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健康診断・健康管理

注射で空気が入ってしまったら?注射や採血のときの症状や注意点とは?

 

予防注射や薬を注射するとき、医師が慎重に空気を抜いていますが、これは空気を抜くと同時に、液量を確認するためでもあります。

 

注射の泡程度は心配いらない

空気が血液に入ると確かに危険です。

 

通常、体内には空気の泡はありません。肺や胃腸の中は、体内とは言えないからです。体内に空気が入るとしたら、なんらかの方法で身体に「穴」が開いてそこから空気が入った場合です。その一つが注射です。

 

注射でごく微量の泡が入ったとしても、そこから感染が起こることも考えにくく、泡そのものも、その程度の量であれば血管を塞ぐことはありません。

 

皮下注射や筋肉注射の空気混入

予防接種では、血管ではなく皮下注射や筋肉注射が一般的です。こうした血管ではない場所に空気が入ったとしても、さほど影響はありません。皮下に空気の泡が入ったとしても、空気は皮下脂肪などにとけ込むことができるのです。微量の空気が入ったからといって、痛みが強かったりすることもありません。

 

注射は直接体内に薬などを入れるため、薬の効きも早く、即効性がありますが、身体の通常のバリア機能を飛び越えている分だけ、リスクもないわけではありません。

 

ディスポ(使い捨て)の注射針が普及するまでは、針を十分に滅菌できないことで感染が広がることもありました。しかし現在ではそのような心配もありません。予防注射などでは空気に神経質にならず、リラックスすることが大切です。

 

空気が20mlくらいまとめて入ったら危険! 

血管に空気が入って危険なのは、血管を空気が塞いでしまうのと、心臓の中で流れをとめてしまったときです。血管の中で空気の塊が動かなくなってしまったら、血液が流れなくなり、危険です。一般的には約20ml程度を一度に入れてしまうと、心臓の右心室で大きな泡となって血液を心臓から送り出せなくなると考えられています。 

 

徐々に入った場合は1~2ml/kgが致死量 

空気の入り方でも異なりますが、静脈から心臓、肺と流れる血管の流れに乗って空気が入った場合、体重50kgの人であれば50~100mlが致死量と考えられます。この量の空気が入った場合には、ショック症状も起きます。ごくゆっくり、徐々に入った場合の最大量が100mlと考えられます。 

 

採血時に刺しにくい血管・刺しやすい血管

健康診断などで採血を受ける時、あなたは時間がかかりますか?もし針を刺すまでに時間がかかるようなら、あなたの血管は「注射針を刺しにくい」血管なのかもしれません。

 

刺しやすい血管

看護師や医師が採血を行いますが、刺しやすい血管とは次のような条件が揃った血管です。

 

・浅いところ(体表に近いところ)を走っている

・外からよく見える

・筋肉に挟まれていて動かない

 

こうした条件が揃っていると針を刺すときに探しやすく、血管が動かないので、針が目的の位置に間違えずに刺すことができます。

 

浮き出ている血管は刺しにくい

太い血管が浮き出ている場合には、一見注射しやすいように思えますが、こうした浮き出た血管は、筋肉に挟まれていないために動きやすく、針を刺そうとすると逃げてしまいます。そのため、こうした血管は採血のときに選ばれません。

 

痩せていると注射しにくい血管に

腕に十分な筋肉がないと、血管を筋肉が支えていないため、針を刺しにくいのです。

 

また、高齢者や痩せている人では血管が深いところを走り、さらに血管が細くなりがちです。こうした場合には、注射がしにくいため、針がうまく刺さらず、皮膚に針を刺した後に「血管をさぐる」ようなことにもなってしまいます。

 

また皮下脂肪が厚すぎても血管が埋もれて見えにくくなります。

 

血管にきちんと注射針が入ると、その後の血液採取も順調に進みます。血管が浅いところにある場合には、針はやや斜めに入り、血流に逆らわずに血液を吸い上げることができます。

 

やや深いところにある血管から採血する場合には、針が垂直に近い状態で刺さるため、注射器のピストンで吸い上げる力がやや必要になります。

 

自分の血管が採血しやすいか、健康診断のときに注意して見てみましょう。

 

注射の痛みは血管ではなく痛点のせい?

注射は痛い、と思っている人もいますが、たいしたことないと思う人もいます。注射が痛いのは、針を刺すところの痛点を刺激しているからです。 

 

痛いのは血管壁ではない 

血管そのものには神経が通っているわけではないので、注射での痛みはありません。痛いのは、皮膚に走っている神経につながっている、痛みを感じる「痛点」に針が触れているからです。そのため、痛点をできるだけ避けたいものですが、なかなかそうもいきません。痛点に触れる確率を下げるためには、垂直に近い角度で針を刺すことが考えられますが、血管へスムーズに針を刺すには、30°から50°のある程度の角度をつけた方がよいとされています。

 

「血管を吸った」とは 

よく採血時に「血管を吸った」といわれることがあります。これは、注射針をやや斜めにさしたときに、血管の壁を突き抜けて血管内部に完全に針先が入っていない状態で、血液を吸い始めてしまったときに起こります。血管の壁が塊となって針の内部を塞いでしまうため、血液が十分に採取できません。また、血管の傷が大きくなるため、内出血する可能性が高くなります。こうしたリスクを下げるためには、注射のときにはけして動かないことが大切です。

 

「血管痛」とは 

ときどき耳にする「血管痛」とは、注射で入れた薬剤と身体の反応として、注射した部位に痛みがある場合をいいます。抗がん剤などの場合には、血管痛が起きやすく、静脈炎なども併発することがありますので、注射前にホットパックなどで血管を柔かくしたり、同じ部位に続けて注射しないなどの工夫がなされます。

 

現代の医療では、採血や注射での薬剤投与は必要不可欠なものとなっています。注射は痛みを伴い、また針刺しのような医療事故も起きるため、少しずつですが針を使用しない医療技術が開発されてきています。しかしまだ、注射でないとできないこともたくさんあります。少しでも痛みをさけるためにも、十分な知識を持ち、リラックスして注射をうけるようにしましょう。

 

予防接種や採血の注射で内出血しやすい人とは?

予防接種や採血の注射で、刺した部分の周りが真っ青に内出血してしまうことがあります。こうした内出血をしやすい条件がいくつかあります。 

 

・皮膚が柔らかくなっている 

高齢者などでは、皮下組織がやわらかくなっていて、筋肉がしっかりしていないため、血管を支える力が弱くなっています。痩せていて筋肉が薄い女性なども同じ傾向が見られます。 

 

・血管が細い 

血管が細いと、注射針を刺す血管を探しにくく、また血管の中心に針を入りにくいため、内出血をおこしやすくなります。高齢者では一般的に血管が細くなっており、皮膚のはりが弱いこともあって、なかなか針が一回で血管に入らないことがあります。高齢ではなくても、運動をあまりしない人やダイエットをしている人なども、血管が細くなりがちです。 

 

・血管が深いところにある 

採血の時、二の腕を縛り上げますが、これは血管が浮き出てくるようにしています。通常、採血は肘の内側の「肘正中皮静脈」という比較的太くて皮膚に近いところを走っている血管から採りますが、この場所は個人差があり、深い場所を走っている人もいます。また、太っていたりすると皮下脂肪に埋もれて血管が見えにくくなることがあります。 

 

・ある種の薬を飲んでいる

脳梗塞などの予防としてワルファリンなどを服用していると、止血されにくいことがあります。採血など医療行為の前には、医師にきちんと説明することでリスクを下げられます。

 

注射のときの内出血は、注射針を刺しやすい状態かどうかと、注射後の圧迫の2つがポイントです。

刺しにくい人は、上記に挙げたような条件を持っている人とも言えます。血管が細かったり、痩せていて皮下組織が薄い場合には、翼状針などを使用してもらうことも有効です。翼状針は細くて短く、注射筒のピストンの影響を弱めることで内出血のリスクが下がります。

 

また、内出血しやすいと感じているなら、注射の後の圧迫をしっかりと長めにすることも効果的です。

 

注射や採血による腕の内出血…症状の特徴と注意点とは?

注射や採血などの医療行為により、腕に内出血を生じることがあります。注射後の内出血の特徴、経過観察が必要な症状はどんなものでしょうか。 

 

<基本的な症状と経過>

注射や点滴で針を刺した部分に出血斑が広がります。針を刺した皮膚の部分ではなく、針が血管に到達した部分から内出血します。針によって傷つけられた血管から、血液が漏れている状態です。出血斑の色は赤っぽく、その後は青から青紫色に変化します。

 

内出血の量が多いと、手のひら大の出血斑になる場合もあるでしょう。出血斑が大きくても、大部分のケースは心配不要です。時間とともに内出血が組織に吸収され、出血斑が薄く小さくなっていきます。緑色、黄色と色も変化して最後は元通りになります。

 

気になる症状

◆腫れ・痛み

内出血している部分が痛む、腫れあがっている時は病院で診てもらった方が良いでしょう。内出血の量が多く、大きな出血斑が生じると、痛みや腫れがともないがちです。多量の内出血により、漏れ出た血液が周囲の組織を圧迫して腕に重さや圧迫感、違和感を生じる人もいます。

 

1回で血管に針を刺すことができなかった、点滴中に針が動いて血管の傷が大きくなった、血管が弱い、病気などで止血しづらい場合には内出血の量が多く、腫れや痛みが起こるようです。

 

◆しびれ

あまり起こらないことですが、しびれを感じる人もいます。しびれるのは針を刺した部分や肘、指先などが中心です。

 

皮神経という細い神経に注射の針があたると、しびれを生じます。2週間から1ヶ月にわたってしびれが続くこともあります。整形外科などを受診し、経過をよく観察しましょう。 

 

通常の内出血だけなら、自然に治まっていきます。しびれや腫れを生じるケースでは、針を刺している時から違和感がある場合が多いようです。我慢せず、医療者に伝えてください。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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