育児
自宅でできるノロウイルスの消毒方法
冬場になるとノロウイルスが毎年のように流行します。ノロウイルスには、アルコールやオスバン(塩化ベンザルコニウム)といった一般的な消毒薬が効かないのが怖いところです。ノロウイルスの感染を予防するためには、どのような方法をとったら良いのでしょうか。
ここでは自宅でできるノロウイルスの消毒方法についてまとめてみました。
ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウム
ノロウイルスの殺菌に効果があるのは、次亜塩素酸ナトリウムという消毒薬です。家庭では、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤に含まれています。これを用途別に希釈して消毒薬を作ります。
●吐いた物を掃除する場合
自宅で子どもが吐いた場合、ノロウイルスによるものか、ほかのウイルスや細菌によるものか判断がつきませんが、もっとも感染が強いノロウイルスであることを想定して掃除を行いましょう。
細菌性の場合はしっかりと掃除をすれば感染することはありませんが、ノロウイルスの場合は掃除をしても、乾燥すると空気中にウイルスを含む微粒子が飛散し、空気感染することがあるため、消毒が重要になります。
・消毒薬の作り方
<用意するもの> 500mlのペットボトル、水、塩素系漂白剤、ゴム手袋
1. ペットボトルに少量の水を入れる
2. ゴム手袋を着用し、ペットボトルに塩素系漂白剤を10㏄入れる
(ペットボトルのキャップは1杯5ccなので、2杯入れます)
3.水をペットボトルいっぱいに入れてキャップをし、上下にして混ぜる
使い捨ての手袋とマスク、あれば使い捨てのエプロンを着けて吐しゃ物を掃除した後、この消毒薬を使って床を掃除します。
●トイレを掃除する場合
ノロウイルスは便の中にも含まれます。とくに、胃腸炎症状が出ていない場合や、胃腸炎が治ったあとでもウイルスが排出されることがあるため、トイレから出た後は手を洗うことが大切です。気になるときには、トイレも次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒薬で掃除しておくと安心です。
・消毒薬の作り方
<用意するもの>500mlのペットボトル、水、塩素系漂白剤、ゴム手袋、スプレーボトル
1. ペットボトルに少量の水を入れる
2. ゴム手袋をつけ、ペットボトルに塩素系漂白剤を2cc入れる
(ペットボトルのキャップは5ccなので半分以下の量をいれます)
3. ペットボトルいっぱいに水を入れてふたをし、上下にして混ぜ合わせる
4. スプレーボトルに入れておき、便座や便器、ドアノブなどの清掃に使用する
なお、塩素系漂白剤は「ハイター」「キッチンハイター」などの名前で売られているもので、「ワイドハイター」は酸素系漂白剤です。酸素系漂白剤はノロウイルスの消毒効果はありません。
まとめ
吐しゃ物がついてしまった洋服やタオルなども、0.02%の塩素系漂白剤に20分以上浸してから、他の洗濯物と分けて洗うようにします。さらに、乾燥器やアイロンで熱消毒すると安心です。吐いてから慌てる前に、ゴム手袋や塩素系漂白剤を家に常備しておくと安心ですね。
著者: カラダノート編集部