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健康診断・健康管理

お酒の飲み過ぎは膵臓を溶かす!?

 

お酒を飲みすぎると、悪酔いしてしまって嘔吐してしまうことがあります。吐いてしまえば楽になりますから、無理に我慢する必要もありませんが、勢いよく嘔吐していると突然吐血すると言った病気があります。

 

マロリー・ワイズ症候群

嘔吐症状に続いて吐血する症状が見られる病気にマロリー・ワイズ症候群という病気があります。大抵は飲酒による嘔吐が引き金になって発症するもので、嘔吐と言っても特に激しい嘔吐によって生じます。これは飲酒をする機会の多い30代から50代の男性に起こりやすいですが、嘔吐という条件があれば食中毒や乗り物酔い、つわりなどの嘔吐でも起こる可能性があります。

 

なぜ起こる?

マロリー・ワイズ症候群は、激しい嘔吐を繰り返すことによって急激に腹圧が上昇することによって起こるもので、これによって胃粘膜の表面層に裂傷ができて出血し、嘔吐します。このときの裂傷の場所はだいたい同じで、食道と胃の境目のすぐ下で、縦方向に2㎝程の裂傷ができます。というのもこの場所が、腹圧が上がったときに最も収縮する部分だからです。

 

どんな血を吐きどんな症状なのか?

吐血する血は真っ赤な鮮血です。これに伴って上記の場所(みぞおちあたり)に痛みを伴うこともあります。傷のでき方によって見られる症状は異なり、裂傷が浅くじわじわと出血する傷であれば、翌日に黒くベタベタした便になって下血することもあります。

 

大量出血した場合は危険

裂傷が動脈に至ると大量出血が起こります。その場合は非常に危険で、一気に血圧が低下してしまって、出血性ショックを起こす危険があります。そのため早急に止血し、必要に応じて輸血しなければ命に関わります。

 

特に一人暮らしの場合には、嘔吐の際に周りに誰もいないことが多いですから、十分に注意しましょう。

 

飲み過ぎによる嘔吐はどうして起こる?

お酒をよく飲むという人は、ついついお酒を飲みすぎて嘔吐してしまったという経験を持っている人もいるでしょう。この飲酒による嘔吐というのはどのようにして起こるのでしょうか。

 

胃の動きが悪くなる

嘔吐の原因の一つとして考えられるのが、アルコールを多量摂取することによって胃の動きが制限され、飲んだものや食べたものが十分に消化できずに胃にとどまることによって起こる嘔吐です。胃の動きが鈍っていると、胃はこれ以上胃の中に何かを入れてはいけないという作用が働き、胃を守ろうとして胃の中のものを吐き出してしまうのです。

 

アルコールが胃に刺激を与える

嘔吐の原因の一つとしてはアルコールの胃への刺激が考えられます。摂取されたアルコールは約30%が胃で吸収されるそうです。この胃に吸収されたアルコールによって胃粘液が刺激され、大量の胃液を分泌するように働いてしまいます。胃液は時には胃自体を溶かしてしまうほど強力なものですから、過剰に分泌されることによって胃の内膜に炎症が生じてしまいます。すると上記と同じように胃の防御機能がはたらき、これ以上胃に余計な負担をかけないようにと胃の中のものを外に出そうとして嘔吐が生じるのです。

 

アセトアルデヒドが嘔吐を起こす

アルコールが肝臓で分解されたときに生じる中間代謝物であるアセトアルデヒドは、毒性の強い物質です。アルコールを大量に摂取するとこのアセトアルデヒドの分解が追いつかなくなってしまい、体内に分解されていないアセトアルデヒドが生じてしまいます。このアセトアルデヒドは嘔吐中枢を刺激する働きがあり、これによって嘔吐が生じます。

  

嘔吐が起こる原因はアルコールの分解能力だけの話ではありません。上の二つの理由を考えれば体調の悪いときの無理な飲酒は避けるべきだとわかります。

 

飲み過ぎたときの嘔吐はアセトアルデヒドが犯人?

お酒を飲む機会は忘年会や新年会、歓迎会、集まりなどお酒を飲む機会がたくさんあります。そういった雰囲気の中で飲むお酒は、ついつい飲みすぎてしまいがちですよね。

 

飲みすぎると言っても、人それぞれの限度量がありますから、その量は人によって様々です。しかし嘔吐が起こるまでに体の中で起こっていることは誰でも同じです。

 

アセトアルデヒドによって嘔吐

飲みすぎた後の嘔吐の原因の一つと考えられるのは、アセトアルデヒドです。人はアルコールを摂取するとそのアルコールが消化器官で体内に吸収され、肝臓で分解されます。このときアルコールはまずアセトアルデヒドという物質に分解され、その後に酢酸に分解され、その後に酢酸が水と二酸化炭素に分解されて体の外へと排出されます。この分解の第一段階で生じるアセトアルデヒドは毒性が非常に強い物質で、その作用の一つに嘔吐中枢の刺激という作用があり、これによって嘔吐が引き起こされます。飲酒後すぐはまだ分解が進んでおらず、吐き気がありませんが、数時間もすると分解されて過剰にアセトアルデヒドが生成されると、正しく分解されないアセトアルデヒドが出てきてしまい、嘔吐が起きやすくなるのです。

 

アセトアルデヒド脱水素酵素によって違う

こうした嘔吐の症状は、このアセトアルデヒドの分解の速度によって生じたり生じなかったりします。これはアセトアルデヒドを分解する酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素の量の問題で、遺伝子によって3つのタイプにわけられるそうです。

CGタイプ…お酒が強い人のタイプです。アセトアルデヒドを速やかに分解でき、お酒をたくさん飲むことができて、嘔吐などの症状を生じにくいです。

AGタイプ…お酒が弱い人のタイプです。酵素の量が少ないためにアセトアルデヒドを分解する能力が低く、アセトアルデヒドによる影響を長時間受けてしまい、嘔吐などの症状を生じやすいです。

AAタイプ…お酒が飲めないタイプの人で、飲酒自体避けたほうがよいでしょう。

 

結果的に大量のお酒を摂取することもそうですが、一気にアルコールを体の中にいれることも肝臓の分解機能が追いつかないということになり、アセトアルデヒドを生じやすくなりますので注意しましょう。

 

アルコールを飲みすぎると肝臓に悪いだけではなかった!お酒の飲み過ぎは膵臓を溶かす?

アルコールを飲みすぎると肝臓が稼働してアルコールを分解すると知っている人は多くいると思います。そのため「お酒の飲みすぎ」=「肝臓の病気」と考える人は非常に多いです。しかしお酒の飲みすぎで考えなければならないのは肝臓だけではありません。

 

膵臓が溶ける?

膵臓は心臓や肝臓などと違って普段あまりスポットライトが当たらない臓器です。しかし膵臓は消化に関してとても重要な働きをしています。膵臓は食べ物の消化に必要な酵素を分泌している臓器です。そして分泌する酵素で自分自身を消化してしまわないようになっているのですが、アルコールの過剰摂取をきっかけにして自分自身を溶かすようになってしまうのです。

 

急性膵炎という病気

上記は急性膵炎という病気です。急性膵炎は膵臓が溶けるという現象だけにとどまらず、炎症を起こした膵臓から他の臓器に悪影響を及ぼす量な物質が分泌、排出されるようになります。これが血中に流れ込み、心臓や肺、肝臓、消化器官などに障害が生じます。

 

原因はお酒の飲みすぎ

急性膵炎の原因で最も多いのはお酒の飲みすぎです。体にとって無理な飲酒を続けていると、膵液の分泌がアルコールに刺激され、多量に膵液が分泌されるようになります。これによって膵臓の内圧が高くなり炎症が起きます。また、体内でアルコールが分解される際に発生する物質が膵臓の細胞を直接攻撃してしまい、炎症を起こすというケースもあるようです。

 

急性膵炎になった場合、ほとんどの人が訴えるのが腹痛です。特に中高年の男性に多い病気ですし、重症の場合には上記のように多臓器に障害が出ることがありますから、少しの腹痛でも繰り返すようであれば気にしてあげられるとよいですね。

 

(Photo by: http://www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-05掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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