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キャリーオーバーに隠された抽出溶媒毒性とは?(BGについて)

 

肌が敏感な方にとっては、『無添加化粧品』であることは非常に重要な選定のポイントになります。しかし、無添加成分であることを突き詰めていくと、必ず突き当たるのが『キャリーオーバー』の問題です。

 

キャリーオーバーの成分は表示義務なし

キャリーオーバーとは、『持ち越された成分』という意味で、全成分表記に記す義務はないが、原材料の栽培過程(農薬等)から製造の工程(抽出等)において『残留』している場合があるものを指します。

例としては、石鹸の成分表示で良く見られるのが、原料調整段階の植物油脂に酸化防止剤等を事前に入れておくことで、完成品の成分表記を『石鹸素地』のみで表示できるというものです(薬事法によって認可されている)。無添加化粧品を使用しているはずなのに、なぜか肌トラブルが出るといった場合、以下の段階で化学物質が入っていたとも考えられます。

 

1)化粧品成分が完成した後に化学添加剤を添加するのではなく事前の原料調整段階で、酸化防止剤などが入れられていた。


2)原料抽出段階で用いられる『アルコール、BG(ブチレングリコール)、有機溶剤』などの抽出溶媒が残留していた。

 

基本的には、キャリーオーバー成分は表示されないものですが、メーカーの中には、キャリーオーバー成分を含めたものを全て公開しているところや、残留成分の出るものは使わないと言った理念を持って商品作りをされているところもあります。

 

以下では、上記の抽出溶媒の中でも、BG(ブチレングリコール)についての詳細と、キャリーオーバーへの対処法を見て行きたいと思います。

 

BG(ブチレングリコール)とはどのようなものか?

 

成分表示に『〇〇エキス』という記載があった時は、アルコール、BG(ブチレングリコール)、有機溶剤などの溶媒によって抽出されたものが殆どであると言われています。中でも、BGが選択される場合は、最も一般的に広く使用されている『エタノール』の抽出溶媒に刺激性があると判断された場合、その代用として用いられることが多いようです。BGは保湿剤としても用いられていることから、比較的低刺激性であることが分かります。

 

<BGの性質>
無色・無臭の、多価アルコールで保湿剤や抽出溶媒として用いられる。穏やかな殺菌効果が見られ、グリセリンやエタノールなどのアルコールよりも肌に優しい。様々な原料を混ぜ合わせる力を持っているため、市販の化粧品に多用されている。抽出溶媒としての使用方法は、ハーブや生薬などを10~15%入れて1ヶ月程度放置しておくと言うもの。植物エキスが抽出出来る。

 

<BGは石油由来成分?>
BGは比較的刺激が少ないといわれますが、石油由来なので毒性があるのではないか?と言われることも多いようです。

BGには2種類の製法があり、1)石油由来と2)サトウキビなど植物由来のものがあります。石油由来は、アセトアルデヒドのアルドール縮合物に水素を添加(還元)して作られています。

この2種類の成分表示が同一で義務付けられていないことが問題であると指摘する声もあります。

 

<BGの健康被害について>
BGによる健康被害とはどのような例があるのでしょうか?


1)MSDS(化学物質安全性データシート)の取り扱い情報によると、『健康に対する有害性皮膚腐食性/刺激性:区分3、眼に対する重篤な損傷/刺激性:区分2B』とされ、漏出時の措置としては、『人体に対する注意事項適切な保護具を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける』とされています。呼吸器・生殖器・発がん性などへの影響は見られないとされています。エタノールではこれらの項目は全て危険性があるとされています。

 

2)医学雑誌収載論文(2000年~2001年)においては、名古屋大学環境皮膚科の患者758人のうち、化粧品原料にBGが含まれたものを使用したことによるアレルギー反応陽性率は、1.19%で9人(うち4人がアトピー性皮膚炎。5人は非アトピー性皮膚炎)。この陽性率は、化粧品原料としては高率でありるようです。BGを含まない化粧品に変えたところ、病状の再発がなくなったという報告がある。
 

3)書籍『安全な化粧品選び・危ない化粧品選び/西岡一著』における記述では、『抽出溶媒として、水、熱湯、アルコールなどが使用されている天然成分からは活性酸素は出ないが、フェノキシエタノールやBGなど石油由来成分が使われた場合には、活性酸素が発生する』と述べられた部分があります。

(※太陽油脂株式会社が大学と人体の異物排出機能について研究した結果、石油成分は排出能が未発達であるという報告がある。)

 

上記から、BGの性質としては、エタノールと比べると人体への影響は少ないと思われますが、ある程度の皮膚や目への刺激性はあり、出来る限り植物由来であることが望ましいと言われています。

キャリアオーバーの毒性を避けるためには、どうすれば良いか?


キャリアオーバーによる抽出溶媒の毒性を避けるためには、消費者側から積極的にメーカーに問い合わせてみる、というのが公開されていない場合に知りえる唯一の手段であります。ある例として、上記のように合成物質からの活性酸素の発生が気になったので避けたいと考えられた方が、メーカーに『使用されているBGは鉱物由来か、植物由来であるか』を聞き、その結果鉱物由来であったため、商品購入を見直された例がありました。

 

その方は代用として植物由来のBGが使用されたものや、その他BGよりも刺激性が低いとされる『1.3-プロパンジオール(無色グリコール)』抽出溶媒が使用されたものを探されたとのことです。1,3-プロパンジオールは植物デンプン(とうもろこし)を発酵させ得られたアルコールで、ヨーロッパのオーガニック認証である『ECOCERT』を取得した安全性の高い植物由来原料と言われているようです。


最後に

 

上記でも述べましたが、現時点では、キャリーオーバーによる毒性を避けるためには、消費者側から働きかけなければならない場合がほとんどです。無添加表示となっていても、キャリーオーバーの成分が気になった場合は、メーカーに直接問い合わせてみることが必要です。積極的な働きかけで、成分毒性からお肌を守っていきましょう!

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%AE%A1-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4-%E5%8C%BB%E7%99%82-%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E8%96%AC%E5%89%A4-%E6%B0%B4-%E8%87%A8%E5%BA%8A-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E5%8C%96%E5%AD%A6-214185/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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