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生活習慣病

ヒートショックプロテインを増やしてヒートショック予防!心臓肥大による心不全について。高血圧の人は歯科手術に注意!

 

生活習慣病を発症している人は、血管や心臓が健康でなく、特に急激な血流の変化に弱いという側面があります。

 

 

冬に起こりやすい血流の変化

急激な血流の変化と言ってもあまり想像ができないかもしれませんが、それを引き起こす原因はとても身近にあります。特に冬には室内の場所ごとの温度差が生じやすく、それによって血流の急激な変化が起こるのです。急激に血流が変化するということは、短時間の間に血圧が上下するということです。これは元々血管や心臓に障害がある生活習慣病の人にとっては、重症な疾患につながりやすく、しばしば死亡する危険があります。

 

ヒートショックを予防する

上記のように温度差によって生じる疾患をヒートショックと言います。このヒートショックはとにかく予防することが大切なのですが、予防方法の一つにヒートショックプロテインというたんぱく質を増やすという方法があります。このヒートショックプロテインはどのようにすれば増えるのかというと、体温を1、2℃上げることによって増やすことができます。ではどのようにすれば体温を上げることができるのかというと、その方法の一つが入浴です。

 

入浴でヒートショックプロテインを増やす

入浴によって体温を上げることができます。目安の温度は以下の通りです。

40℃のお湯…体温を1度上げるのに13分

42℃のお湯…体温を1度上げるのに10分

入浴によって体温を上げ、それを維持できるように保温して温かくしておくことでヒートショックプロテインの増加の効果を期待できるでしょう。

 

ただし気をつけて!

生活習慣病を発症している人は42℃などの高温での長湯は危険な場合があります。というのも高温での長湯は血栓ができやすい環境を作っていることになり、それによって病気が悪化する可能性があるからです。さらに、熱いお湯で体温を2度以上上げると血小板が変形して血管が詰まりやすくなる恐れがあるとも言われています。

 

 

ヒートショックプロテインを増やす方法は個人差のあるものですので、注意しながら行って下さい。

 

心臓肥大による心不全

■人の身体には、本当に隅から隅まで血管が張り巡らされています。

それにより、呼吸によって肺に取り込まれた酸素や、食事によって摂取した栄養素が、全身に送り届けられるのです。

その血管が硬く、狭くなってしまうと末端まで血管を送るために、

心臓の負担が大きくなってしまいます。

そうなっても、心臓は休むわけにもいかず、無理をしなくてはいけません。

そうしなければ死んでしまうのですから。

その結果、心臓は心筋が伸びきってしまう心臓肥大により、ポンプの役割を果たせなくなってしまうのです。

心臓の寿命は血管の状態によって大きく左右されます。高血圧はそれだけで命に直結するものではありません。その高血圧の状態が長期にわたる事で、血管の状態が悪化することで心臓の寿命を縮めることに繋がることが問題なのです。

 

■高血圧による心不全

1.高血圧による動脈硬化で血管の抵抗が上がる

2.それでも血液を末端まで届けるために心臓を酷使することに

3.酷使することで心臓の親近が伸びきり、最後には心臓のポンプ機能ができなくなる心不全に

■心臓の血液を送るポンプ機能は人が生きる上で必須の機能です。

心臓を酷使してその機能を低下させてしまうと、ちょっとした運動で息切れするなどして、生活のレベルが低下してしまいます。

そしてそれによりさらなる生活習慣病のリスクが高まることにもつながるのです。

治療前に伝えておこう!高血圧の人は歯科手術に注意!

 

治療前の緊張で『収縮期血圧200以上』の場合も…、医師に事前に伝えよう!

2007年、歯科医院でインプラント手術を受けた70代の女性が死亡したという事故が起こりました。その原因として挙げられているひとつの原因が『高血圧』です。この女性の手術当日の血圧は【収縮期202、拡張期102、脈拍94】であったとされており、それに加え歯肉へのインプラントドリル挿入時に動脈を断裂したことが原因で大量出血後、窒息・心肺停止になったとされています。

 

この事件を受けて、歯科手術を受ける際に注意喚起されていることが、『白衣高血圧症(病院の診察室や手術前に普段よりも高い血圧が計測される)』への対策です。上記のようなインプラント手術に限らず、歯科手術全般において、高血圧かつ白衣高血圧の傾向がある方は、歯科治療前に医師へ伝えておくことと、手術の際の補助的な対策を行うことが必要とされています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

事故の詳細について

2007年、東京・八重洲の飯野歯科八重洲診療所において、70歳の女性がインプラント手術中にドリルの挿入の際の調整に不備によって、口腔底付近の血管をドリルで挫滅させ、異常出血による血腫によって気道閉塞を生じ窒息のあと搬送先病院において、死亡したという事件が起こりました。後の報告書によると、この女性が飯野歯科医師を初めて受診した日の血圧は、収縮期が154、拡張期が92であったが、手術当日血圧は跳ね上がり、インプラント体の埋入が終わった頃の血圧は、【収縮期217、拡張期95、脈拍97】であり、非常に危険な状態であったと報告されています。

 

日本口腔インプラント学会では、「コントロールされていない高血圧症は手術のリスクが高い」と記載しており、高血圧症の患者にインプラント治療を行った際に発症する可能性のある合併症として、【脳出血・クモ膜下出血、脳梗塞、狭心症、腎障害】などを挙げています。

 

白衣高血圧とは?

白衣高血圧は、病院の診察室などで普段よりも高い血圧が計測される現象のことを指します。この傾向のある人は、歯医者で血圧を測定するだけで、平常より30程度は上昇すると言われています。手術の際は加えて、恐怖心と麻酔注射などの痛みの刺激によって、血圧が一時的に200程度にまで上昇することもあると言われています。

 

<白衣高血圧の機序とは>

交感神経の働きが活発になることで、交感神経末端や副腎から『カテコールアミン』というホルモンが分泌されます。カテコールアミンの分泌によって以下の作用が生じます。

 

1)心臓

心拍数の増加、心臓収縮力の強化による血圧上昇

2)腎臓

レニンの分泌増加、アンジオテンシン産生促進、アルドステロン分泌、体内のナトリウム量が増加による血圧上昇

3)血管

血管の収縮力増加により、末梢血管抵抗が増加し血圧上昇

 

 

白衣高血圧の対策とは?

歯科手術を行ううえで、高血圧症かつ白衣高血圧の傾向が見られた場合はまず内科で降圧治療を受けて血圧を安定させていることが前提とされているようですが、受けていない場合でも以下の方法によって手術を安全に進めることができるようです。

 

◆静脈鎮静法

静脈鎮静法とは、全身麻酔などとは異なり、意識を失わせることなく鎮静薬によって不安や緊張を和らげる方法を言います。この療法では、モニターで血圧、脈拍、血中の酸素量などを管理しながら、鎮静薬の点滴を静脈に少しずつ入れていきます。このようにして浅い睡眠状態を作ることで手術を安全に進めていきます。また、この方法による鎮痛効果は無いので、局所麻酔を別途行います。

 

<静脈鎮静法を行ううえでの注意点とは?>

治療によって健忘状態になるため、治療後に思考がはっきり戻り、運動機能に問題がないことが確認してからの帰宅になります。

 

<その他血圧を上昇させないためには>

◇歯科医から患者への手術の説明と話し合いによって、納得した上で治療を行う。

◇局所麻酔などで完全に痛みを除去した上で治療する。

◇心電図や血圧計を使用しながら、抜歯や神経を抜く作業を行う。

 

最後に

ある調査(スペインの研究)によると、3種類以上の降圧剤投与でも降圧目標値を上回ってしまう『難治性高血圧症』の患者のおよそ1/3が、実際は『白衣高血圧』であったという報告があります。患者の方の何割かは高血圧と診断されても自宅で血圧測定を行っていないケースがあり、白衣高血圧であると気づかない場合もあるようです。白衣高血圧が明らかになった際には、歯科手術の際に上記の静脈鎮静法や精神安定剤服用などを使用することが勧められています。

 

歯周病患者が降圧剤を服用すると『歯肉増殖症』の可能性?!

 

ニフェジピン服用で『歯肉増殖症』の合併症、内科医からの説明はないケースも?

現在日本において、およそ3,000万人の人が高血圧(140/90mmHg以上)に罹患していると言われています。これは4人中1人が罹患している計算になり、特に50歳以上の中高年には発症しやすく、約2人に1人が高血圧症であると言われています。 それらの多くの方が降圧剤を服用していると思いますが、問題であるのが『歯周病』を併せて発症している際に【歯肉増殖症】の可能性があると言う事実です。

 

降圧剤の中でも特に注意喚起が行われているのが『ニフェジピン(アダラート20)』で、服用者は約2~5割の割合で発症の可能性があるとされていますが、内科医からその副作用関する説明が行われない場合が多いと言われています。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

『歯肉増殖症』とは?

歯肉増殖症とは、歯周病の一種で歯肉の過形成が起こるという病気です。薬剤の服用と歯周病の併発によって発症します。薬剤が原因のものは『薬物誘発性歯肉肥大』と言われています。歯間乳頭部(歯と歯の間の歯肉の三角地帯)が丸く膨らみだしたら、初期症状と言われています。歯肉増殖症になる可能性がある薬剤に、以下のものが挙げられています。

<歯肉増殖症になる可能性がある薬剤>

◆ニフェジピンなど(降圧剤:カルシウム拮抗剤)

◆ダイランチンなど(抗てんかん薬)

◆シクロスポリンA(免疫抑制剤)

 

ニフェジピン(アダラート20)とは?

二フェピジンはカルシウムチャンネル遮断性のあるカルシウム拮抗薬です(カルシウムチャンネルに結合し、カルシウムチャンネルを拮抗することで、カルシウムイオンの移動を遮断する)。この作用が血管の平滑筋で生じると、血管平滑筋の弛緩をもたらし、血管が拡張することで、血液循環時の血管への圧力を低下させ血圧が降下します。

 

治療方法とは?

薬剤の使用を中止すれば歯肉症状は改善されますが、原則的に降圧剤の服用中止は難しいことから、歯周病の治療を行うことが勧められています。具体的治療方法は以下の2つになります。

 

◆歯周病治療

スケーリング+ルート・プレーニング(◇スケーリング:スケーラーと呼ばれる金具で、歯肉縁上の歯面からプラ ーク(歯垢)、歯石を除去する。◇ルートプレーニング:スケーリング終了後、歯垢によって軟化したセメント質や象牙質を除去し歯根面を硬く滑沢な面に仕上げる。)

 

◆歯肉切除による方法(スケーリングの併用による)

 

⇒施術後も、定期的なメンテナンスにより口腔環境をある程度保たないと再発の危険性が大きいと言われています。基本は、一般の歯周病と同じですがさらに徹底した管理が必要のようです。

 

最後に

ある歯科医院によると、『歯肉増殖症』に関して知らないという医師も多く、ある内科を受診したケースでは腫瘍の疑いがあるとされ生検の採取を行ったり、様々な検査を受けた場合も報告されています。歯肉増殖症が疑われた場合には、まず第一に歯科医院へ治療に行くことが必要です。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2007/05/12-002093.php])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-12掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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