カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 皮膚 >
  4. 低温やけど(熱傷) >
  5. 低温やけどが治るまでにかかる時間は?応急処置の注意点、防ぐ方法とは?

気になる病気・症状

低温やけどが治るまでにかかる時間は?応急処置の注意点、防ぐ方法とは?

気が付かないうちにうっかりできてしまうことのある低温やけど。治るまでにはどのくらいの時間がかかるのでしょうか

 

治りにくく、重症化しやすい

やけどは、熱の直接的な作用によって、皮膚や皮膚の下の組織のタンパク質が変性してしまうことによって起こります。タンパク質が壊れたことにより炎症反応や血管透過性が起こり、それによって痛みや水ぶくれができます。

 

やけどの診断は織障害の深達度(やけどの深さ)、熱傷の面積、熱傷の重症度で診断し、深達度については第Ⅰ度~第Ⅲ度に分けられます。Ⅱ度は深さに応じて「浅達性Ⅱ度」と「深達性Ⅱ度」に分けられます。

 

低温やけどの場合は、時間をかけて低温でじっくりと皮膚のなかに熱が通り、タンパク質が変性するやけどのため、深達度はⅡ~Ⅲ度に達することが少なくありません。

 

浅達性Ⅱ度のやけどの場合、適切な治療を受けると1~2週間で治り、跡も残らないことがほとんどです。

 

しかし低温やけどに多い深達性Ⅱ度では、適切な治療を受けても治るまでに1ヶ月以上かかり、傷跡やひきつれを残すことが多くなります。

また、Ⅲ度になると自然治癒には非常に時間がかかるため、入院して植皮するなどの外科治療が必要になります。

 

ここまで重症になると、氷で冷やす、アロエを塗るといったセルフケアでは治すことが難しくなります。

 

低温やけどを負った人の治療の例

・低温やけどをして3週間後、「植皮は必要ないが、壊死した皮膚は切除する」と言われ、皮膚を2ミリくらいの深さ切除し、跡が残ってしまった。

 

・湯たんぽで低温やけどになってしまったが、軽傷だと思い3日間放置。するとすねに3×3cmくらいの水ぶくれができてしまった。病院に行くと針で水を抜いたが、跡が残りそうな感じがする。

 

・湯たんぽで低温やけどをして、2cm弱の水ぶくれができた。普通のやけどと思いアロエを塗り続け、入浴もしていたが、3日目に水ぶくれがつぶれ、4日目ごろから赤くなり痛みも出てきたので受診。毎日通院して塗り薬を塗ってもらっているが痛み、赤みがひいてこない。

 

・低温やけどをしたが小さかったため、絆創膏を貼って過ごしていた。かさぶたができたので治ったと思ったが、かさぶたが取れると中が腐ったようにじゅくじゅくしていた。

 

これらの例のように、やけどが深いために見た目よりもひどい損傷を負っており、皮膚移植が必要になったり、跡が残ってしまうのが、低温やけどの怖いところです。

 

近年主流になっている「湿潤療法」

やけどの治療には冷却、洗浄、軟膏治療などによる「保存的治療」と植皮術を中心とした「外科的治療」とがあります。

 

低温やけどの保存的治療では、傷を消毒し、抗菌薬の含まれる軟膏を塗り、乾いたガーゼを当てて、毎日ガーゼを交換する方法がとられることが多かったようですが、近年では反対の手法である「湿潤療法」の治癒効果が高いと言れているようです。

 

湿潤療法(モイストヒーリング)は、傷面から出る滲出液には皮膚を再生させる成長因子がたくさん含まれるとして、滲出液を傷面に潤わせて早く治す方法です。早く治る上に傷跡が残りにくいとして注目されています。ただし、 湿潤療法を行っている医療機関とそうではない医療機関があるため、事前にどのような治療方針かを調べる必要があります。また、 湿潤療法を行う場合も、やはり1ヶ月以上の通院は必要になるようです。

 

このように、低温やけどの治療には長い時間がかかるのが一般的です。また、治療方法は医療機関によって異なるので、調べたうえでとにかく少しでもはやく受診することが、少しでも早く治すための方法といえそうです。

 

 

スマホで低温やけど!?使い過ぎには注意が必要

スマートホンの使用時間が長く、依存症気味の人は要注意!特に寝る前には必ずスマートホンを操作する習慣がある人は、低温やけどの危険性があります。

 

低温やけどの危険性

スマートホンを長時間使っていると、本体が熱くなりますよね?少し触ったぐらいですぐにやけどをするような温度ではありませんが、長時間触れることで低温やけどを起こす危険性があります。

 

低温やけどとは?

低温やけどは、体温よりも少し高い位の温度の物が皮膚の同じ場所に長時間触れていることで起こります。

 

熱源が低温の場合、長時間触れていても痛みを感じにくく、やけどがゆっくり進行するため気が付いたときには、赤くはれる・水ぶくれが出きるなどの症状が起こっていることもあります。

 

低温やけどは一見すると「皮膚が赤くなっているだけ」など症状が軽く見られるため手当を怠りがちです。しかし、低温やけどは治るのに時間がかかったり、重症になると皮下組織が壊れ、皮膚移植が必要になる場合もあるのです。

 

実際に、スマートホンを操作中に眠ってしまい、皮膚にやけどを負ってしまった人やスマートホンの熱で布団を焦がしてしまった人もいます。

 

スマートホンには様々なアプリがあり便利な機械です。しかし、常にスマートホンを操作しないと気が済まないような「スマホ中毒」の状態になってしまうと、心身共に様々な弊害が起こります。

 

特に眠る前の使用は、睡眠不足や不眠の原因となるだけでなく、やけどや布団を焦がすなど思わぬ事故の素でもあります。

 

本格的な「スマホ中毒」にならないためにも、スマートホンの利用は節度を持って行うことが大切です。

 

 

低温やけどの応急処置の注意点

低温やけどでは、快適だと思える程度の暖かさであっても、その熱を発しているものに身体の一部分を長時間接触することで、低温やけどになってしまいます。低温やけどは見た目に比べて、よりやけどの度合いが大きい場合がありますので、患部を滅菌ガーゼで覆った後、できるだけお医者さんに行くことが重要です。

 

家での応急治療の注意点

流水で冷やす場合20-30分程度は続けましょう。皮膚の温度を下げて、やけどの程度を少しずつ軽くする効果があります。

広範囲の場合は、すぐに大きな病院に行きましょう。広範囲の目安は体表面積の10%以上を指します。この場合、全体をぬれたシーツでくるんで、至急救急病院に行きましょう。

頭・顔といった水をかけにくい部分のやけどの場合、氷水にひたしたタオルを当てて冷やします。皮膚から熱を取るのが目的なので、こまめにタオルを交換したり、氷を足して20-30分冷やし続けましょう。

昔ながらのやり方はやめましょう。アロエを塗る、油やミソを塗るといった方法は患部を悪化し、細菌感染のおそれがありますので注意しましょう。

 

病院での治療方法 

通常患部の冷却を続けるという保存療法を2週間続けます。その間、患部の状況をみながら、最終的な治療方法を判断することになります。重症になると皮膚が壊死するといった第三度のやけどにつながる場合もあります。この場合、組織の切除もありうる話となります。

 

まとめ

低温やけどといえでも、やけどですから、皮膚の破壊や壊死が起こっている状況です。場合によっては、やけどの跡も残る場合もあるので、あまり過小評価したり、自己評価したりせずにきちんと患部を冷やして、病院に行くことが重要です。

 

 

低温やけどを防ぐ方法とは?

冬を迎え寒さが厳しくなればなるほど、湯たんぽやホットカーペットなどの熱源が離せないという人も多いのではないでしょうか。しかし低温やけどはちょっとした工夫で予防できますので、ここでしっかり理解しておきましょう。

  

湯たんぽを利用する場合 

湯たんぽを利用する場合、これを使ったまま寝るのは大変危険です。もし湯たんぽを利用したい場合は、寝る前の布団に置いて、布団を温めるためだけに使いましょう。どうしても湯たんぽを使いたいという人は、バスタオルにくるんで、寝ている間に湯たんぽが直接露出しないようにしなければいけません。場合によっては、湯たんぽをいれるタオル生地でできた袋を作成してその中にいれるのも一つの手です。

 

電気毛布を使う場合 

電気毛布・電気ひざ掛けも、低温やけどの可能性があります。これらの商品は大変便利ですが、温度を強に設定すると摂氏52度ぐらいまでいく商品もあります。50度程度の熱源に約3分触れているだけで低温やけどになってしまうため、注意が必要です。強で使う場合は、あくまで布団やソファなどを寝たり座ったりする前に温めるためだけに用い、実際に身体を温めるときに使う場合は、中や弱で使うようにしましょう。寝るときには使わないことが重要です。

 

使い捨てカイロを利用する場合 

寒い時期には大活躍の使い捨てカイロですが、使い捨てカイロは最高60度を超える場合もあります。現在では粘着剤がついていて貼ることができるタイプも大変人気があります。どんなに体が冷えていて、早く温まりたいからといっても、決して肌に直接貼ってはいけません。

 

まとめ 

しかし、これらの温熱機器は身体を冷やさない上で大変有用ですが、使い方を誤ると低温やけどになってしまうため、注意が必要です。

 

photo by:http://www.ashinari.com/2012/12/01-373462.php

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

低温やけど(熱傷)に関する記事

低温やけどから生ずる危険な症状、悪化させないために!低温やけどの対処法

 低温やけどになってしまって最も気をつけなければならないのは、皮膚の表面に現...

カラダノートひろば

低温やけど(熱傷)の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る