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低温やけどから生ずる危険な症状、悪化させないために!低温やけどの対処法

 低温やけどになってしまって最も気をつけなければならないのは、皮膚の表面に現れている部分だけを見ても、やけどの程度がわかりづらいという点を挙げることができます。

 

場合によっては皮膚の壊死も

低温やけどになった後、あまり治療をせずに放置してしまって、やけどの症状が悪化した結果、やけどを起こしてから1-2週間後に皮膚が白くなり、さらに黄色っぽい色に変色し、最終的には黒くなることで、結果として壊死してしまうということがあるのです。

 

低温やけどから生じる他の症状

低温やけどになってから数日間は雑菌に感染する確率が高く、細菌に感染してしまう可能性があります。その中には、レンサ球菌、緑膿菌、大腸菌、黄色ブ菌、エンテロバクター、変形菌などがあり、感染の原因菌から出る毒素が火傷などとあいまって、全身性炎症反応症候群になる場合があるので、注意が必要です。

 

この場合、体温が38度を超えることがあり、心拍数が1分間に90を超え、呼吸数が1分間に20以上、また白血球数が12000以上、または4000未満などにあてはまる場合には全身性炎症反応症候群の可能性がありますので、お医者さんの診断をすぐに受けましょう。さらに意味不明の言動がみられたり、特に肺の機能不全、胃潰瘍からの出血を起こすといった、多臓器不全の兆候が現れると大変危険です。

 

低温やけどによる感染症を防ぐためにも、傷口・やけどの患部は清潔に保つ必要があります。そのため滅菌ガーゼなどで患部をしっかり覆うことが重要なのです。

 

まとめ 

低温やけどといっても、皮膚に対しては通常のやけどと同じように皮膚を破壊しているので、そこから細菌に感染し、全身性炎症反応症候群になる可能性があります。さらに悪化すれば多臓器不全となり命の危険も出てきますので、低温やけどといえども注意することが大変重要です。

 

 

低温やけどの危険性は、どんなところに潜んでいるの?

低温やけどの原因となるのは、身近な「あったかグッズ」。正しく使えば暖かくて心地よいはずのものが、使い方を誤ることで、重症化しやすく治りにくい低温やけどを起こします。では、どんなところに低温やけどの危険性が潜んでいるのでしょうか?

 

■冬場はなんといっても湯たんぽ

 冬場に低温やけどが増える原因で最も多いのは、なんといっても湯たんぽです。

 

湯たんぽは手軽でエコな暖房器具ですが、じつは意外と事故が多いもの。平成21年から25年までに事故情報データバンクに寄せられた湯たんぽの事故件数146件のうち、やけどは100件。そのうち42件が低温やけどです。やけどそのものは、湯たんぽの破損によるものなどが多くを占めますが、低温やけどは普通に湯たんぽとして使っている間に起こります。

 

低温やけどになった原因を見ても、湯たんぽが42件に対し、電気あんかは7件、電気毛布は13件と、湯たんぽが多いことがわかります。

 

■寝酒に要注意!

湯たんぽに比べて低温やけどを起こしにくい電気毛布ですが、これが原因で低温やけどを起こす場合があります。一番危ないのが、泥酔。これからの忘年会シーズン、気持ちよくお酒を飲んで、冷えて帰ってきた体を電気毛布や電気カーペットで温めつつ熟睡…なんてことも?これがとっても危険!

 

低温やけどは、長時間同じ部分を熱することによって起こります。通常であれば、寝ている間には寝返りを打ちますが、酔っ払って熟睡していると、長時間同じ体勢のまま動かないことがあります。そのため「酔っ払って帰ったままホットカーペットの上で寝てしまって、朝起きたら低温やけどになっていた」なんてことも。寒いからと、寝る前に深酒するのも要注意です。

 

■周囲の人が気を付ける必要性も

●乳幼児

寝返りが打てない赤ちゃんや、ぐっすりと寝入ってしまう子どもを、ホットカーペットや床暖房の上には寝かせません。湯たんぽを使う際は、寝る前の保温用に。寝たら布団から取り出すようにします。

 

●高齢者

高齢者は感覚も鈍麻していることが多いので、ホットカーペットやコタツで寝かせません。湯たんぽは寝る前に出し、電気毛布の電源は切ります。

 

●持病や麻痺のある人

持病や麻痺のある人では、通常より短い時間で低温やけどになる場合があるので、定期的に寝る・座る向きを変えるなど注意し、あやしい皮膚症状がないかどうかをチェックするようにします。

 

●泥酔している人

普通なら寝返りをうてる健康な人も、泥酔していると感覚が麻痺して低温やけどになることも。酔っ払ってホットカーペットやコタツで寝ている人がいたら、電源を切ってあげましょう。

  

寒い夜に、お母さんが家族のためにそっと湯たんぽを入れておいてあげたことが原因で、ふくらはぎに低温熱傷を負った例などもあります。家族みんなで、低温やけどにならない注意をしていきたいですね。

 

 

じつは怖い?~注意したい低温やけど~

朝起きたら足に見慣れないアザと痛みが…。実はそれ、低温やけどかもしれません。ここではじつは怖い、注意したい低温やけどの症状について見ていきたいと思います。

 

■見た目はアザのようだけど…

湯たんぽを入れてぐっすりと眠った翌朝、足に痛みを感じて見てみると、見慣れない赤いアザが…。何だろうと思いつつ普通に過ごしていたら痛みが耐えられないほどにひどくなり、病院へ行ったら「低温やけど」との診断。しかも熱傷の深さが「Ⅲ度」で外科的処置が必要に…。そう、低温やけどの怖いところは、初めはただのアザのように見えても、時間とともにやけどが深部にまで達してしまうところなのです。

 

■だんだん重症化してくる低温やけど

低温やけどは、表面に症状が出にくいため、悪化してからその重症さに気づく人も多い特徴があります。 やけどを起こしてから1~2週間の間に皮膚の色は白みを帯び、さらに灰白色や黄色っぽい色へと変化します。壊死を起こしていると黒くなってきます。

 

■気になったら早めに皮膚科へ

低温やけどは痛みもそれほど強くなく、赤みや水ぶくれも軽度のため、自己判断で治ると思ってしまいがちです。しかし実はやけどが皮膚の深い部分まで達しており、中のほうから壊死している場合もあります。軽くみて放置することで、受傷した組織で細菌が繁殖し、やけどが悪化して、治癒までにさらに時間がかかるようになる場合もあります。気になったら早めに受診するようにしましょう。

 

■予防が大切!

体温計の目盛は42℃までしかありません。つまり、人間の体温は42℃以上まで上がるということはないのです。人間の体はタンパク質でできていますが、タンパク質は熱に弱いという特徴があります。卵もタンパク質ですが、一度ゆでた卵は元には戻りませんね。人間の体もおなじです。一部分に熱を加え続けると、その部分のタンパク質が変性してしまいます。これがやけどの正体。44℃に3時間ほど触れ続けると低温やけどになるといわれていますので、「体温より少し高いくらいの温度」が、じつは危険ということです。

 

一度かかってしまうとなかなか治らないうえに傷跡が残るなど、やっかいな低温やけど。低温やけどにならないために、予防を心がけていきたいですね。

 

 

症状を悪化させないために!低温やけどの対処法

心地よい温度であっても、長時間その熱源を肌に接触させることで、低温やけどになってしまいます。特に使い捨てカイロや電気カーペット、コタツや湯たんぽといった暖房器具を使う場合は、注意が必要です。低温やけどの場合、熱さや痛みをあまり感じない場合があるため、やけどの症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。

 

低温やけどの応急処置

低温やけどになった場合は、まず応急処置としてすぐに水道の流水で冷やしましょう。その後、滅菌ガーゼで患部を覆うことが重要です。そしてできるだけ早くお医者さんのところにいきましょう。

 

 低温やけどの治療方法とは 

低温やけどの治療方法は、原則として保存療法が用いられています。つまり、患部を冷却しながら患部の状況を観察していくことになります。低温やけどは初期症状だと皮膚に異常が生じていないにもかかわらず、皮膚がヒリヒリするという場合があります。

 

ただこの場合において、冷やすことというのは、症状を改善するためというよりは、今後の症状の悪化を防ぐという意味合いがあるのです。低温やけどは時間をかけて皮膚の奥までやけどが進行するので、皮下脂肪までやけどが達してしまうと、表面だけ冷やしたとしても十分な治療効果を期待することができないからです。

 

最後に 

現在低温やけどで最も多いのは湯たんぽですが、最近ではパソコンを原因とする低温やけどが増えています。これはノートパソコンをひざにのせて作業をしたり動画を見ていてるうちに低温やけどになってしまう、というケースが多々見られます。上記にあるとおり、皮膚にヒリヒリした感じがある場合は、低温やけどの疑いがありますので、すぐに応急処置をして、お医者さんに診てもらいましょう。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/2010/03/01-034002.php?category=212)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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