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パラベンは意外と安全?『自然派化粧品』の防腐剤には注意が必要


パラベンよりも他の防腐剤の安全性に懸念…

 

市販されているほとんどの化粧品には『防腐剤』が入れられています。法律においては、化粧品は『使用期限の表示の無いものは、3年間雑菌が繁殖しない措置を行わなければならない』とされています。

パラベンを始め、様々な防腐剤が使用されています。現在では、化粧品は平成13年に行われた表示方法の改正により全成分表示が行われていますが、これによって消費者は各個人が成分を確認し、商品選択を行えるようになりました。しかし、成分が開示されたことにより新たな問題も出てきています

 

例えば、防腐剤については、

 

1)パラベンは、2001年まで『指定成分』であったために、皮膚を害するイメージが付いているが定められたのは30年前の時点であり、現在は品質や配合量の改良が行われている。
2)『オーガニック化粧品』という分類の定義が曖昧なために、防腐剤にも『天然由来であるが皮膚毒性のある物質』などが使われている場合がある。

 

など、過去のイメージによって安全性の高い成分が毒性が高いとされている例や、安全性が確認されていない成分を保護する状況になってしまっている例もあります。

防腐剤の種類にはどんなものがある?

 

防腐剤の代表的なものとしては、以下の3点があります。

 

1)パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)
化粧品にもっともよく使われる防腐剤のひとつで、抗菌性が強く、広範囲の微生物に効果がある毒性が比較的低く、皮膚刺激や過敏症なども少ないとされている。旧表示指定成分。

 

2)フェノキシエタノール

緑茶など自然界に天然物として存在する成分で、比較的新しい成分であり(旧)指定成分には登録されていないが、使用できる量には制限がある。パラベンより毒性は低いが、防腐効果は劣るという欠点があるため同じ防腐効果を得ようとするとパラベンより使用量が多くなる。パラベン同様、他の抗菌作用がある成分と同時配合して使用量が減らされる。

 

3)ヒノキチオール

青森ヒバ(ヒノキ科)に存在する天然の成分で、(旧)指定成分には指定されておらず、パラベンと比較すると毒性は低いとされている。しかし、動物での催奇性が報告されており、配合量にも制限がある。自然派化粧品メーカーの商品に、良く配合される傾向にある。


『パラベン』の安全性とは?

 

パラベン(メチル)は水溶性物質であり、合成界面活性剤のようにバリア層を壊して皮膚内部に入ることがないので安全であるといわれています。 また、日本の厚生省や米国のFDA(食品医薬局)、ECの食品医薬局においても使用が認められており、特に米国では最も安全な『GRAS物質』に指定されるなど、国からの信頼性があります。これらの認可には、長期間にわたる生体内テスト急性毒性試験、亜急性毒性試験、慢性毒性試験、がん原性試験、生殖発生毒性試験、吸収分布代謝排泄試験、皮膚刺激性試験、皮膚光感作性試験)が必要であるため、信頼性は高いものと思われます。

 

<パラベンの特徴>
◆非常に広範囲の微生物に抗菌力をもっている。
◆少量で有効、かつ持続性がある。
◆効果はPH(ペーハー)に影響されない。
◆各エステル間に相乗作用を有する。
◆毒性はきわめて少ない。
◆価格が比較的安価で経済的。

 

<安全性確認試験の結果について>

安全性の確認試験には以下の3つの報告があります。


1)4種類のパラベン(メチル・エチル・プロピル・ブチル)

 ラットに投与(0.9~1.2g/kg/日)

結果:約1年半にわたって中毒現象が見られなかった


2)4種類のパラベン(メチル・エチル・プロピル・ブチル)

 犬に投与(1.0g/kg/日)

結果:約1年間にわたっても中毒現象が見られなかった。

 

1)2)のいずれも、血液と臓器に病理的な変化が見られなかった。


3)人の皮膚にパラベンを塗布した場合、5%以下の濃度では4種類とも刺激を生じなかった

 

<安全性を裏付ける報告とは?>

さらに、安全性を裏付ける根拠として、次の2つの報告があります。

 

1)2004年にイギリスの『Journal of Applied Toxicology』誌にて発表されたPhilippa Darbre氏の論文(20例の乳がんの患者の内、18例に多量のパラベンが検出されたというもの)に対し、
⇒米国食品医薬品局(FDA)は『この研究はパラベンが乳がんの原因となるとは証明していない』と報告している。
⇒また、ECの消費者製品科学委員会(SCCP)も、『化粧品の使用による乳がんとの関連リスクはない』と回答している。

 

2)2005年8月25日付の朝日新聞に掲載の記事『化粧して外出するとシワやシミが増える?』(京都府立医科大の吉川敏一教授の研究で『メチルパラベンに紫外線があたると皮膚細胞の老化を進める』というもの。)に対し、
⇒行われた実験が試験管中の培養細胞を対象にしたもので、人体の皮膚とは耐性が異なること
⇒製薬会社が後日研究員に電話確認したところ、『そのようなことは言っていないと思う。特にシミの場合、関連性はない」との回答があった。

 

⇒その後、メチルパラベンの製造元である上野製薬やDHCから反論があり、『この研究自体が京都府立医科大に研究出資しているファンケルに都合の良い結果を出している』と主張している。


上記のように、毒性に関しては意外にも安全であるということが分かります。パラベンで皮膚障害を起こす方は1,000人中2~3人だという報告もあり、また化粧品製造に携わる方の間では、防腐剤の中で少量で微生物に対して効果が期待できるのは、パラベンであるといわれる場合も多いようです。

 

最後に

 

上記のように、パラベンの安全性などについて見てきましたが、基本的には安全といってもやはり化学合成された防腐剤ですので、皮膚疾患のある方などは刺激が起こる場合も考えられます。

実際に化粧品を選ぶ上で最も大切なのは、購入前にサンプルを貰って『パッチテスト』行ったり、実際に継続使用してみて肌に変化が起こるかを観察することであると言われています。成分表示から見極めることも重要ですが、毎日の肌状態をじっくり観察しながら考えてみることも大事であるということです。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4-%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E5%8C%96%E5%AD%A6-%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E5%AE%9F%E9%A8%93-%E5%A4%9A%E3%81%8F-%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81-%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88-217043/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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