腸に移動している場合は虫を見つけるのは困難です。X線や超音波検査を用いて調べます。
アニサキスで最も怖いのが、虫が腹腔や胸腔などほかの臓器に入り込むことです。そうならないためにも、胃や腸にいる段階で発見することが望ましいです。
治療
内視鏡で虫を確認し、つまみ出せば嘘のように症状が消えます。
また、腸の場合はつまみ出すことができませんので薬を用いたりします。
アニサキスという寄生虫は人間の体内で生息できるのが約1週間といわれています。
状態が悪くなければ対処療法だけで様子を見ることもあります。
私たちの食生活にはなくてはならない魚介類。 アニサキスという恐ろしい寄生虫がいることもあるので、新鮮な魚を食すようにしましょう。
また、アニサキスは目で確認もできます。アニサキスがいたら食さないようにしましょう。
(Photo by: http://www.ashinari.com/2011/10/14-351547.php)
著者: カラダノート編集部