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変形性関節症には原因があった!根本的解決への希望

 

東大病院の研究グループが変形性関節症の原因物質を発見し

その物質がどうやって体内で作られるか解明したと2010年に発表されました。

 

変形性関節症の原因物質発見!

変形性関節症は、手足、背中、腰の関節にある軟骨が壊れ、本来持っているはずの弾力性を失い固く変形したり、関節の周りに骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のでっぱりを作ってしまうことが痛みの原因とされる病気で、その患者は全国で2000万人にも及ぶとされています。

症状が進行すると、日常生活に支障をきたす程の激痛を伴う深刻な病気と言えます。

 

しかし、現在ではまだこの病気の発生のしくみが解っておらず、治療方法は痛みを和らげる、症状を緩和するといった方法しかないとされていました。

今回の発見は、根本的治療の実現に大きく近づいたことと注目されています。

 

原因は「軟骨内骨化」だった

骨が成長している間に見られる骨の特長的な変化に「軟骨内骨化」というものがあります。

これは骨が大きくなるために必要で、子供のころであれば誰にでも起こることです。

しかし『変形性関節症』を発症した場合、大人には起こりえない「軟骨内骨化」がその患部で発生していることが分かりました。

『変形性関節症』における「軟骨内骨化」は、本来軟らかく弾力のある組織である軟骨が壊れ、固い骨に置き換わってしまうことを指します。

 

「軟骨内骨化」が進む原因

大人の軟骨内骨化が何によって引き起こされるのか、今回の研究はそのしくみの解明となっています。

人間の身体の中は数多くのタンパク質で構成されています。

そのタンパク質の1つであるHIF2Aという組織が「軟骨内骨化」を起こす重要な役割を担っていることがわかりました。

そして『変形性関節症』の患者の関節軟骨を調べた所、通常よりこの組織が多いこともわかりました。

しかしラット実験の結果、このHIF2Aという組織が全くなければ良いというわけでもないという実験結果も出ています。

 

結果として、HIF2Aの分量が適切であれば『変形性関節症』にかかる割合も減り、発症していても治せる可能性が出てきています。

この組織の分量をコントロールする技術の研究も進んでいます。根本的解決まで、あと少しかもしれません。

 

参考

Nature Medicine電子版:日本時間2010524日午前2掲載/雑誌版:20106月号

 

(Photo by: [//www.photo-ac.com/main/detail/3468?title=])

著者: niceさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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