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不眠・睡眠障害

寝ている間に見る夢の正体は?睡眠障害をもたらす原因、脳波やホルモンとの関係も

寝ている間に面白い夢を見た、怖い夢を見たという経験は多くの人にあります。夢の正体、そして夢が表すものを見ていきましょう。

 

夢はいつ見るの?

従来は、夢はレム睡眠時、つまり浅い眠りのときに見るものだと考えられてきました。

ですが最近の研究で、ノンレム睡眠時、深い眠りのときにも夢を見ることがわかりました。

つまり寝ている間中、夢を見る可能性もあるということです。

 

夢って一体何?

夢は『仮想現実』と言われています。

少なくとも現実から全く、完全にかい離したものではないことは確かです。

そのため、夢を『記憶の整理』『記憶の消去』と考える方もいます。

特にレム睡眠時は、大脳が起きていて体が休んでいる状態です。

その日起こったことや忘れてもよいこと、忘れてはいけないことを分けているときに見る仮想現実が夢ではないかと言われています。

 

夢を忘れるのはなぜ?

夢の内容を事細かに覚えているという方は案外少ないようです。

夢を見ているときには覚えているのに、起きるとさっぱり忘れてしまう方のほうが多いです。

夢を忘れるのは現実の行動への影響力が少ないからではないかと考えられています。

 

夢で起こったことはあくまでも『記憶の処理上で見た仮想現実』です。夢の元となる感情や記憶は現実と関わりがありますが、それはすでに処理されてしまったものです。

 

朝起きて1日が始まるたびに新たな記憶を継ぎ足していくわけですから、現実に貢献するための知識を脳が積極的に覚えるために夢を忘れているのかもしれません。

 

夢の研究は今でも謎の部分が多い分野です。

夢を見ているときの脳波や夢が与える影響は、今後さらに深く追及されるはずです。

 

人間は脳から電波を出してる?脳波と睡眠の関係

人間の脳は、電気活動をしているというのはご存じでしょうか?

脳の中では、ごくごく弱い電流が常に流れているのです。 その電流を記録したものが脳波です。どうやって計るかと言うと、頭皮に電極をペタッと貼り付け計るのです。

そしてこの脳波は睡眠と大きな関わりがあるのです。

脳波は周期によって分けられます。

 

α波

 8~12Hz

 心をリラックスさせたり、何かに集中しているとき現れる

 

β波

 12~30Hz

 目覚めていて、5感が働き緊張したとき現れる

 

γ波

 30Hz~

 怒っているとき、イライラした時、こうふんしたとき現れる

 

θ波

 4~8Hz

 浅い睡眠時に現れる

 

δ波

 0.5~4Hz

 深い睡眠状態のとき現れる

 

眠りに落ちるとき、脳波はこう変化していきます。

 ①起きているときはβ波が多く占めています。

 ②うとうとしてくるとα波が増えます。

 ③浅い眠りにつくとθ波が現れます。

 ④眠りが深くなるとδ波が現れます。

 ②~④の状態を繰り返し、目覚めるとβ波が現れます。

 

下の図はイメージ図です。地震の震度計をイメージするとわかりやすい

と思います。脳の電位が高いと大きく振れ、低いと小さく振れます。

周波数の分類は波形の細かさだと考えてください。

https://karadanote.jp/img/uploads/users/759/image/%E8%84%B3%E6%B3%A2%E6%B8%AC%E5%AE%

 

脳波は睡眠中の状態を計るのによく使われます。

例えば、浅い睡眠と深い睡眠のリズムが正常になっているかを

調べるには脳波を測ればよいわけです。

 

『θ波を出す音楽』とか聞いたことないですか?

θ波とはこの脳波の種類のことを言っているわけです。

 

統合失調症と睡眠障害の深い関係

100人に1人はかかるともいわれている精神障害が統合失調症です。統合失調症は、その症状に睡眠障害があることで知られています。

 

●統合失調症と関連性のある睡眠障害

統合失調症の患者と関連性の強い睡眠障害と言えば、不眠症と概日リズム障害が挙げられます。不眠症では入眠障害をはじめとして、中途覚醒なども見られます。

不安で眠れなかったり、せっかく寝てもまた起きてしまうという症状に悩まされる統合失調症の患者は多いです。また、そんな状態を打開しようと無理に起きていると、今度は概日リズム障害になってしまう場合もあります。

 

概日リズム障害の代表として、睡眠相後退症候群があります。いわゆる昼夜逆転で、体内のリズムが乱れている状態です。睡眠相後退症候群と不眠症の両方を併発する場合もあり、そのほかの精神的な症状も多い統合失調症の患者にとっては負担も大きいです。

 

●統合失調症と不眠症・概日リズム障害の原因

統合失調症の患者は、そうではない人に比べ、脳内の物質のうち興奮を促すタイプの物質が盛んに分泌されていると言われています。つまり興奮している状態、もしくは覚醒している状態になりやすいのが、統合失調症の患者の特徴です。一方で、眠りは興奮・覚醒とは全く逆のベクトルを持つ行動です。

 

睡眠障害の治療のためには、統合失調症そのものを治療する必要があります。薬物療法を中心とした治療を行います。

 

人が眠る理由は?脳・体を休めている他にレム睡眠中に脳で起きていること

毎日ついついたくさん眠ってしまい、後悔しているという方もいます。

逆に毎日眠れなくて大変という方もいます。いずれにしても、眠るという行為を人生の中で一度もしたことがないという方はいません。なぜ、人は眠るのかを考えてみます。

 

●体を休める

思いきり遊んだり、スポーツをした日にはよく眠れる気がする方も多いはずです。人が眠る理由のひとつは体の機能修復にあるからです。一日たっぷり使った体を休めるために人は眠っています。

寝ている間とは言えども、体の中では損傷した筋肉や各臓器の機能調整が行われています。

 

●脳を休める

人間とその他の動物の眠りにおいて大きく違うのは『脳を休める』という点にあるといわれています。

他の動物にも脳がないわけではありませんが、人間の場合は特に脳をよく使っています。

人間が寝ている時間のうち、ノンレム睡眠のときは大脳が休んでいます。

というのも大脳は連続して使うとオーバーヒート状態となってしまうからです。

 

●休まない脳もある

人間の脳は大脳だけではなく小脳、脳幹などもあります。脳幹部、延髄などは大脳が寝ている間にも働いています。脳幹部は呼吸や体温の調節をつかさどっている部分ですので、休むわけにはいきません。

脳幹まで完全に休んでしまったら、体の中を血液が流れなくなるなど、生命維持のうえでの問題が起きてしまいます。

 

●レム睡眠中に記憶を整理

大脳が起きているが体は休んでいる状態がレム睡眠です。レム睡眠時には脳が記憶の整理をしているといわれています。

今日1日にあったことをまとめたり、必要なものと必要でないものに分けたりします。

 

セロトニン・メラトニン(睡眠ホルモン)と睡眠障害の関係

睡眠障害と関係のある物質が、セロトニン・メラトニンという脳内物質です。

睡眠障害の方には、セロトニン・メラトニンが足りていなかったりメラトニンの分泌パターンが乱れている方が多いです。

 

●メラトニンとは

メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれている物質で、通常は夜の2時に最も盛んに分泌されます。

睡眠のゴールデンタイムと呼ばれているのは夜10時から2時の間ですが、メラトニンはこの少し前の8時から9時頃から分泌されます。

研究によって、メラトニンの分泌は起床後15時間くらいで始まるとわかりました。

起床後とは太陽の光を目で感じてからです。

強制的に光を浴びせ睡眠障害を治療する光療法の効果も、メラトニンとの関係で説明できます。

光療法で朝に光を目に取り入れれば、自然と夜9時、10時くらいにはメラトニンが出て眠くなります。

 

●セロトニンとは

セロトニンも、メラトニンと同じように睡眠を支えている物質です。

イライラを抑える物質とも言われているセロトニンは、精神疾患との関係も深いです。

セロトニンがきちんと分泌されていると怒りを感じにくく心が落ち着くので、そのまま質の良い眠りにつくことも可能です。

 

●セロトニン・メラトニンを増やす

セロトニン・メラトニンはすぐに増やせるものではありませんが、生活習慣を根気よく改善したり、食事に気を付けることである程度増やすことができます。

メラトニンを増やす食べ物にはケールがあります。

セロトニンを増やすには、トリプトファンを含む牛乳がおすすめです。

 (Photo by:足成

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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