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アレルギー

「寒冷アレルギー」と「アレルギー」の違いとは?

 

冬になると、「寒冷アレルギー」という言葉を耳にすることがあります。寒冷アレルギーといわれているのは、冷たい空気や水への接触によって、じんましんやくしゃみ、鼻水などのアレルギー症状と同じ症状が現れること。しかし、この「寒冷アレルギー」、花粉症やダニなどのアレルギーとはちょっと違います。いったいどんなものなのでしょうか?

 

■「アレルギー」は「抗原」に対する免疫反応

おたふくかぜを例にあげてみましょう。

 

おたふくかぜはムンプスウイルスというウイルスに感染して発症する病気で、いちどかかると二度と発症することはありません。これは、ムンプスウイルスという「抗原」に対して、体内に「抗体」が作られるため。ふたたびムンプスウイルスが体内に入ってきたときには、この「抗体」が一気に活性化し、ウイルスを集中的にやっつけるので、発症にいたらないという仕組みです。こうした防御機構を「免疫反応」と言います。

 

アレルギーも免疫反応のひとつ。花粉やダニなどの「抗原」に対し、体内から速やかに排除するために「抗体」が作られるところは、ウイルスに対する免疫反応と同じです。

 

ただし、ウイルスに対する抗体はウイルスを直接退治する方向にはたらくのに対し、花粉やダニなどに対する抗体は、ヒスタミンなどの化学物質を放出し臓器に何らかの反応を起こすことによって、体内から抗原を排除する方向に働きます。その過程が、アレルギー症状として体に不快感を与えます。

 

●ヒスタミンによる反応の例

・細い血管を拡張させる→皮膚が赤くなる
・細い血管の壁から水分が外へ漏れやすくなる→粘膜がむくみ鼻づまりになったり、咳が出る。皮膚がふくれる
・神経を刺激する→かゆみが起きる
・気管や内臓の筋肉を収縮させる→呼吸が苦しくなる
・粘膜の粘液腺から粘液を分泌させる→鼻水がたくさん出る

 

ヒスタミンによって引き起こされた反応により、皮膚が赤く腫れてかゆみをともなうじんましんが起こったり、鼻の粘膜が腫れて粘液が分泌されるため鼻水鼻づまりがひどくなったり、気管支の粘膜が腫れて筋肉も収縮したうえに粘液が分泌されるために喘息発作が起こったりします。

 

 

■寒冷アレルギーには「抗原」も「抗体」もない

このように、アレルギーは、なんらかの物質(抗原)に対して抗体が反応するという免疫応答によって、臓器が反応を示したものです。おなじような臓器の反応が、抗原がなくても起こることがあります。たとえば、朝起きたときに鼻がむずむずし、くしゃみをして、鼻水を大量に流す人がいますが、乾燥した低温の空気の粘膜への刺激が原因と考えられています。この場合、抗原はありませんが、症状は花粉症によるアレルギー性鼻炎と同じです。

 

寒冷アレルギーでは、冷たい空気や水といった寒冷刺激が、神経反射による神経末端からの神経ペプチドの分泌をもたらす結果、ヒスタミンを放出させることにつながると考えられています。

 

つまり、「抗原」に対する「抗体」の反応ではなく、刺激に対する神経の反応が、アレルギー症状と同じ症状になっているということ。花粉やダニに対するアレルギー反応のように抗体が体内にできているわけではないのです。

 

 

見かけはアレルギーと区別がつかないけど、実は原因はアレルギーではないというものが、「アレルギー」という言葉で混在しているということなのですね。


photo by://www.ashinari.com/2013/01/24-375577.php

著者: seasideさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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